基本情報
内容詳細
摂食障害治療者は、価値判断なき敬意で患者の警戒を解き、家族と患者の共同治療参加を促進し、前考慮期‐考慮期‐準備期‐行動期‐維持期という変化の5ステージに伴走する。そして家族が変わり患者に思いやりあるケアを与えるとき、患者は主体的に変化へのステップを選択していく。エビデンスに裏打ちされた認知行動療法、家族共同治療ユニットとしての「CRAFT」(コミュニティ強化と家族訓練)、変化の技法としての「動機付け面接」を駆使した、英国モーズレイ摂食障害ユニット発・摂食障害治療マニュアル決定版。
目次 : 第1部 はじめに―摂食障害を患う人の家族と専門家の支援の協力について(摂食障害、そして家族と共に支援に取り組むということ/ 家族の見方 ほか)/ 第2部 理論的土台への導入(家族が摂食障害になったとき、人はどのように向き合うか/ 摂食障害の維持因子としての家族のプロセス ほか)/ 第3部 さまざまな介入法(外来治療において家族と共同する―家族のアセスメント/ 書くこと―考える能力と情動プロセスを発達させる方法 ほか)/ 第4部 特別なケース(摂食障害患者の妊娠・出産・育児/ 摂食障害のケアと治療における親の影響と重要性)/ 第5部 結論と補遺(患者の思い―家族の介入について患者がどう思っているかを検討する/ 専門家の見方)
【著者紹介】
ジャネット・トレジャー : モーズレイ病院の精神科医で、キングスカレッジ・ロンドンの教授
ウルリケ・シュミット : モーズレイ病院のコンサルタント精神科医で、キングスカレッジ・ロンドン精神医学研究所の教授
パム・マクドナルド : キングスカレッジ・ロンドン精神医学研究所で、博士課程に在学
中里道子 : 精神科医、医学博士。千葉大学医学部卒業、同大学医学部附属病院精神神経科勤務を経て、2005〜2007年までロンドン大学精神医学研究所・モーズレイ病院の摂食障害ユニットに留学。現在、千葉大学大学院医学研究院子どものこころの発達研究センターに勤務
友竹正人 : 精神科医、医学博士。徳島大学医学部卒、同大学大学院医学研究科修了。2005〜2006年までロンドン大学精神医学研究所・モーズレイ病院の摂食障害ユニットに留学。現在、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部メンタルヘルス支援学分野に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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