ニセモノの妻 新潮文庫

三崎亜記

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101003719
ISBN 10 : 4101003718
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
追加情報
:
325p;16

内容詳細

「もしかして、私、ニセモノなんじゃない?」妻と思ってきた女の衝撃的な一言で始まったホンモノの妻捜し。けれど僕はいったい誰を愛してきたのだろう(「ニセモノの妻」)。ある日、仲睦まじい夫婦の妻だけが時間のひずみに囚われてしまった。共に明日を迎えられない彼女のために夫がとった行動は―(「断層」)。その他、非日常に巻き込まれた4組の夫婦の、不思議で時に切なく温かな短編集。

【著者紹介】
三崎亜記 : 1970(昭和45)年、福岡県生れ。熊本大学文学部史学科卒業。2004(平成16)年、『となり町戦争』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。同作は三島賞候補、直木賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 相田うえお さん

    ★★★☆☆19084 @マンションに引っ越してから、なぜか他の住人の誰とも会わない。。夜、外からマンションを見ても我が家以外窓の灯りが真っ暗。。気になる〜。A人もアメーバみたいに分裂したら、どちらが自分だろ?などと考えた事はありますが、まさにそんな感じの話!アメーバじゃないけどね。B『坂』とは『斜面を人や交通機関等の利用に供するために道路として利用する形態』なので、人が通れなくなったり、通行出来なければ、坂は斜面に戻ってしまう!と。C断層の話で始まったので地盤のことかと思いきや、時空の断層だったか。。

  • 佐島楓 さん

    そこここに転がっている社会問題を、先鋭化した形で小説に仕上げている。そこにうまく恋愛とSFを絡めている。いずれの短編も共同体にコミットしようとしているという意味で、社会派と呼べるのではないだろうか。いつもながら興味深いテーマの数々だった。

  • スカラベ さん

    不条理な日常を描き出す三崎ワールド。今回、奇妙な世界への4つの扉を開けてしまうのは4組の夫婦。表題作や「坂」では、本来は血のつながりのない微妙な距離感の夫婦の絆について考えさせられる。ある日突然、自分がニセモノだという妻。数年前から忽然と「ニセモノ」が現れだした。正式な学術名称は「突発性真偽対分離症」。もちろん、本当にあるわけではない。相変わらずの突飛な発想に戸惑いそうになる。「断層」では、バカップル的なテンションの会話が続き、やや辟易とさせられたが、それが逆に涙を誘い、喪失の瞬間の切なさに輪をかける。

  • Shoji さん

    夫婦が主人公となる四つの短編集です。いずれもパラレルワールドが題材となっていて、非現実的なストーリーですが、引きこまれる様に読みました。禅問答のような世界であったり、時間軸が歪んだ世界であったり、虚構と事実が錯綜する世界であったり。不思議な世界観を味わいました。面白かったです。

  • dr2006 さん

    日常に潜むどこか致命的にズレたシュールな非現実。この三崎ワールドにまんまと主観が脅かされ引き込まれた。表題作「ニセモノの妻」他全4編。帰宅すると本物と寸分違わぬ妻が「もしかして私、ニセモノなんじゃない?」と云う。妻は突発性真偽体分離症を患い、偽物が現れたようだ。法的に偽物は物として廃棄されるが、夫は偽物と協力し行方不明の本物の妻を探すことにした。だが偽物への愛着も感じ始める。人は主観だけで本物を見抜く力が弱いから、法や社会通念やネットの情報に頼っている。だけど結局、本物と認める決め手は人の心なんだろうな。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

三崎亜記

1970年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。2004年、『となり町戦争』で第17回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品