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谷川直子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022515605
ISBN 10 : 4022515600
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
228p;19

内容詳細

文藝賞受賞の実力派作家の体験にもとづく介護・看取り小説。「世間体」と「本音」の間で揺れながら、介護を通して女たちは「老いと死の現実」を教えられる。

【著者紹介】
谷川直子 : 1960年、神戸市生まれ。2012年『おしかくさま』で第四九回文藝賞を受賞。高橋直子名義で、エッセイ『競馬の国のアリス』『お洋服はうれしい』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いつでも母さん さん

    これは・・どこかにあるよね。この田舎の感じも『長男の嫁』も『自宅介護』も・・長男の嫁でなくても自分の親の介護だってある。あああ、これは現実だ!老人ホームだってそうそう簡単に入れない。共感出来る事の連続で勢いで一気に読了した。この長男の嫁・桃子さんは自分の内なる声とも戦ってよく務めたと思う。それにしても夫たちの影の薄い事・・墓守り娘で長男の嫁の私の問題がここにはあった。自分の老後など考えられないよ(泣)ただ一つはっきり言えるのは『世間体』なんかクソくらえだ!

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    認知症を患った舅の介護をめぐる嫁の現実。介護は確かに他人事ではないながらも、世間の目を常に気にする田舎気質や、長男の嫁だから背負って当然というナンセンスな家族の考え、おかしな意地や不満に愚痴が蔓延している物語に疲弊した。認知症にしろ寝たきりにしろ、介護の方法に他人がどう思うかなど関係無い。生活を犠牲にして尽くすことがそんなに偉いのか、やらないと冷たいのか。その家族に合ったベストな形を家族全員で話し合えよとイライラ。「親の面倒を見させるために子供を生んだのではない」ヘルパーの昌子の考え方が一番共感できた。

  • おしゃべりメガネ さん

    淡々とした展開ながら、かなり衝撃的な作品でした。テーマはズバリ、痴呆、介護、育児、同居などです。そしてそこに'長男の嫁'としての慣わしが加わります。読んでいて、決して楽しいというものではありませんでしたが、いつかは自分も関わり、さらには自分も当事者になるであろう現実的な話に読んでいて終始胸が苦しかったです。血のつながりや赤の他人、関係性は様々でありながら、人として第三者とどう向き合っていくが問われています。嫁からの目線と長男の嫁としての目線それぞれで交わされる意識、キモチの違いもなかなか重たいものですね。

  • モルク さん

    東京から嫁いできたイラストレーターの嫁を中心に、認知症の義父母の介護をする長男の嫁たちの話。世間体を重んじる田舎での介護の大変さ。義母が長男かわいさからなるべく重荷になりたくないと理解を示すが、その義母も親戚の目がやたら気になる。介護にはよくある話。手を貸してくれるわけでもないのに「可哀想、まだしっかりしている」と、うるさいこと。本書は介護する側の本音が書かれていてすっきりする。…が、すんなり施設に入れたり転院先が見つかるなど、うまくいってると自宅で看た私は思う。介護で苦しんでいる方々、ご自分を大切にね。

  • ででんでん さん

    「どこまで面倒をみればいいんですか?」帯にある通り、リアルに問題を広げて見せてくれる物語だった。守の入院中、大部屋で夜中にうるさかったり、隙あらばベッドの柵を乗り越えて帰ろうとしたり…。亡き父は認知症ではなかったのだが、病気によるせん妄のような症状があったとき、母と交代での夜当番が大変だったのを思い出した。長い間ではなかったのだが。守が「妙にいきいきとした子どものような眼で」真夜中に帰ろうと言う描写がリアルだ。桃子の夫(実の息子)や、その姉の手助けがほとんどないのが信じられない。

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