卑弥呼、衆を惑わす

篠田正浩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784864881661
ISBN 10 : 4864881669
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
追加情報
:
389p;20

内容詳細

その鬼道に見る、女神アマテラスを祀る天皇制の始原。二十世紀の現人神の「神聖」に通底する、三世紀の巫女王の「呪性」。記紀と倭伝の齟齬を衝き、「神話」と「正史」の結節点を探る、天孫降臨から昭和の敗戦を貫き、そして現在の「象徴」を見据えた通史。書き下ろし。

目次 : アマテラスと卑弥呼/ 空白の四世紀/ 女王国の現実/ 卑弥呼以死/ 倭の五王/ 蘇我氏と飛鳥王朝/ 中大兄皇子/ 白村江の戦い/ 壬申の乱/ 神話と歴史〔ほか〕

【著者紹介】
篠田正浩 : 昭和6年(1931)、岐阜県生まれ。24年、早稲田大学第一文学部入学、中世・近世演劇を専攻。25年、箱根駅伝出場、二区を走る。28年、早大卒業、松竹撮影所入社。35年、『恋の片道切符』で映画監督となり、大島渚、吉田喜重らとともに「松竹ヌーベルバーグ」と称される。41年、松竹退社、翌年、独立プロダクション表現社を妻岩下志麻と設立。61年、『鑓の権三』で第三十六回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞(1986)。平成15年(2003)、『スパイ・ゾルゲ』で監督引退。22年、日本の芸能史を再構築した著書『河原者ノススメ死穢と修羅の記憶』で第38回泉鏡花文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • らむだ さん

    女王卑弥呼を中心に“記紀”と“魏志倭人伝”の齟齬から、日本の神話と歴史を通史として見直した一冊。古代から中世までの記述がメイン。

  • hasegawa noboru さん

    皇国少年であった著者の敗戦体験、昭和天皇の「人間宣言」の衝撃に始まり、そこに還って本書は終わる。〈なぜ、天皇は現人神だと、私は、日本人は、信じたのであろうか。〉〈今、私は思う。二十世紀の現人神を支えた日本国民には、巫女王卑弥呼を共立した三世紀の倭国にも通底する「集団的無意識」が働いていたのではないかと。〉歴史専門学者ではないからこそ書ける日本史通史の自由度が心地よい。あちこちの歴史資料を博捜し、古今の学説を紹介しつつ、見識を披露する。今も皇居一般参賀光景を見ても、日本人の天皇への尊崇は揺るがないもんな。

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篠田正浩

映画監督。1931(昭和6)年、岐阜県生まれ。49年、早稲田大学第一文学部入学、中世・近世演劇を専攻。50年、箱根駅伝出場、二区を走る。53年、早大卒業、松竹撮影所入社。60年、『恋の片道切符』で監督となる。大島渚、吉田喜重らとともに「松竹ヌーベルバーグ」として前衛的名作を発表。66年、松竹退社、フ

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