シューマン、ロベルト(1810-1856)

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CD 輸入盤

交響曲全集(マーラー編曲版) シャイー&ゲヴァントハウス管弦楽団(2CD)

シューマン、ロベルト(1810-1856)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4780037
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

シューマン:交響曲全集(マーラー編曲版)
シャイー&ゲヴァントハウス管弦楽団

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と、同管の音楽監督に2005年に就任したリッカルド・シャイーとによる初の全集録音が完結。選ばれたのはライプツィヒに縁の深い、ロベルト・シューマンの交響曲です。
 シューマンのオーケストレーションに関しては様々な意見があるようで、近年では、シューマンのオーケストレーションの特徴をこの作曲家の味や魅力と解釈する見方も増えてきているものの、かつてはネガティヴにとらえる見方が多く、技術的欠陥とまでみなす者も多かったようです。マーラーもそのひとりで、シューマンのスコアに自ら手を入れています。このいわゆる「マーラー版」は、かつてはトスカニーニやジュリーニ、チェッカートなどが採用していました。
 シャイーは、前ポストであるコンセルトへボウ管と80年代末と90年代初頭にシューマンを録音していますが、その際にはオリジナルで録音しています。シューマン、およびマーラーの交響曲全集を完結させ、互いの作曲家の個性をよく知るシャイーが、その両者の魅力がブレンドされた版に対して知的関心を持つのは自然の成り行きとも言えるでしょう。さらには歴史的ドキュメントともなるマーラー版が、最高クラスの演奏で音化されるというきわめて興味深いアルバムです。(ユニバーサルIMS)

シューマン/マーラー編
・交響曲 第1番 変ロ長調 作品38『春』
・交響曲 第2番 ハ長調 作品61
・交響曲 第3番 変ホ長調 作品97『ライン』
・交響曲 第4番 ニ短調 作品120
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 リッカルド・シャイー(指揮)
 録音時期:2006年8月、9月、10月、2007年2月、5月、6月
 録音場所:ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Schumann: Symphony No.1, Op.38 "Spring": I. Andante un poco maestoso 10:51
  • 02. II. Larghetto 06:08
  • 03. III. Scherzo: Molto vivace 05:11
  • 04. IV. Allegro animato e grazioso 08:09
  • 05. Symphony No.2, Op.61: I. Sostenuto assai - Allegro, ma non troppo 11:39
  • 06. II. Scherzo: Allegro vivace 06:28
  • 07. III. Adagio espressivo 09:02
  • 08. IV. Allegro molto vivace 07:35

ディスク   2

  • 01. Symphony No.3, Op.97 "Rhenish": I. Lebhaft 09:00
  • 02. II. Scherzo 05:05
  • 03. III. Nicht schnell 04:26
  • 04. IV. Feierlich 04:51
  • 05. V. Lebhaft-Schneller 05:33
  • 06. Symphony No.4, Op.120: I. Ziemlich langsam - Lebhaft 08:36
  • 07. II. Romanze (Ziemlich langsam) 04:03
  • 08. III. Scherzo (lebhaft) & Trio 05:21
  • 09. IV. Langsam-Lebhaft-Schneler-Presto 07:32

総合評価

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シューマンは1流の作曲家のなかではそのオ...

投稿日:2014/09/14 (日)

シューマンは1流の作曲家のなかではそのオーケストレーションの技術が低く評価されてきた人であった。曰く楽器を重ね過ぎる、メロディーが聴こえにくい、などなど。確かに聴いてみると彼の管弦楽曲というのは流れがギクシャクしていて、どこに向っているのかよく分からなくなるように感じることがある。シューマンは本来ピアノ曲・歌曲・室内楽など小編成の作品を得意としていた人であり、交響曲などの大編成の作品は元々得手ではなかったらしい。このため、少し前くらいまでの指揮者たちは当然のように、演奏の際は楽譜に多少の手を入れるのが通例であった。かのフルトヴェングラーも「指揮者たるもの、シューマンを指揮する際は自分独自の楽譜を持つべきだ」と主張していたという。大作曲家にして1流指揮者であったマーラーもそうした考えの持ち主で、彼の編曲版は一時期広く使用されていた。原典主義が行き渡った現在ではシューマン本人の手になるオリジナルの楽譜が使用されることが通例となっており、マーラー版は使われなくなっていたのだが、わざわざそれを使用して録音するというのがいかにもシャイーらしい。 聴いてみると確かにオリジナル版のギクシャク感は後退し、音楽の流れは随分スムーズになっている。重ねすぎと批判されていた楽器の扱いも整理整頓されたようで、さすがは交響曲の達人で指揮の名手でもあったマーラーの手腕である。でもシューマンならではの独特の個性を聴きたいファンとしてはマーラー版はスッキリしすぎだと感じるかも。シューマンの一見不器用でぶっきらぼうだけど熱意のある音楽もいいものだ。シャイー&ゲヴァントハウスの演奏はブラームス全集の演奏と同様、清新で颯爽としており、よく鍛えられたアンサンブルが聴き応えあり。

金山寺味噌 さん | 愛知県 | 不明

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「マーラー編曲版」というところと、シャイ...

投稿日:2013/02/20 (水)

「マーラー編曲版」というところと、シャイー&LGOの演奏の出来と、この二つの観点から評価をすることとなるディスクですな。前者については「いま一つ」ということになりましょう。マーラーの編曲のコンセプトは「変化付け」じゃないですかねえ。強弱、楽器のバランス、和声など、聴き手の耳をそばだたせるような変化をずいぶんと付けているようですな。でもねえ、それがなんだか曲を活かしているとは思えなかったのであります。マーラー自身の交響曲のように、想念も規模も巨大な交響曲なら各種の変化も必要だし気にならないのですが、シューマンの交響曲クラスではそれが何ともあざとく目立ってしまいます(何しろマーラーの第2番第5楽章や第3番第1楽章は、一つの楽章でシューマンの交響曲1曲全曲並みなのだ)。ということで、この編曲はいただけないな。一方、後者の演奏については大変結構なんじゃないですか。あざとい曲はシャイーは得意だし、オケは好演だし、こちらは文句なし。録音も優秀。企画もののアルバムなんですが、その企画のところが今一歩だったかな。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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ブラームスやブルックナーの作品などに強く...

投稿日:2011/12/30 (金)

ブラームスやブルックナーの作品などに強く言えることであるが、その作曲家らしさが音楽から感じられないような演奏は、魅力が半減する。シューマンもどちらかと言えばその一人だが、ここに聴けるシューマンの音楽から聴こえてくるのは、「ロマン派初期〜中期の時代に書かれた交響曲」であるということだけだ。耳当たりもよく、聴いていて不快感はまったくないが、逆に多少不快感が有ったとしても、「シューマンの毒」を感じさせてくれるような演奏を私は求めたい。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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シューマン、ロベルト(1810-1856)

ロベルト・シューマン(Robert Alexander Schumann)は、 1810年6月8日にドイツのツヴィッカウに生まれました。5人兄弟の末っ子で、出版業者で著作もあったという父親のもとで早くから音楽や文学に親しみ、作曲や詩作に豊かな才能を示したといいます。  ロベルト16才の年にその父親が亡くなり、安定した生活を願う母親の希望で法学を選択、1828年にライプツィヒ大学に入学しますが、音

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