LPレコード

交響曲第5番 変ロ長調 セルジュ・チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 (3枚組アナログレコード/Altus)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ALTLP146
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
LPレコード
その他
:
限定盤

商品説明

新カッティングでよみがえる伝説の来日公演。
大コーダでも内周部のひずみなし!
常識を超えた3枚組、初めて成し得たブル5の全貌!


チェリビダッケ初来日の伝説的名演として高名なブルックナー5番。LP再生に関してはブルックナー8番と並ぶ難物中の難物で、特に終楽章のコーダでは、従来カッティングに際し徐々に音量を調節するなどのテクニックを要しておりました。しかし今作は録音された演奏をストレートにぶつけるべく大胆にも3枚組として発売。第1・第4楽章の途中で面を変えることにより、それぞれ1面20分以内に抑え、音楽の核心部となる最後の部分でのひずみ感を避けた理想的なカッティングを実現。圧倒的な音圧をそのまま鑑賞できる驚異のアナログの登場となりました。

【収録内容】
[LP1-A]第1楽章
[LP1-B]第1楽章(続き、第237小節から)
[LP2-A]第2楽章
[LP2-B]第3楽章
[LP3-A]第4楽章
[LP3-B]第4楽章(続き、練習番号Iから)

セルジュ・チェリビダッケ(指揮)
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ライヴ録音:1986年10月22日/サントリーホール

国内プレス
完全限定生産盤
ステレオ
日本語帯・解説付
(メーカー・インフォメーションより)

総合評価

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 「音を出す」というより「音が生まれる」...

投稿日:2014/07/29 (火)

 「音を出す」というより「音が生まれる」ような印象を受ける演奏と録音。急がず焦らずじっくりとブルックナーの楽堂が築かれていく。時間的な威容はいつものことだが、ここでのチェリビダッケはできたばかりのサントリーホールに音を染み込ませようとするかのようなテンポで静かに進めていく。音の輪郭はくっきりしている印象はない。スーッと音が湧き出てきて響きが余韻として残されていく。    特に大好きな第2楽章の敬虔な祈りの感情の表出は目をつぶってその中に浸れる喜びがある。  他にも堂々とした歩みの第1楽章、勇猛な第3楽章、堂々たる伽藍を思わせる第4楽章もこれ以上ないくらい立派。   ヴァントのようなキリッとした演奏とは違う。でもどちらも素晴らしい演奏なことでは同じ。  あと個人的にはEMIからでたブルックナー・チクルスの演奏よりこちらの方が好き。緊張感が全体に漂い、しかもそれが良い方向に活きているのでは1986年の日本公演盤の方だと思う。 これだけ質の高い演奏が日本で残されたことに感謝したい演奏だと思う。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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冒頭のピチカートの深々とした響きからして、格...

投稿日:2013/10/16 (水)

冒頭のピチカートの深々とした響きからして、格が違う。続く弦楽器のシルキーな質感、あたかも霧の中から浮かび上がるような、透明感極まりない響き。管楽器にも威圧感がなく、まるで天啓の如く鳴り響く。全合奏でも音がダマにならず、サントリーホールの中めいっぱいに拡散していくのが分かる。単に音ならず、音と音の重なりによって醸される響き、なかんずく、その響きを作り出す会場の空気感をも感じ取れる。サントリーホールは数多の楽団が来日し、日本でもN響が定期公演を開いているが、このような幽玄なる響きを創れるのはチェリビダッケ&ミュンヘン・フィルしかいない。加えて、当時の録音陳およびALTUSの復刻技師の技術力の高さがものをいう。チェリビダッケ特有の、ミクロまでこだわる音作りの一つ一つまで捉えつつ、総体として大きな音楽曼荼羅を形成していく。チェリビダッケは禅仏教に精通していたというが、音の運びが座禅を組んだときの丹田呼吸のように深い。その深々とした呼吸が、奇しくもブルックナーの音楽観と一致し、クライマックスに神秘性をもたらしているのではないかとさえ思える。特に、間の取り方に、空観を感じさせるのだ。加えて、「終わりの中に始まりがある」という言葉も、「色即是空、空即是色」の世界観に通じる。西洋人のチェリビダッケが、東洋の思想を、西洋の音楽で表現してみせた。凄い。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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あらゆる音が、一つの哲学によって鳴り響く...

投稿日:2013/01/17 (木)

あらゆる音が、一つの哲学によって鳴り響く希有の演奏。指揮者の意志がすべての音を支配する。このCDが発売されるまでは、会場で聴いたこの演奏はEMI盤より速かったと信じていた。遅さを感じさせない充実した内容、論理性があった。このテンポでなければ表現できないという圧倒的な説得力。最後尾のプルトまで見事に統一されたボウイングによって、全身全霊で弾ききっていた弦楽器奏者。集中・没入しきり、演奏終了後拍手が起こっても、我に返らず立ちつくす指揮者。25年前の客席での感動が甦る。

和尚 さん | 群馬県 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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