Avenger 2

【２話収録】
■第３話「ＣＨＩＬＤ」
　赤い大地の上を、ときおり強い風が吹き抜けては砂塵を舞い上げている。次期代表闘士戦にむけ、過半数のシティでは闘士が決定していた。ヴォルクシティの執務室で、着々と進められる代表闘士戦への報告を無表情で聞くヴォルク。そして、そんなヴォルクに向けられるウェスタのまなざしは、赤い月のもとで大きな哀しみを湛えていた。そして、旅を続けるレイラ達は幾度となくバルバロイの襲撃に遭っていた。シティに属さないバルバロイにとって、確かにレイラは目障りな存在であるが、その多さに不審を抱くスピーディ。しかしレイラの口は固く閉ざされ、スピーディの問いを冷たく拒絶したまま何も語ろうとはしない。
　闘士達の襲撃の中、レイラをさいなむ記憶が彼女を蝕みはじめる――。
■第４話「ＡＤＵＬＴ」
　天窓を覆う巨大な月、その赤く重い光を受けながら、この星の��女神�≠ﾌ表情は暗く沈んでいる。月は未来を覆い尽くす、血の色の星……そう呟くウェスタに、「未来を護ってみせる」と言い放つヴォルク。レイラ達は街中で壊れたドールを連れた女性・クリスに出会う。そしてそのドールへのひどい扱いに驚くスピーディとネイ。愛玩用でもあるドールになぜこんなことを、といぶかしむスピーディにクリスの母親はあきらめ顔で言う――この星にはもう真っ当な大人らしい大人など存在しないのだから。人形は飽きたら捨てる、壊れたら捨てるものなのだ、と。
　大人の顔をした子供と、壊れかけたドール――…悲しみが、再び始まろうとしていた。

壊れたドールを連れた女性と出会ったレイラたち。愛玩用ドールの乱暴な扱いに驚いて質問すると、人形は飽きたら捨てるものだ、という返事が……。テレビ東京系で放送されたSFアニメの第2巻。(CDジャーナル　データベースより)