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DVD

カール・Th・ドライヤー コレクション 怒りの日

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKDS567
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
DVD
その他
:
スタンダード, 1943
音楽
:

内容詳細

17世紀の北欧を舞台とした魔女狩りの物語をカール・Th・ドライヤーが拡張高く描く古典的デンマーク映画である。ドライヤーにとっては「吸血鬼」以来なんと十年以上も長編映画を作る機会がなく、事実上映画界カムバックの作品ともなった。原作はノルウェーの劇作家ハンス・ヴィアス=イェンセンの戯曲に基づいている。村の牧師館に中年の牧師アブサロンが母親、そして再婚した年若い妻アンネと共に暮らしている。今日はアブサロンと亡くなった先妻の間にできた息子マーチンが、外国での勉学を終えて帰ってくる喜ばしい日のはずだった。だが、魔女として疑われている老女ヘアロフス・マーテが、牧師館に逃げ込んできた。この老女はアンネの母親が魔女であるのに捕らえられなかったのは、アンネが牧師アブサロンの妻だからであると思い、自分も助けを求めてここへ逃げ込んだ。だが、彼女は捕らえられ、魔女裁判にかけられ、火刑に処せられる。

一方、父親ほど年齢が離れている夫アブサロンが自分の欲求にこたえてくれないため、アンネは牧師館に戻ってきた年若い、自分にとっては義理の息子になるマーチンに急激に惹かれていく。老女ヘアロフス・マーテを火刑に処した審議官は老女の呪いの言葉通りに体を衰弱させていく。また、マーチンと恋仲になり、夫の存在がいとわしくなったアンネの無意識の望み通りに牧師アブサロンは急死する。全ては偶然の出来事のように見えながらも、アンネは自分が魔女であることを認めざるを得なくなる。

女主人公の魔的な力に常に関心を向けるドライヤーが、『裁かるるジャンヌ』と共に、最も直接的に魔女及び魔女裁判の主題を扱ったこの作品は、その静かな進行の中にも、強烈な劇的瞬間を配置し『奇跡(御言葉)』および『ゲアトルーズ』という最も純粋な映画芸術の時間と空間を作り上げた作品に比して伝統的な映画ドラマの特徴を作品様式の中に残している。ドラマの進行は、心理主義的で、原作の演劇としての特徴をドライヤーはこの映画の中にしっかりと保存している。

1943年、デンマークがナチスの占領されていた暗い時代にこの映画は公開された。魔女狩りはあたかもナチスによるユダヤ人狩りの比喩でもあるかのようにすら、解釈される。しかしドライヤーの関心は同時代の状況の比喩というより、むしろ直接的に魔女の問題の方にあった。そしてこうした歴史的な素材を用いて、彼はきわめて個性的な白黒の造形的美しさをもつ映像をここに展開している。

【特典映像】
十字架(20分)

【封入特典】
解説リーフレット(執筆:小松弘+小川佐和子 36頁)

【スタッフ&キャスト】
製作会社:バレージウム(コペンハーゲン)
監督: カール・Th・ドライヤー
脚本: ポール・クヌッセン、カール・T・ドライエル
原作:ハンス・ヴィアス=イェンセン
編集:カール・Th・ドライヤー、エーディット・シュルッセル、アンネ・マリー・ペターセン
サウンド:エーリク・ラスムッセン
撮影: カール・アンデルソン
音楽: ポウル・シーアベック

アンネ・ペーダースドッテル:リスベト・モーヴィン
アブサロン: トーキル・ローセ
メレーテ:シグリズ・ナイエンダム
マーチン:ブレベン・レアドーフ・リュエ
ヘアロフス・マーテ:アンヌ・スヴィアキア
ラウレンチウス:オーラフ・ウッシング

43年、ナチス・ドイツ支配下にあった故国でカール・ドライヤーが製作した作品。強く惹かれ合うアンヌとマーティンだったが、やがて二人を悲劇を襲う……。魔女狩りが横行する中世ノルウェーを舞台にナチズムへの抵抗と告発を企図。(CDジャーナル データベースより)

その他のバージョン

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    怒りの日

    ¥5,280 国内盤 2020年05月29日発売

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