坂本美雨が聖歌隊CANTUS(カントゥス)をパートナーにむかえて制作したミニアルバム「Sing with me」(2016年6月リリース)に続く、コーラスアルバムの第2弾作品。アレンジ・プロデュースは前作に引き続きアンビエント界の新鋭 haruka nakamura氏を起用。
アルバムテーマは、「日常」「子守唄」。前作の制作を通じて、「歌がより日常的で生活に不可欠なものになってきた」と坂本が語るように、坂本の歌は“自己の表現”から“一番近くにいる大切な人を笑顔にさせる歌”へと変化が生まれている。
haruka nakamuraとCANTUSのリーダー太田美帆から引き出される、坂本の新たな歌の表情はよりナチュラルで優しい響きとなっている。
haruka nakamuraによる、これまでにないアレンジがより新鮮な印象を与えているのは、「The Other Side Of Love」。
デビューの頃から高音域で歌い上げる曲が多かったこともあり、「坂本美雨といえば高い声」という評価にいつからか応えようとしてきていた坂本美雨。声を抑えて囁くように歌う子守歌を通じて、不得意としていた中音域で歌うことも自分の表現の一つだと思えるようになってきた。新しく芽生えた歌唱表現への思いとharuka nakamuraが抱いていた「The Other Side Of Love」への思い入れが結実し収録が実現。
数ある候補曲の中で坂本美雨と制作陣が揃って収録を熱望したのが「The Water is Wide」。
坂本のナチュラルで優しい声とCANTUSのコーラスワークによって、この曲の持つ賛美歌のような旋律が新たな響きで表現され、haruka nakamuraの静謐なピアノと相まって、穏やかな時間が流れる曲になった。
いずれの楽曲も、喧騒とした日々の中で優しい気持ちを取り戻すことができる、抱擁感に満ちたものとなった。
(メーカーインフォメーションより)
聖歌隊=CANTUSとのコラボ作第2弾。スコットランドやアイルランド民謡、ブラームス、プリシラ・アーン、ジュディ・シルなどのカヴァーに加えセルフ・カヴァーも含めた内容は重々しくも軽くもなく、あくまで普段の生活の中に自然と密着したような歌が体に染み込んでいく。(詩)(CDジャーナル データベースより)
■坂本美雨
1997年1月に「Ryuichi Sakamoto featuring Sister M」名義でデビュー。音楽以外でも作詞、翻訳、ナレーション、俳優などマルチな分野で活躍中。
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