From Out Here

北欧の良質なジャズを発掘する新生レーベル「flat donuts」第1弾。まずは光輝くように美しいピアノトリオ作品です。ピアノは、キース・ジャレットを彷彿とさせるような美しいフレー ズが次々と溢れ出し、ヨーロッパ特有の硬質な音色がさらにメロディを引き立てるというピアノ・トリオ・ファンにはたまらないスタイル。

リーダーのSoren Bebeはデンマークを拠点に活躍している新鋭ピアニスト。2004年にデンマークのオーフスにあるRoyal Academy Of Musicを卒業、同年に初リーダー・アルバム「Klaver」をリリース。2006年から旧友であるAnders Mogensen、同年のデンマーク「Summer Session」で知り合ったNiels Rydeとトリオを結成。2008年にはMusic Meccaから同メンバーでアルバム「Searching」を発表し、ピアノ・トリオ・ファンから注目を集めました。

そして本作、世界各国のミュージシャンと共演歴を持つAnders Mogensenの美しく鳴り響くシンバル・ワークと心地よいブラシがECM諸作のような透明感のある音世界を造り出し、そこにスティーブ・スワロウを彷彿とさせる卓越した指さばきでNiels Rydeのベースがゆったりと躍ります。美しい旋律のM-1からスタートし3人が一体となって繊細に、時に情熱的にアルバムのクライマックスに向かう演奏は、聴くものの心を捕らえて離さない強く印象に残る抒情さを持っています。2010年を代表する美しいメロディにあふれたピアノ・トリオ作品となるでしょう。(新譜情報より)

Soren Bebe (piano)
Anders Mogensen (drums)
Niels Ryde (electric bass)