ブルックリン エクス・リブリス

コルム・トビーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560090220
ISBN 10 : 456009022X
フォーマット
出版社
発行年月
2012年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
340p 19cm(B6)

内容詳細

1950年代前半、アイルランドの田舎から大都会ブルックリンへ移住した少女の感動と成長の物語。船出、奮闘、恋愛、そして思わぬ事件と結末が…。コスタ小説賞受賞作品。

【著者紹介】
コルム・トビーン : 1955年、アイルランド南東部ウェックスフォード州のエニスコーシー生まれ。ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンで歴史と英文学を学び、卒業直後、バルセロナへ渡って英語学校で教える。その後南米へ渡り、アルゼンチンなどで暮らす。この間、ジャーナリストとして活動し、早い時期から自分が同性愛者であることを公にしている。80年代後半に最初の小説The Southを書き、1990年に出版する

栩木伸明 : 1958年東京生まれ。上智大学大学院博士課程単位取得退学。早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アン さん

    1951年頃、アイルランドの田舎町エニスコーシーからブルックリンへ移住したアイリーシュ。故郷を離れる不安と期待。初めて母親と離れて暮らすことでホームシックに。下宿生活での人間関係、イタリア移民の青年との恋、階級意識、思いがけない悲しみ…。成長していく彼女の繊細な心の襞が丁寧に表現され、当時の情景が目に浮かぶよう。秘密との葛藤、義務感、将来の選択。ふたつの社会に身を委ね、ふたつの恋愛に彷徨い、決断する娘に言葉をかける母親が印象的。運命を受け入れ旅立つ姿は切なくも静かな決意が伝わり、幸せを掴んでほしいと。

  • どんぐり さん

    今年のアカデミー賞にノミネートされた映画の原作。日本の映画公開は今年7月。主人公はアイルランドの田舎町から単身NYのブルックリンへ仕事を探しにきた少女アイリーシュ。慣れない土地で、耳慣れないアクセントを聞き、ミセス・キーホーの下宿屋で暮らす。昼間はデパートの店員、夜はブルックリン・カレッジで簿記と会計事務を学ぶ。仕事と資格修得に苦労しNY生活にも慣れたころイタリア系の移民トニーと恋に落ちる。そんなとき、アイルランドの母親から届いた姉の訃報。郷里に一時帰国すると、そこに待ち受けていた新しい出会い。1950年

  • 紅はこべ さん

    真面目なヒロインだな。ダンスパーティーでの出会いが恋のきっかけって、恋愛ものの王道路線。ロミジュリ、アンナ・カレーニナ、高慢と偏見…。 男2人が恋敵の存在を知らない三角関係ってもやもやするね。ブルックリンでは善意が、アイルランドでは悪意がアイリーシュの背中を押す。アイリーシュがトニーもジムも心から愛しているように思えないんだけど。姦通小説のヒロインの前ふりみたいな感じだ。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    シアーシャ・ローナンさんが主演の映画の原作。アイルランド生まれの主人公の名前がアイリーシュなのがギャグっぽいが、線の細そうなのに意外とタフだし、女の子独特の狡さを持っているのが等身大。また、百貨店での黒人差別、コミュニティ内での出身や階級別差別、ホロコーストへの亡命というアメリカの事象もサラッと描かれているのも時代故か。自由と緊張(アメリカ)か義務と安心(アイルランド)は誰もが通る道。しかし、アイリーシュの母の「さよならはこれしか言わない」という言葉はいずれはのしかかるだろう。その時まであなたの人生を歩め

  • 巨峰 さん

    こうなった今でも日本は豊かな国で日本に仕事を探しにくる外国人は多い。逆は少ないだろう。だから、そういう海外で職を得ようとする人々の気持ちはなかなか想像できない。この小説の主人公は1950年代ヨーロッパでも貧しい国だったアイルランドの少女。地元では職に就けなかった彼女は、教会の神父のつてで荒れる大西洋を渡りアメリカでの生活をはじめる。小説のはじめから5分の4はまさに母国を離れたこの少女の青春小説として瑞々しく描かれていて素晴らしい。(だけど、残りの5分の1の展開はあまりすきじゃないなぁ。何故そうなるのか)

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人物・団体紹介

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コルム・トビーン

1995年、アイルランド東南のウェクスフォード州エニスコーシー生まれ。1975年University College Dublin卒業。新しい視点から発信する詩、劇、フィクションは衝撃的で、映画「ブルックリン」の原作小説などで知られる、いま最も人気のあるアイルランドの作家の一人。アイルランドおよび外

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