鉄道員 集英社文庫

浅田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087471717
ISBN 10 : 4087471713
フォーマット
出版社
発行年月
2000年03月
日本
追加情報
:
16cm,298p

内容詳細

娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…。映画化され大ヒットした表題作「鉄道員」はじめ「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など、珠玉の短篇8作品を収録。日本中、150万人を感涙の渦に巻き込んだ空前のベストセラー作品集にあらたな「あとがき」を加えた。第117回直木賞を受賞。

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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泣かせる作品が多いので大好きな作家である...

投稿日:2021/04/16 (金)

泣かせる作品が多いので大好きな作家である浅田次郎作品の中の代表的な作品ともいえる本作は、やはり感動させる内容になっています。 場面や状況を読む人が自分なりに解釈することができる作品だな、と私はいつも実感しています。実話ではない小説なのだから当然なのですが、その自分なりの解釈がしやすい作品だからこそ評価が高いといえるのかもしれません。

カッパのかーくん さん | 東京都 | 不明

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映画がヒットした人気作品だからと手のとっ...

投稿日:2021/04/11 (日)

映画がヒットした人気作品だからと手のとって驚いたのがこの本が長編ではなく、8つの話から構成された短編集であることです。短編で映画一作出来てしまう作家さんは少ないのでは?タイトルにもなった鉄道員は妻や娘を亡くした日にも仕事をしていった男を描いています。正直家族としてはどうなのと思うけど仕事には忠実な昔ながらの職人気質の男って感じです。そんな彼が死を迎える時に娘が現れ言った言葉があまりにインパクトが強く、印象的でした。個人的にはラブ・レター、角筈にてが好きですね。どれも短い話だから読みやすいし、なのに奥が深い所が凄いなとしみじみ思いました。あとこの作品で、直木賞を受賞しているんですよ。なんとなく直木賞って長編、力作、超大作が選ばれるイメージがあったのですが、読んでみてこの短編集ならと納得しました。

イック さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • zero1 さん

    【あなたに起こる やさしい奇蹟】浅田節に泣く!直木賞を受賞した8つの短編を再読。「鉄道員」は妻と娘を亡くした定年間近の駅長、乙松が見た夢の世界。「ラブ・レター」は40近い吾郎が偽装結婚した中国人女性とのつながり。「角筈にて」は左遷された商社マンの思い出。寿司と追憶が見事。「うらぼんえ」は天切り松の世界。祖父カッコいい!カットバックの巧さと行間の雰囲気が素晴らしく表現されている。奇蹟はどこかに必ずある!読む価値あり!の一冊。99年公開の映画は高倉健と広末涼子が共演。根室本線の幾寅駅でロケが行われた。

  • ehirano1 さん

    やっと読めた本書。読んで良かったホントに良かった。哀しくも美しい、いや美し過ぎる物語で涙腺は制御不能です。不器用や武骨ってこんなにも美しいんだと思いました。

  • やすらぎ さん

    私たちが忘れてしまっていたのかもしれない、全うすることの尊さ。それがいかに大変なことなのか身に沁みる。官帽に積もる雪、響き渡る汽笛、遠ざかる尾灯。今日という一日の無事を感謝する吐息。失ったものは最期の夜に満たされ、真の安らぎを得られたのだろうか。他者に崩された人生に狼狽し、更に握り潰され笑っていられるほどの者はいない。人は感情に左右される。貫き守り尽くした心強さ、死してなお想う深愛に感涙。漸く空に咲く燈火に癒やされた。嗚呼、感情も霞んでいく。なぜたった一人の作家がこんなにも多様な物語に魂を込められるのか。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    直木賞】廃線になる幌舞駅の乙松駅長。小さい娘ユッコを亡くし、妻に先立たれ、一人勤務。物語も結末も悲しい。北海道旅客鉄道株式会社の鉄の字は、金を失いたくないため矢を使っているとのこと。悲しさの三乗。

  • 酔拳 さん

    再読でした。一度目はまだ、私が独身のときでした。感涙しそうに感動した作品でしたが、結婚をし、娘の父(3歳)となった今では、さらに感動し、感涙しました。8編の短編集ですが、どの短編も人として、忘れてはいけない心を呼び起こしてくれます。「鉄道員」「ラブレター」は、涙がなくしては、読めませんでした。「ろくでなしのサンタ」は笑えるけど、いい話でした。「オリオン座からの招待状」は人生の機微を感じさせてくれる話でした。 また、歳を重ねて再読すると、もっと違う感想になるのかな?また、再読したいです。

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