Smithsonian Folkways American Roots Collection

アメリカン・ルーツ・ミュージックをパノラマ的に楽しむことが出来る好編集盤！

音の「資料化、保存、普及」を通じ、人々が持つ文化的多様性・相違に対する理解向上を目指している米国の名門レーベル〈スミソニアン・フォークウェイズ〉。同レーベルは世界各国の伝統民俗音楽から珍しい辺境音楽のフィールド・レコーディング作品、そして北米に生息するカエルの鳴き声といった非音楽に至るまで、実
に膨大なカタログを擁することで知られています。そんな中でも目玉に当たるジャンルが〈北米のルーツ・ミュージック〉。その一例を挙げるならば、フォークでは
〈アメリカン・フォーク・ソングの父〉ことウディ・ガスリー（1912-67）や〈ヒューマン・ジュークボックス〉の異名もとる鬼才：レッドベリー（1888-1949）、
カントリー／ブルーグラスでは〈ブルーグラスの父〉ことビル・モンロー（1911-96）や〈フォーク・リヴァイヴァル・グループの最高峰〉として知られるニュー・
ロスト・シティ・ランブラーズ（1958〜2019）、ブルースではテキサスの巨匠：ライトニン・ホプキンス（1912-82）、ハーモニカとギターによる最高のデュオ：
サニー・テリー＆ブラウニー・マギー（1939〜？）、ジャズでは黒人女性ジャズ・ピアニストの草分け：メアリー・ルー・ウィリアムズ（1910-81）などの作品が
カタログの代表格に当たると言えるでしょう。今回はそんな同レーベルが、所蔵音源より厳選したアメリカン・ルーツ・ミュージックの編集盤『スミソニアン・フォークウェイズ・アメリカン・ルーツ・コレクション』をご紹介いたします（1996年オリジナル・リリース）。

収録は全26曲。1940年代から70年代に録音された超有名ナンバーを中心に、ブルース、ブルーグラス、フォーク、バラッド、ジャズといったアメリカン・ルーツ・ミュージックをバランスよく、かつパノラマ的に楽しむことが出来る構成となっています。収録アーティストは前述以外にも、〈プロテスト・ソングの父〉ことピート・シーガーや人気女性ブルース・シンガー：ルシンダ・ウィリアムズ、盲目の天才カントリー・ギタリスト：ドック・ワトソンなど、やはり各シーンの大物ばかり。ブックレットには各アーティストの紹介、各収録曲解説、ジャケット写真付きの収録アルバム情報（英文）などが掲載されており、ガイド・ブックとしても優秀な仕上がりとなっています。アメリカン・ルーツ・ミュージック入門編として最適であることはもちろん、スミソニアン・フォークウェイズ・アメリカン・ルーツ・ミュージック部門のサンプラーとしてもご利用いただける一枚。是非ご期待ください。

(メーカー・インフォメーションより)