CD

TOKIO COVERS

高野寛

基本情報

カタログNo
:
SBST002
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

高野寛 25th Anniversary リリース

デビューしてからさまざまなコンピレーションアルバムに参加し、たくさんの曲をカヴァーしてきた高野寛。既発の12曲を厳選、未発表の4曲も収録。トッド・ラングレン、YMO、ビートルズなど高野寛らしい選曲はもちろん、Deee-Liteやローリング・ストーンズなどもカヴァー。アレンジはアコースティックなサウンドからテクノ・ポップまで幅広く、本人の音楽遍歴もうかがえる1枚。

================================================

about 『TOKIO COVERS』
text by 高野寛


YMOが機械の声で「TOKIO」と歌ったのを聴いた1980年。
あの日から、音楽に覚醒した。
そして8年後、僕の音楽生活は東京で始まった。
いままで25年間東京に住んできたけれど、旅から帰ってビルと高速の深い谷間に潜り込むと、「よくこんな街に住んでるな」と正直いまでも思う。深海魚の気分になる。
気がつくといままでたくさんの曲をカヴァーしてきた。
でも、自分のアルバムの中で音源化されているものはそれほど多くなく、ほとんどが、トリビュートアルバムの一曲として発表されたもので、未発表のカヴァー音源も何曲か埋もれていた。
今回その中から16曲を厳選して、一枚のアルバムにまとめることにした。
繰り返し繰り返し聴いた自分の根っこにある曲。七転八倒しながら自分のモノにした大好きな曲。
カヴァーするときは、いつもたっぷり時間をかけて向き合う。
リスペクトの気持ち、自分の曲にする過程、解体する作業。ひねってひねって、元に戻して。
オリジナルを録音するときとは違うストレートな衝動や悩ましい逡巡が、そこにはある。
このアルバムの制作に費やした時間は、そりゃもうとてつもなく長い。
一曲仕上げるのに一ヶ月かけた曲もあるし、2000年に録り始めて足掛け13年経って完成した曲もある。
アルバムに収められた曲を聴いていたら、いろいろなことを思い出した。
にょきにょきビルが建っていったスタジオの窓の外の景色や、世紀の変わり目をまたいだ時の不安と期待や、暗中模索の長いトンネルを抜けて新しい音にたどり着いたときの小躍りした気持ち。
それはまるで東京で過ごしてきた日々から生まれたスナップショットのように。
楽しんでもらえたら、幸いです。

================================================

セルフ・ライナーノート

1. Sunshine Superman (DONOVAN)
2004年のアルバム『確かな光』に収録されていた曲。録音を始めたのは2000年頃。実はあの頃、高野寛名義を封印して「HAAS」名義のソロユニットでテクノポップをつくろうと画策していた。『TOKIO COVERS』にはその時期の録音が元になった曲が4曲収録されている。

2. 音楽 / ONGAKU (YMO)
坂本龍一さんの還暦祝いに有志で制作した未発表アルバムのために2012年に録音した曲。シンセもリズムマシンもiPadのアプリ。最後のボカロ風コーラスは自分の声を加工したもの。バーチャルとリアルの境界線があいまいな2010年代仕立て。

3. ドゥリフター (Harpers Bizarre)
1991年のシングル『目覚めの三月』のカップリング曲。ロジャー・ニコルズとポール・ウイリアムスの曲に日本語詞を書いた。プロデュースはトッド・ラングレン。トッドが「近所のミュージシャンを」と言って呼んだのが、ピーター・ゲイブリエルバンドなどで有名なジェリー・マロッタとトニー・レヴィンのリズムセクションだった。驚いた。

4. Revolution (The Beatles)
未発表音源。2000年頃の録音を元に、2012〜3年に加筆。最近のライブでは日本語替え歌ヴァージョン『あじさいレヴォリューション』をよく歌っているが、残念ながら替え歌の音源化は許可がおりず、オリジナルの歌詞ヴァージョンを収録。

5. わたしのニャンコ (矢野顕子)
2008年のコンピレーション『一緒にうたおう!NHKみんなのうた〜おとなver.〜』に収録。サウンドデザインと歌い方にいつもより気を配って、おとなっぽく仕上げてみた。

6. Far East Man (George Harrison)
2002年の『Gentle Guitar Dreams〜George Harrison tribute』より。この曲を初めて聴いたのは大村憲司さんのカヴァーヴァージョンだった。この曲はジョージへのトリビュートと共に、エンディングのソロで憲司さんへの想いも込めた。

