Get Down

ボニー・レイット、リトル・フィート人脈と縁の深い“デトロイトのナマズ男”ボブ・キャットフィッシュ・ホッジがバンド名義で70年に発表したデビュー・アルバムが遂に国内登 場！後のSSW作品とは趣を異にするサイケデリックの残り香すら感じさせる暑苦しいまでにハイ・テンションな高純度ブルーズ・ロックの名盤!!

キャットフィッシュ・ホッジが結成したバンド、キャットフィッシュ名義による70年発表のデビュー作。メンバーはキャットフィッシュ・ホッジの他は、マーク・マンコー(ギター)、 ハリー・フィリップス(キーボード)、ロン・クック(ベース)、ジョニー・ベイダネック(ドラムス)にジミー・オプテナー(ドラムス)、ジョン・ヒル(ピアノ)が加わったという布陣となっ ている。結成に至った経緯などは不明だが、恐らくはデトロイトのクラブ・シーン繋がりだろう。このメンバーの中で注目したいのはジョニー・ベイダネックとマーク・マンコー の2人。彼らは共に60S末にミッチ・ライダー＆デトロイト・ホイールズのメンバーとして活躍していた経歴の持ち主で、ロン・クックとハリー・フィリップスの2人は後にジョニ ー・ベイダネックによって再結成された“デトロイト”(敢えてデトロイト・ホイールズを名乗らずにシンプルにデトロイトと命名した)に参加している。このデビュー作を発表した 後、次作の『Live Catfish (Featuring Bob Hodge)』で大幅なメンバー・チェンジを余儀なくされたのは、大御所ミッチ・ライダーのカムバックにこぞって駆けつけたという ことが大きく作用したに違いない。それは別としてこのメンバー構成で大きく見えて来るものがある。それはスワンプ系ブルース・ロッカーとして知られるキャントフィッシュ・ホッジだが、本作ではむしろロックン・ローラーとしての側面が強く前面に押し出されていることだろうか。デトロイト・ホイールズにも通じるストレートなロックン・ロールが多く聴けるというのも、恐らくこのメンバー構成だからこそと言えるだろう。例えば、ドラムが叩き出すリズムもレイドバックしたスワンプ系のソレではなく、明らかにガレージ・パンク、ロックン・ロール系。�Aの「The Hawk」のコーダから次のトラックへと繋ぐ辺りで頑固なロックン・ロールへと移行する展開。ブルージーな前半からロックン・ロールへと変わる「Love Lights」などはその典型だろう。またこの曲はボビー・ブルー・ブランドの“Turn On Your Love Light”がモチーフになっているのは明らか。キャットフィッシュ・ホッジのブルースへの憧憬が窺われる曲でもある。が、全体的に見れば、そのロックン・ロール色こそがキャットフィッシュ・ホッジの作品の中で異彩を放った作品としての面白さともなっている。〜解説より
(メーカー資料より)