マーガレット・ミラー

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心憑かれて 創元推理文庫

マーガレット・ミラー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488247034
ISBN 10 : 4488247032
フォーマット
出版社
発行年月
2002年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
汀一弘 ,  
追加情報
:
412p;15X11

内容詳細

八月も終わりに近づくと、夏の自由に飽いた子どもたちが、また小学校の運動場に戻ってくる。すり傷だらけの手足をかかえ、汗を飛ばして逝く夏を謳歌する彼らの姿を、三十二歳のチャーリーは密かに見守りつづけた。こんなところにいてはいけない。それはわかっていた。精神科医の、そしてあの保護監察官の言葉が脳裏をよぎる。だが、もうしたがうことはできない。ひとりの少女に、どうしようもなく心とらわれていたからだ…!夏のカリフォルニアに精神異常の烙印を押された男が巻き起こす、緊迫の物語。読む者を震撼させる結末の逆転劇は、まさに名手の真骨頂。比類なきサスペンス。

【著者紹介】
汀一弘 : 1950年兵庫県生まれ。1972年早稲田大学政経学部政治学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 星落秋風五丈原 さん

    原題はFiend=魔王である。シューベルトの『魔王』が有名だ。病気の子供を連れていく父親と、魔王の姿を見て怯える子供、子供を誘う魔王。父親が気づいた時には子供はこと切れていた。では、この場合の魔王は? さっそく怪しい人物が登場する。32歳のチャーリーは小学校の運動場で手をすりむいた9歳の少女ジェシーから目が離せなくなった。心の中では“ここにいてはいけない”という声がするが止められない。他にもジェシーにご執心な人物がいる。悲惨な事件にはならない。むしろ現在日本で起きている事業虐待の方がよっぽど酷いと思える。

  • セロリ さん

    過去に事件を起こした男とその兄、越してきて数年の4人家族、その隣には子供のいない夫婦、離婚して間がない母娘。登場人物は皆、思い込みがすぎたり勝手だったりするけど、そのくらいのことは実生活でもあるあるだ。そんなあるあるが積み重なり、勘違いや誤解も生んでどんどん不穏な空気が立ち込めていく。最後に起きる出来事には、胸がドキドキして先へ先へと気が焦る。日常のシーンの積み重ねでこんなにドキドキさせちゃうなんてすごい。でもその積み重ねで匂わすために、少々くどい。海外作品にありがちの持ってまわったセリフも、私は苦手⇒

  • ボーダレス さん

    性的変質者を軸に心の闇を描いた心理サスペンス。異常というか、登場人物全てが疑心暗鬼プラス思い込みが激しすぎる描き方で誰しもが心に闇はあるものだ…と意識付けをし、偏執的な見方の考えを世に問う作品。冗長過ぎる面はあるものの、上手い作家さんだと思いました。

  • くさてる さん

    少女たちと彼女らを取り巻く大人たちの関係に、少女を見守り続ける男が登場して、息を呑むようなスリリングな展開の物語が始まる。派手なことはまったく起こらない(直接的な描写は皆無)のに、とにかくハラハラとして読み続けずにはいられませんでした。心を病んだ男と彼を支える人々の悲劇だけでなく、少女たちと彼女らの周辺の大人たちの感情や言動も生々しく、しかし憐れみを持って描写されて、とても読み応え有ります。初マーガレット・ミラーでしたが、他の作品も読んでみたい。

  • bapaksejahtera さん

    過去に少女に対する猥褻事件で逮捕強制入院させられた男が寛解を認められて兄の許に引き取られるが、矢張り一人の少女に関心を寄せ付き纏いを始める。この少女が行方不明になる事件が最後に起こり、実の処は、と物語は意外な結末を迎える。少女とその友達の子供らしいが主張の強い物言いはいかにも米国らしい描き方であるし、離婚調停が長引きナーバスになる少女の友達の母親、出張が多く子供がない為に動揺する隣人夫婦等、物語を盛り上げる人物造形が良い。女児嗜好の男は、サイコなのか幼稚なのか、不得要領だが良い作品の妨げにはならなかった。

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