馬を放つ

昔々、馬は人の翼だった─

美しき伝説が消えゆくとき、馬は放たれる─。
未来へ希望を託す、幻想的な現代の寓話。

第90回アカデミー賞外国語映画賞　キルギス代表
第67回ベルリン国際映画祭パノラマ部門国際アートシネマ連盟賞受賞
第3回アジア世界映画祭　主演男優賞　受賞

＜仕様＞
2017年 キルギス・フランス・ドイツ・オランダ・日本
カラー
本編89分
音声：オリジナル5.1ch（キルギス語）
片面1層／2層　　片面１層
字幕　　日本語
画面サイズ　　16:9スコープサイズ
ドルビーデジタル　　
リージョンコード　　2　日本国内向け

＜特典＞
【特典映像】
劇場予告篇

※特典内容・仕様などは変更する可能性もございます。あらかじめご了承ください。

＜スタッフ＞
監督・脚本：アクタン・アリム・クバト『明かりを灯す人』『旅立ちの汽笛』
脚本：エルネスト・アブドジャパロフ
撮影：ハッサン・キディラリエフ『明かりを灯す人』『狼の追撃』
編集：ピーター・マルコヴィッチ
音楽：アンドレ・マタイアス

翻訳者：大西公子

＜キャスト＞
アクタン・アリム・クバト『明かりを灯す人』
ヌラリー・トゥルサンコジョフ
ザレマ・アサナリヴァ
タアライカン・アバゾバ『明かりを灯す人』
イリム・カルムラトヴ

＜ストーリー＞
中央アジアの美しい国、キルギス。妻、幼い息子と3人で慎ましく暮らす男は、村人たちから“ケンタウロス”と呼ばれていた。そんな彼には誰にも打ち明けていない秘密があった―。豊かな大地を馬で駆け、自然の恵みを受けてきた遊牧民を祖先にもつキルギスの民。その地には、馬と人間を結び付け、村人たちを団結させてきた伝説が息づいていた。しかし、流れる時のなかで失われつつある伝説を、ある理由から強く信じているケンタウロスは、人知れず厩舎に忍び込み、馬を盗んでは野に放っていた。次第に馬泥棒の存在が問題になり、犯人を捕まえるために罠が仕掛けられるが…。

『あの娘と自転車に乗って』『明かりを灯す人』などで世界がその才能を絶賛した名匠アクタン・アリム・クバトが、監督を務めながら強い信念を秘めた寡黙な主人公を熱演した渾身作にして、各国の映画祭で受賞を重ねる現代の寓話。かつてシルクロードの要所として繁栄を誇った山岳と草原の国キルギスを舞台に、自然光で撮影された映像は郷愁的で、観る者の心を揺さぶる。現代を生きる我々が手に入れ、そして失ってしまったものとは何なのか。純粋なひとりの男の姿を通して、未来に向けて普遍的なメッセージを投げかける。

劇場公開：2018年3月17日

発売元：ビターズ・エンド、ミッドシップ
販売元：紀伊國屋書店


村人からケンタウロスと呼ばれる男が、密かに馬を盗んでは野に放っていた。ある信念を秘めた寡黙な男の行動を、中央アジア・キルギスの自然の中に描く。名匠アクタン・アリム・クバトが監督・主演したアート作品。(CDジャーナル　データベースより)