WOWOWオリジナルドラマ 椅子

【解説】
芥川賞受賞作家・又吉直樹が"名作椅子"をモチーフに書き下ろしたストーリーをドラマ化！
吉岡里帆、モトーラ世理奈、石橋菜津美、黒木華の豪華女優陣がユニークで摩訶不思議な又吉ワールドに初参加し、2話ずつ異なる役を演じきる。

芸人として活躍する傍ら、中編デビュー作「火花」で芥川賞受賞を果たし、作家としても高い評価を受けている又吉直樹がオリジナルで脚本を書き下ろしたオムニバスドラマ「椅子」
「又吉直樹マガジン　椅子」の編集長を務めたこともあるほど、又吉が無類の椅子好きなことから誕生した本作は、椅子と女性の人生を重ねて描く。１話につき１脚の実在する椅子が登場し、その椅子の成り立ちや特性なども織り込み、バリエーションに富んだユニークで摩訶不思議な八つのストーリーに仕上げる。劇中に登場する８脚の椅子はヴィンテージやオリジナルモデルなどインテリア好きにはたまらないラインナップ。それらのセレクトは又吉によるもので、彼はドラマ内では怪しげな椅子店店主に扮し、椅子の成り立ちや造形美も紹介する。
各話の主演をWOWOWドラマ初主演、又吉作品へも初参加＆初主演となる吉岡里帆、モトーラ世理奈、石橋菜津美、黒木華が務め、異なる主人公を演じる。高い演技力を持つ実力派女優陣の、振れ幅の大きい演技をご堪能いただきながら、椅子の魅力も存分に味わっていただきたい。


＜スタッフ＞
作：又吉直樹
企画・プロデュース：射場好昭
企画：松原弘志　企画協力：荒木伸二
椅子監修：萩原健太郎
監督：松原弘志　長澤佳也
撮影：小林基己　加藤航平　照明：中村裕樹　渡辺昌　録音：豊田真一
デザイナー：高渕勇人
スタイリスト：BABYMIX　ヘアメイク：中村了太
助監督：石井純
オープニングテーマ：清水靖晃　音楽：世武裕子
プロデューサー：小川直彦　長澤佳也　松原弘志
制作協力：TBSスパークル　製作著作：WOWOW

＜ストーリー＞
第1話「電球を替えたい」　出演：吉岡里帆／岩崎う大（かもめんたる） 水間ロン
カップルのいさかいを目撃した進（岩崎う大）は、うな垂れている女性・菜奈（吉岡里帆）に思わず声を掛ける。引っ越ししたてで電球をひとりで交換できないという彼女に進が持っている椅子（Ｎｏ．１４）を貸すこととなり、２人で歩き始める。街で噂の人物・スピードスターの目撃談などでほっこりする２人だが、それぞれ人に言えない秘密を抱えていた。

第2話「最高の日々」 出演：吉岡里帆／銀粉蝶　但木宏成
母親（銀粉蝶）に電話で近況を報告している良美（吉岡里帆）は、華やかな日常を送っている様子。その話の端々に登場する同じ名前の同級生・佳美（吉岡里帆）からある日突然呼び出される。久しぶりにあった佳美は、かつて良美の母親が営むピアノ教室に通っていた時に意外な話をきかされたというのだが……。
第3話「海へ」出演：モトーラ世理奈／堀田真由　河合優実　石井杏奈
親友・晴香（石井杏奈）の葬儀をすませたあと、紗耶（モトーラ世理奈）は、杏奈（堀田真由）・絵理（河合優実）とともに屋上で思い出にひたっている。いつも一緒だった４人。大きな鍋でおでんをつくるのが得意だった晴香が、小さな部屋には入りきらない大きな椅子（ラ シェーズ）を大切にしていたことをふと思い出す。亡くなる前に海を見に行きたいと言っていた彼女のために彼女たちがしたこととは……。

第4話「オモイデ」出演：モトーラ世理奈／吉村界人　智順　山中聡
美容院で見習いとして働き出した那月（モトーラ世理奈）は、学生時代からの彼氏・相太（吉村界人）とそれぞれの夢を追う日々。ある日店長（智順）に、店に置いてあるお洒落な椅子（Y-チェア）をプレゼントしてくれたダンディな俳優（山中聡）を紹介される。都会生活で背伸びをしてみたい年頃、ダンディな俳優はインテリアに詳しく魅力的な提案を持ちかけてくる。

第5話「まぼろしの」出演：石橋菜津美／白鳥玉季　ジャガー横田　又吉直樹
町の工場で働く加奈（石橋菜津美）は職場では無口だが、もともとは明るい性格。ずっと欲しかった椅子（ルイ・ゴースト）を自宅に運んでもらってニヤニヤしながら、ひとり食卓を囲んでいる。そこへ突然、見知らぬ小学生・千絵（白鳥玉季）が借り物競走でお洒落な椅子を貸してほしいとやってくる。しぶしぶ椅子を持ち出してふたりでとぼとぼと歩いているうちに奇妙な偶然に気付いてしまう。

第6話「雨が降っている」出演：石橋菜津美／中村蒼
小さな喫茶店を営んでいた夫婦、泉（石橋菜津美）と優太（中村蒼）。雨でも客足が途絶えないよう店にはアメリカの海軍の要請を受け開発した耐水性のある椅子（ネイビーチェア）を並べている。いつの頃からか、店の経営がうまくいかなくなったことから、２人の関係がねじれていく。

第7話「人間達の声がする」出演：黒木華／ムロツヨシ　永野宗典　本多力
赤い服に身を包んだ謎の美女（黒木華）が、ひとり暇を持て余していた雇われ店長・達三（ムロツヨシ）のいるバー「人間たちの声がする」にやってくる。女は突然、自分の作品なのか現代詩を朗読しはじめるのだが、達三にはちんぷんかんぷんで、そのうえ「ツケにして」と言い残して去っていかれてしまい大困惑する。

第8話「椅子を取りに行く」出演：黒木華／穂志もえか　アン ミカ　奥野瑛太
人気YouTuberの妹・陽子（穂志もえか）と同居するフリーターの姉・梢（黒木華）。無断で自分の彼氏の徹（奥野瑛太）を連れ込んだりする陽子の態度に耐えかねて梢は家を出ていってしまう。ふと我に返り、もともと自分が買った椅子（アリンコチェア）だけは取り戻したいと留守宅に忍び込む梢だが……。

放送情報：2022年5月27日(金)〜2022年7月15日(金) 午後11：30 (全8話)

発売元：よしもとミュージック

芸人で作家の又吉直樹がオリジナルで脚本を書き下ろした、WOWOWのオムニバス・ドラマ。引っ越ししたての女性を吉岡里帆が演じた「電球を替えたい」ほか、黒木華主演「椅子を取りに行く」など、全8話を収録。(CDジャーナル　データベースより)