7. (I Can’t Get No)Satisfaction (The Rolling Stones)
2000年頃に録った未発表音源。高校生の頃大好きだったDEVOのカヴァーヴァージョンをベースに。当時は痛い音と過剰なアレンジを意識して作っていたが、今となっては全然普通だ。

8. CUE (YMO)
2004年の『TRIBUTE TO YMO』より。SKETCH SHOWの影響でYMOの曲をアコースティック(フォークトロニカ風)にカヴァーしてみたくなった。僕の3rdアルバム『CUE』のタイトルはこの曲に由来することを改めてここに記しておく。トリビュート&リスペクト。

9. Southern Jukebox Music (Penguin Cafe Orchestra)
2007年の『PENGUIN CAFE ORCHESTRA - tribute- 』に「HAAS(a.k.a. 高野寛)」名義で収録された曲。ペンギンカフェの曲は演奏の空気感も表現の一部なので、曲をなぞるだけでは意味をなさずカヴァーするのは難しかった。ピアニカなど身近な楽器で手作りの雰囲気を出しながら。

10. ワンダーフォーゲル (くるり)
2009年『くるり鶏びゅ~と』より。くるりはいつも挑戦的だから目が離せない。バッキングのリズムを『ベステンダンク』風の裏打ちにして、サビのコード進行をクリシェに変えたら、なんだか自分の書いた曲みたいに親しみが湧いた。

11. 終わりの季節 (細野晴臣)
2007年、「高野寛+原田郁子」名義で『細野晴臣トリビュート・アルバム』に収録された。コーラスはハナレグミこと永積タカシ君。リズムプログラミングは宮内優里君。ミルフィーユのようにいろんなレイヤーが重なった浮遊感。

12. International Feel (Todd Rundgren)
1997年『トッドは真実のスーパースター/トッド・ラングレントリビュートアルバム』より。ドラムンベースにはまりまくっていた頃。使い勝手のあまりよくない過渡期の機材と不慣れなミックスで、随分と苦労した思い出がある。

13. いとこ同士 (ムーンライダーズ)
2001年『MOON BOSSA(ムーンライダーズ tribute)』収録。タイトル通り、ムーンライダーズの曲をボサノヴァでカヴァーするアルバムだった。古典ポップス / ロックをボッサでカヴァーした曲は今や百花繚乱状態だが、この頃はまだそれほど多くなかったとおもう。

14. Groove is in the heart (Deee-Lite)
1999年の『999.9(フォーナイン)』より。’90年代の曲をカヴァーした企画アルバム。僕にとって’90年代前半に最も衝撃的だった曲。このカヴァーの解釈は、カエターノ・ヴェローゾがマイケル・ジャクソンの『ビリー・ジーン』を弾き語りでカヴァーしていた方法論がヒントになっている。コーラスは畠山美由紀さん。

15. In My Life (The Baatles)
2 0 0 5年のジョン・レノン生誕6 5年記念トリビュート・アルバム『H a p p y Birthday, John』に収録されたバージョン。1992年のレノン&マッカートニー・カバー・アルバム『Love Me Do』に収録されていたトラックの、歌とギターをリテイクして吉野金次さんがリミックスしたバージョン。

16. At last I am free (CHIC)
未発表曲。2000年頃の録音をベースに2013年に完成。当時は歌がうまく歌えず、発表に至らなかった。最初に聴いたロバート・ワイアットのバージョンをイメージしながら。悲しく美しい曲。

内容詳細

2013年10月9日リリースの、高野寛デビュー25周年記念となるカヴァー・アルバム。91〜2013年までの、参加コンピからカヴァー12曲を厳選、さらに未発表4曲を収録。アコースティックからテクノ・ポップまで、彼の音楽遍歴がうかがえる一枚。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

*( )内は原曲アーティスト

  • 01. Sunshine Superman(ドノヴァン)
  • 02. 音楽(YMO)
  • 03. THE DRIFTER(ハーパース・ビザール)
  • 04. Revolution(ザ・ビートルズ) new!
  • 05. わたしのにゃんこ(矢野顕子)
  • 06. FAR EAST MAN(ジョージ・ハリスン)
  • 07. (I Can’t Get No)Satisfaction(ローリング・ストーンズ) new!
  • 08. CUE(YMO)
  • 09. Southern jukebox music(ペンギン・カフェ・オーケストラ)
  • 10. ワンダーフォーゲル(くるり)
  • 11. 終りの季節(細野晴臣)
  • 12. International Feel(トッド・ラングレン)
  • 13. いとこ同士(ムーンライダーズ)
  • 14. Groove Is In The Heart(ディー・ライト)
  • 15. In My Life(ザ・ビートルズ) new!
  • 16. At last I Am free(シック) new!

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

おすすめの商品