小説 進撃の巨人 LOST GIRLS

瀬古浩司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062198882
ISBN 10 : 4062198886
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
シリーズ
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

テレビアニメ「進撃の巨人」の脚本家・瀬古浩司が書き下ろすスピンオフ・ノベルが誕生。ミカサの、アニの、あの日の知られざる物語。

「ミカサとアニの抱え込んでいるものにどうしようもなく興味を(そして心を)惹かれ、それと同時におそらくは彼女たちの抱え込んでいるであろうものを自らの手で書くことによって、彼女たちのことをより深い部分で理解したかった、ということになると思う。」
瀬古浩司

アニメ「進撃の巨人」のブルーレイの初回特典として、収録されていたビジュアル・ノベル「ミカサ外伝」「アニ外伝」。その話題作を、アニメ「進撃の巨人」の脚本家が、完全小説化!さらに特別書き下ろし「Lost Girls」を収録。

ミカサの、アニの、あの日の知られざる物語。


『Lost in the cruel world』
「急いだ方がいい。そうしないと君は二度とエレンくんに会うことができなくなる」ミカサは鏡男の顔を見た。しかしそこに映っているのは歪んだ自分の顔だ。ミカサは呼吸を整え、恐る恐る訊いた。「おじさんは誰なの?」

『Wall Sina, Goodbye』
アニはため息をついた。超大型級のため息。こういう一日がある。ほんのささいなことから大きな面倒に巻き込まれるという一日だ。今日はその典型的な一日だ。額に入れて飾ってもいいくらい、見事に典型的だ。

『Lost Girls』
日の光はさきほどよりもずっと弱く、窓の外には夕暮れの気配が色濃く漂っていた。静かな風が吹き、樹木の葉を揺らした。「アニ、あなたは何を抱え込んでいるの?」 アニはミカサに視線を戻した。そしてまた肩をすぼめた。

「瀬古さんが進撃のアニメを素晴らしいものにしてくれた要因であることは、これを読めばよくわかるはずです」
――――――「進撃の巨人」漫画家 諫山 創 

何故ミカサとアニの物語なのか(二人の無口な少女の物語であることの必然性)については明確な理由が存在するが、それを説明しはじめるととても長い話になるので、ここでは割愛させていただく。ただ――『進撃の巨人』という作品にほんのわずかでも関わらせていただいた身として――一ひと言だけ言わせていただけるなら、ミカサとアニの抱え込んでいるものにどうしようもなく興味を(そして心を)惹かれ、それと同時におそらくは彼女たちの抱え込んでいるであろうものを自らの手で書くことによって、彼女たちのことをより深い部分で理解したかった、ということになると思う。
――――――アニメ「進撃の巨人」脚本家 瀬古浩司

【著者紹介】
瀬古浩司 : 脚本家。愛知県出身。「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」にて脚本家としてデビュー

諫山創 : 漫画家。大分県出身。2008年、第81回週刊少年マガジン新人漫画賞入賞作にてデビュー。2011年、『進撃の巨人』で第35回講談社漫画賞(少年部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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