妻たち 上 新潮文庫

瀬戸内晴美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101144108
ISBN 10 : 4101144109
フォーマット
出版社
発行年月
1978年07月
日本
追加情報
:
479p;16

内容詳細

妻とは、妻の座とは、新婚の日に描いた淡い夢でしかなかったのか?西原晶子、32歳。夫の庄一郎は建設会社の常務で、一人娘の絵美子は素直な明るい少女である。隣家の宝石デザイナー、志麻から夫の浮気をほのめかされた彼女は、銀座のバー・ホステス治と対面して、その聡明さに打ちのめされた…。美貌の人妻晶子の動揺を主軸に、結婚生活の夢と現実を実感こめて描く長編小説。

【著者紹介】
瀬戸内晴美 : 1922(大正11)年、徳島生れ。東京女子大学卒。学生結婚7年目に離婚。’57(昭和32)年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴。’92(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨、2001年に『場所』で野間文芸賞を受賞。文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • みなみ さん

    今の価値観とは合わないであろう作品。少し前の日本で望まれた妻たちの姿は色々と勉強になる。庄一郎の妻、晶子は貞淑な妻の見本のような女性。晶子を打ちのめしたのは、庄一郎の不倫。面白いのはこの夫婦の話だけではない点。晶子の隣人・志麻や、庄一郎の妹、佐規子の恋など。晶子みたいな女性はなかなかいないだろうなあと。いかに困難を乗り越えるのかなどの指南書にはなるかも。後編も楽しみだ。

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瀬戸内晴美

1922(大正11)年5月15日‐2021(令和3)年11月9日、享年99。徳島県出身。1973年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴。1992年『花に問え』で第28回谷崎潤一郎賞受賞。2006年、文化勲章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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