GAMER -ゲーマー-

【ストーリー】
2034年、世界中の人々はある【ゲーム】に熱狂していた。「スレイヤーズ」と名づけられたオンライン・ゲームの中では、今日もキャラクターが激しい戦闘を繰り広げている。実は、このゲーム画面の中で闘っているキャラは全員、生身の人間なのだ。参加者は「セーブポイント」に辿り着くまで、マシンガンを手に敵を倒し続けなくてはならない。撃たれれば実際に血が流れ、死が待っている。「スレイヤーズ」最強の戦士と名高いケーブル(ジェラルド・バトラー)もその一人。そしてケーブルは今日も勝利を収め、「30回勝ち抜けば自由になれる」という条件にあと3回と迫り、世界中の人々から熱い注目を集めていた。

「テルネット放送局」では朝からスタッフの動きが慌しい。ジーナ・パーカー・スミス(キーラ・セジウィック)が、自らの名を冠した人気番組のゲストに、「スレイヤーズ」の生みの親を出演させることに成功したからだ。天才クリエイターにして世界最大の資産家、その名はケン・キャッスル(マイケル・C・ホール)。彼はまず「ソサエティ」という名の「究極の仮想環境」をネット上に創造した。プレイヤーが操作するのは、仮想キャラではなく生身の人間。操られた人々は決められた区域内でプレイヤーの意のままに動き、話し、絡み合う。「ソサエティ」は数十億人に支持され、世界中で大ヒット。キャッスルは一躍、時代の寵児に登り詰めた。

9ヶ月後、キャッスルは新たに生身の人間による戦闘ゲーム「スレイヤーズ」を発表した。「これは殺人では?」と詰め寄るジーナに、キャッスルは「キャラクターは全員死刑囚だ。30回勝てば釈放される。彼らにチャンスを与えているのさ」と動じる様子もない。「スレイヤーズ」は米国政府の協力と認可を得て、その利益は刑務所の整備・運営に活かされている。ナノ細胞を脳の運動皮質に移植されたキャラクターは、プレイヤーによって意のままに操られる。操作範囲はゲームが行われる戦闘区域内に限定されるというのだが…。その時、放送局のモニターに突然、謎の人物が映し出される。「ヒューマンズ」と名乗る抵抗組織によるハッキングだ。代表のブラザー(クリス・“リュダクリス"・ブリッジス)は「キャッスルの世界はニセモノだ。だまされるな」と警告するが、キャッスルは余裕の構えだ。

【キャスト】
ジェラルド・バトラー [ケーブル/ジョン・ティルマン]
マイケル・C・ホール [ケン・キャッスル]
アンバー・ヴァレッタ [アンジー]
ローガン・ラーマン [サイモン]
アリソン・ローマン [トレース]
テリー・クルーズ [ハックマン]

【スタッフ】
マーク・ネヴェルダイン [脚本/監督/製作総指揮]
ブライアン・テイラー [脚本/監督/製作総指揮]
エッケハート・ポラック [撮影]


ジェラルド・バトラー主演によるSFアクション。囚人を操るオンライン・ゲーム“スレイヤーズ”。無実の罪で投獄されゲームに参加することとなったケーブルは、30回勝ち抜けば釈放という条件にあと1勝と迫るが……。(CDジャーナル　データベースより)