スイート･スイート･ビレッジ

■本編:103分 / 製作年:1985 / 製作国:チェコスロヴァキア

【特典】
収録：予告編　封入：解説リーフレット（全20頁）

【ストーリー】
イジー・メンツェル監督の日本での初の劇場公開作品（1988年、シャンテシネ公開）。社会主義体制下、人も自然もスイートな春の気分のチェコの小さな村を舞台に、何者かに両親の遺産の家の買収を画策されたお人好しの青年オチクをめぐっておこる大騒動を中心に、村人たちの事件の波紋の数々を、チェコ映画独特の人なつこいユーモアたっぷり描き、やがて大きな人間賛歌になっていく快作で、本国チェコスロヴァキアでは100万人という記録的な大ヒットとなった。

『厳重に監視された列車』を長篇第１作として発表後、68年の〈プラハの春〉からソ連侵攻による<チェコ事件>以後、メンツェルは国外に亡命せずにプラハで俳優や舞台の演出家をしながら映画をつくっているということが知られ、作品が外国に知られることはほとんどなかった。長篇第11作「スイート・スイート・ビレッジ」はメンツェルの健在を、久々の春の知らせのように告げた作品として、86年モントリオール国際映画祭で審査員特別賞を受賞、87年アカデミー外国語映画賞のノミネート5作品に選ばれ、シャムルッスの国際ユーモア映画祭では、グランプリと国際映画批評家賞を同時受賞した。

【キャスト】
ヤーノシュ・バーン、マリアン・ラブダ、ルドルフ・フルシーンスキー、ペトル・チュペック、リブシェ・シャフランコヴァー、ヤン・ハルトル、ミハル・シェチビフ、オルドジフ・ヴラフ、M・イェシュコヴァー、ミレナ・ドヴォルスカー、S・アウブレヒト、ズデニェク・スヴェラーク

【スタッフ】
監督：イジー・メンツェル　脚本：ズデニェク・スヴェラーク　脚本監修：ヴァーツラフ・シャシェク
撮影：ヤロミール・ショフル　美術：ズビニェク・フロフ　音楽：イジー・シュスト　録音：フランチシェック・チェルニー、カレル・ヤロシュ　衣裳：ビェラ・スハー　メイク：トマーシュ・クフタ　編集：イジー・ブロジェック　製作：ヤン・シュステル　


社会主義体制下のチェコの小さな村。両親が遺してくれた家の買収を画策された気の良い青年オチクを巡って、村人たちに大きな波紋が広がっていく……。イジー・メンツェル監督によるユーモラスな人間讃歌ムーヴィー。(CDジャーナル　データベースより)