直島から瀬戸内国際芸術祭へ─美術が地域を変えた

福武總一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784773816167
ISBN 10 : 4773816163
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
231p;21

内容詳細

瀬戸内アート本の決定版!
「アートによる地域づくり」を切り拓いてきた福武總一郎(プロデューサー)+北川フラム(ディレクター)初の共著、ついに刊行!

3回目を迎えた瀬戸内国際芸術祭は、名実共に世界最大級の国際芸術祭として国内外の大きな注目を集めています。

「海の復権」を掲げ、近代化の負の遺産を負い、過疎・高齢化が進んできた島の活性化を目指す芸術祭の歴史は、すでに四半世紀前のベネッセアートサイト直島の誕生から始まっていました。

「お年寄りの笑顔」を謳い「よく生きる」ための理想の地をアートの力によってつくろうとしてきた福武總一郎が、里山の過疎地・越後妻有でアートによる地域づくりに奮闘していた北川フラムと出逢った時、瀬戸内国際芸術祭の構想は生まれました。

香川県と市町村を巻き込んで展開する瀬戸内国際芸術祭は、観光地としての再生、島への移住、休校の再開、ハンセン病患者の島の開放など様々な成果を生み出し、さらにアジア・アートプラットフォーム、アジア・アート・フォーラムへと海を介したアジアとのダイナミックな交流の場へと展開しようとしています。

その歴史と現在、そして未来を、プロジェクトを牽引してきた二人の立役者が語り、書き下ろします。

安藤忠雄、新旧の香川県知事の証言等も織り込みながら、瀬戸内海を舞台に繰り広げられる地域づくりの、過去・現在・未来を描き出します。

第1章:ベネッセアートサイト直島から瀬戸内国際芸術祭へ(福武總一郎)
第2章:瀬戸内国際芸術祭の展開(北川フラム)
第3章:瀬戸内物語(北川フラム)
第4章:瀬戸内からアジアへ(北川フラム)
参考資料

[著者]
福武總一カ、北川フラム、

[装丁・デザインディレクション]
原研哉、中村晋平(日本デザインセンター原デザイン研究所)

[編集協力]
公益財団法人福武財団
瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局
杉本多恵、新川貴詩、佐藤恵美、鵜飼葉子、甘利彩子

【著者紹介】
福武總一郎 : 公益財団法人福武財団理事長、瀬戸内国際芸術祭総合プロデューサー、株式会社ベネッセホールディングス名誉顧問。1945年岡山県生まれ。早稲田大学理工学部卒業。1973年福武書店(現ベネッセホールディングス)入社。1986年代表取締役社長、2007年に代表取締役会長兼CEO、2014年より最高顧問、2016年10月より現職。1988年、直島文化村構想を発表。香川県・直島を自然とアートで活性化するプロジェクト(ベネッセアートサイト直島)を30年にわたって指揮

北川フラム : アートフロントギャラリー代表。公益財団法人福武財団常任理事、大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ総合ディレクター、瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター。1946年新潟県生まれ。東京藝術大学美術学部卒業。「アントニオ・ガウディ展」(1978‐79)、「子どものための版画展」(1980‐82)、「アパルトヘイト否!国際美術展」(1988‐90)などの展覧会をプロデュース。「大地の芸術祭」、「瀬戸内国際芸術祭」をはじめ、「奥能登国際芸術祭」(石川県珠洲市)、「北アルプス国際芸術祭」(長野県大町市)などの地域づくりプロジェクトのディレクションを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アキ さん

    福武總一郎と北川フラムの対談から直島を美術の場にし、瀬戸内国際芸術祭に至るまでの経緯と想いを知る。そこには東京一極集中の経済成長の影の部分により直島・豊島・大島ら瀬戸内海の島々が変貌した姿と、それに向き合うように空き家の活用や島の人々を巻き込んで芸術祭の開催を通じ、かつて交易の中心であった海の復権をテーマに、アジアとの文化の交歓にまで発展する地域主体の活動が豊富な写真で示される。「足はしっかりと大地に、目は遠く世界に」という精神がいい。モネの睡蓮の展示に安藤忠雄と共に地中美術館を作ったのが今や世界的になる

  • シフォン さん

    瀬戸内国際芸術祭に対する福武總一郎氏と北川フラム(総合ディレクター)の想いと活動が綴られている。何故、芸術祭を開催するのか?過疎化が進み、人工も減少している現代、産業廃棄物投棄や銅精錬所跡、ハンセン病療養所等、世間から切り捨てられそうになっていた瀬戸内の島々の地域住民に寄り添い、アートで地域を元気にすることを目的に活動していることがわかった。今回、瀬戸内に行って感じたことは、海が綺麗✨だなということ、住民と芸術のコラボレーションがますます活発になり、綺麗な島で芸術祭がこれからも続いていくことを願いたい。

  • HERO-TAKA さん

    前回読んだ「直島 瀬戸内アートの楽園」が常設の展示物を中心としたの良質なガイドブックだったとすれば、こちらは3年に一度開かれる国際芸術祭にて限定的に公開される作品も含め、より詳細な歴史や経緯、思想に思惑が明かされる解説書と呼べるだろうか。自分はまだ瀬戸内アートのほんの一端を見たに過ぎないことを知らされる。福武氏、北川氏の主義主張にすべては同意はできず、それは純粋な芸術性の感受を損なう「もや」になるのではないかという不安もあるが、瀬戸内アートに興味があれば一度目を通しておくのが良いかと思う。

  • の さん

    瀬戸内海の島々を舞台に開催される現代美術の国際芸術祭のアート本。過疎・高齢化の波を受けた島々の活性化で始まったプロジェクトは、島の間を船で移動する独自の文化や、桃太郎や源平合戦ゆかりの歴史ある土地など、隠れていた観光地としての魅力を再発見する仕組みを、アートによって作り上げる。その場所が何だったのか、その文化は何だったのかを再解釈し、現代人に分かりやすい形で提示するのは、観光地の解説文を読むのよりずっと興味を引きやすい。入り組んだ内海だからこそ、文化も入り組んでおり、ミックスされた文化が見ていて飽きない。

  • るうるう さん

    9割読んで、そろそろ予習は十分かなと思った。地方はいかに生き残るか、アートとは、”地域活性化”とは、観光とは・・・そんなことを考えつつ

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