線の音楽

近藤 譲(1947-)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865591019
ISBN 10 : 486559101X
フォーマット
発行年月
2014年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
近藤譲 ,  
追加情報
:
248p;20

商品説明

作曲の方法と思考

同名アルバムの初CD化とあわせ発売された作曲家・近藤譲の初の音楽論著。1977年に雑誌に寄稿した四編を収める本の待望の復刊だ。十二音音楽、総音列音楽、音群的音楽などを避けて作曲した“線の音楽”と呼ばれる音楽の、作曲方法と思考過程をまとめている。その後の自身の作曲と思考の基礎になったという文章は非常に具体的で読みやすい。CDとあわせてどうぞ。(CDジャーナル Book Review)

(CDジャーナル 2013年 8月号より)

内容詳細

目次 : ■アーティキュレイション / 1〜4 / ■散奏 / ■ジョセフ・ラヴ−−芸術の前提についての三日間 / 1.美術館で / 2.体験の窓へ / 3.復活 / くりかえし (社会について) / ■音楽的時間−−今日の音楽を中心としたその諸相 / 1.音楽的時間 / 2.音楽的時間の諸相

【著者紹介】
近藤譲 : 1947年東京生まれ。東京藝術大学で作曲を学び、在学中からその作品が注目を浴びた。1970年代初頭に、自ら「線の音楽」と名づけた独特の作曲方法論を提唱し、以後国際的に活躍。2012年、アメリカ芸術・文学アカデミーの外国人名誉会員に選ばれた。国内外の多くの大学で教鞭をとり、講演をおこなっている。お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    アルバム『線の音楽』(LP・1974年)に収録された、演奏時間約9分の「オリエント・オリエンテイション」、その他の曲は、何でもない室内楽に聞こえるが、実は本書を読むと、その思索・方法論は、音・音楽について、まさに基礎に立ち戻って構築していったことがわかる。無音の「4分33秒」(ケージ)、1音の「夢の家」(ヤング)など、極端な実験音楽の意味をふりかえり、作曲という、音(音以前の段階も)への関与自体さえも再検討した結果であった。そのため、通常の音楽論に登場しそうな用語が、ほとんど出てこない異色の音楽論である。

  • へくとぱすかる さん

    前回読んだときには、「グルーピング」「音楽的時間」などの用語の重要性に、あまり気を留めていなかったように思える。音楽の成り立つ前提・既成条件を徹底して見直し、方向性を再構築しようとした試みが、著者の場合は「線の音楽」であるということ。あれは聴き手の方が「グルーピング」をする音楽であった(聴き直してみよう)。調性や和音の「解決」などのルールがなくても音楽は成り立ち、ジョン・ケージのように、作曲家が音のコントロールをしない音楽すらありうる。そこに行きつくまでの音楽史的な思考過程は、こんなに必然性があったのか。

  • さえきかずひこ さん

    短くも緻密な論考と、清冽なポエジーを湛えた随想(というか対話)が収録されており、とても刺激を受けた。なにより素晴らしいのは、音楽というか、この世界に開かれている感じをもたらす文章のセンスである。決してえらぶっていないが、それが該博な知識と深い洞察による認識によって支えられていることもびんびんと感じ取られた。

  • 横丁の隠居 さん

    元の記事がエピステーメーに不定期連載されたのが1977年からだそうで、1979年に単行本として出た。この難しい(私には)本が2014年に復刊されるというのはすごいですね。またもや哲学の時代がやってきたのだろうか。

  • tajidanslemetro さん

    氏の作曲へのスタンスが丁寧な論理建てでよく理解できた。

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