Soul Brother No.1 -Definitive Ray Charles

R&Bの最高峰、天才と呼ばれる男、レイ・チャールズの完全版2枚組ベスト・アルバム。 2004年6月肝臓病により享年73年で亡くなった彼の歴史を振り返るのにピッタリな作品です。 Rayは7歳で全盲になるものの、その冒険心旺盛なスピリットでジャズ、スウィング、ゴスペル、ブルース、カントリー等あらゆる音楽を吸収し、49年、The Maxin Trio名義の"Confession Blues"でデビュー。スウィング・タイム・レーベルから"Kissa Me Baby" のヒットを最後にアトランティック・レーベルに移籍したレイは、54年、あの歴史的傑作"I've Got A Woman"を発表。R&B/ブルースに始めてゴスペルを取り入れたエポック・メイキングな曲として後世に語り継がれています。59年には"What'd I Say"を大ヒットさせるものの、その半年後、長年在籍していたアトランティックを離れ、ABCパラマウントと契約。これまでのゴスペルスタイルから、よりポピュラーな洗練されたスタイルで人気を博すようになります。中でもABCからの3枚目のシングルである"Georgia On My Mind（我が心のジョージア）"は大ヒットを記録、The Genius of soulとして世界にその名を知らしめました。 1970年代に入るとふたたびATLANTICと契約。1980年代にはコロンビアそしてワーナーへと移籍。黒人音楽のエンターテイナーの先駆的存在でしたが、それだけでなく、エルビス・プレスリーやビートルズらの白人音楽家に大きな影響を与えました。86年には、「ロックの殿堂」入り。93年のア・ソング・フォー・ユーなどでグラミー賞を12回授賞。何度も来日し、日本で最も身近な黒人スターの一人でした。