シャーロック・ホームズ入門百科 河出文庫

小林司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464886
ISBN 10 : 4309464882
フォーマット
出版社
発行年月
2019年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
228p;15

内容詳細

日本を代表するシャーロキアンにして、『シャーロック・ホームズ全集全9巻』(単行本と文庫版)を刊行した両著者による決定版入門書。最も信頼でき、最も充実して、最もバランスのとれたコンパクトな手引書で、「ホームズ物語」全六〇篇の基本情報を収録、ホームズの人となり、読み所やエピソードも満載。小林エリカによる楽しい漫画も必見。

目次 : ホームズの足音が聞こえる(ロンドンを歩く/ ロンドンを離れて/ 聖地となったライヘンバッハ滝 ほか)/ わが友シャーロック・ホームズ(名探偵の人と生涯/ ホームズの心のゆらめき/ ホームズの食卓 ほか)/ シャーロック・ホームズとその時代(歴史の転機を迎えたヴィクトリア朝末期/ 貧国と犯罪の街ロンドン/ 「切り裂きジャック」連続殺人事件の衝撃 ほか)

【著者紹介】
小林司 : 1929‐2010年。青森県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。医学博士、作家。神経研究所研究部長、青山学院女子短期大学教授、上智大カウンセリング研究所教授、メンタル・ヘルス国際情報センター所長などを歴任。ベイカー・ストリート・イレギュラーズ(BSI)、ロンドン・シャーロック・ホームズ会などの会員

東山あかね : 1947年、東京都生まれ。明治学院大学社会学部卒業。社会福祉士、精神保健福祉士、日本エスペラント協会評議員。BSI、ロンドン・シャーロック・ホームズ会会員。1977年に夫・小林司と日本シャーロック・ホームズ・クラブを設立、主宰者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しんすけ さん

    シャーロッキアン物だが聖典の不都合な箇所には注目ぜず、物語の隠れた面白さに焦点を絞っている。読むほどにホームズもワトスンもヴィクトリア朝の住民だったと意識させる。ジューン・トムスンのパスティーシュにもこの香りが潜んでいたのではなかっただろうか。 とくに興味を惹かれたのは、ホームズが芸術に広く通じているという叙述である。ワトスンが初めてホームズに出会ったときに、「この男は推理だけに関心があり、芸術には一切興味ないのだろう」と感慨を漏らすが、実際はワトスンの芸術理解の数十倍をホームズは所持していたのである。

  • ひと さん

    日本を代表するシャーロッキアンなご夫妻によるホームズ入門。クセは強いが愛すべき名探偵の人物や歴史的背景の紹介と共にホームズの世界に誘われる。尖った才能と英国紳士に憧れた少年時代を思い出す。発表順ではなくドイル執筆順での全作あらすじを読んで、改めて全作を読み直してみたいと思わされた。大人ならではの楽しみ方を発見できるかもしれないとの期待感が高まる。まずは原典を。その次には参考文献や紹介されていたパロディも読んでみたくなった。漱石とホームズなんてワクワクしそう。

  • ひでお さん

    ホームズものは中学生のころ夢中で読んだ記憶があります。本書は入門編ですが各地にあるゆかりの地の紹介が楽しい。ライヘンバッハの滝には一度は行ってみたいです。そのうち、また読み返したいですね。

  • 未クソ社会学徒 さん

    ホームズが活躍した時代の社会状況が分かりやすく説明されていて、ホームズを愉しむ上でも、一般知識を得る上でも役に立ちました。

  • 冬樹 さん

    小林、東山夫妻による『図説 シャーロック・ホームズ』の文庫版。ホームズの入門書というよりかは、ホームズ好きの入門書という印象。当然けっこうネタバレが含まれているため、注意が必要。情報はホームズの人となりから、当時のイギリスの地理、歴史、音楽や文学と細かくためになる。日本シャーロッキアン界のレジェンドから見たホームズ像がよくわかるので、興味深く読めた。

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