基本情報
内容詳細
うつ病が、なせ今日、これほどまでに一般的な病気になってきたのか?本書は、抗うつ薬の発見とその進展に焦点を当てながらも、精神医学の歴史をさかのぼり、時々の出来事を鋭く洞察する。薬の発見とともに現れてきた巨大製薬企業、著名な科学者や臨床医と巨大製薬会社との関わり、成功した薬と消えてしまった薬、ドーパミン仮説やアミン仮説などの神経科学の話題、など、現代医学の抱える問題点を著者ならではの視点から鋭くえぐっている。
目次 : 第1章 病、疾病、そして医薬/ 第2章 抗うつ薬の発見/ 第3章 他の条件が一定であれば/ 第4章 治療経験主義の試練/ 第5章 真実の心地よい姿/ 第6章 ルカ効果/ 第7章 エディプスからオシェロフへ
【著者紹介】
デーヴィッド・ヒーリー : 医学博士、精神科認定医。ウェールズ大学北ウェールズ心理学的医学部門のディレクター。トロント大学客員教授
林建郎 : 1948年東京に生まれる。1970年上智大学外国語学部英語学科卒業。1970〜1999年一部上場企業の海外駐在員として勤務。現在、精神医学・科学技術専門翻訳家(英語、仏語)
田島治 : 1950年群馬県に生まれる。1976年杏林大学医学部卒業。同医学部精神神経科入局。1981年杏林大学医学部大学院修了。医学博士。1990年杏林大学医学部精神神経科講師ならびに附属病院精神神経科病棟医長。1996年杏林大学医学部精神神経科助教授。2000年より杏林大学保健学部教授(精神保健学)、同医学部精神神経科兼担教授。主な研究テーマは不安とうつの基礎と臨床、抗うつ薬の作用メカニズム、臨床精神薬理学、コンサルテーション・リエゾン精神医学、悪性症候群の治療など。日本生物学的精神医学会評議員、日本総合病院精神医学会評議員、日本神経精神薬理学会誌編集委員、「臨床精神薬理」編集委員を務める。日仏医学会会員、New York Academy of Science会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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