
3種類のフォルテピアノを使用!
ベートーヴェン初期ソナタ集、小品集(3CD)
シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)
【概要】
◆ベートーヴェンは同時代のピアノであるフォルテピアノを使って作曲・演奏していたので、作品本来の姿を確認するには当時の楽器を用いたうえで、時代考証演奏をするのが前提条件として説得力があります。
◆ここでは歴史的鍵盤楽器演奏のスペシャリストが、ベートーヴェン時代の楽器を弾くことで、実際にベートーヴェンが想定していたであろうピアノの響きに接することができます。
【収録作品】
◆ピアノ・ソナタは、第1番から第7番の7曲。ベートーヴェン的な力強い作風の芽生えがフォルテピアノの複雑な音色だと聴き取りやすいです。
◆小品は、エコセーズ WoO83、アレグレット ハ短調 WoO53、2つのロンド Op.51、ニ長調の主題による変奏曲 Op.76、バガテル 変ロ長調 WoO60、アンダンテ・ファヴォリ WoO57、ポロネーズ ハ長調 Op.89を収録。こちらもソナタと同様、ガチャガチャした感じや帯域によって音色が異なるのが演劇的な楽しさもあります。エコセーズでのトルコ風軍楽ペダルも面白いです。
【演奏者】
◆演奏のピエリーニは歴史的鍵盤楽器演奏のスペシャリストで、これまでにもジェルヴェ・フランソワ・クープランや、クレメンティ、クラーマーなどのフォルテピアノ演奏で成果を上げてきた実績があります。
◆使用楽器はオリジナルで、エコセーズ WoO83と変奏曲 Op.76がマティアス・ミュラー(1822)、ポロネーズ Op.89がコンラート・グラーフ(1830)、ほかがヨハン・ハーゼルマン(18世紀末〜19世紀初頭)の楽器。
【録音】
◆小品が2023年11月、ソナタが2024年1月から7月にかけての録音。場所はすべてイタリア共和国中部、ラツィオ州、ローマ県、モンテ・コンパトリにあるアンニバルデスキ宮。音響の良さで知られています。
【製品仕様】
◆収録時間は約203分。ケースは24mm厚のポリスチレン製(マルチケース)。付属ブックレット (英語・12ページ)には、演奏者のピエリーニによる解説などが掲載。EU製で、ディスクはメジャー・レーベルでもおなじみの独オプティマル・メディアが製造。

Brilliant Classics ・
Piano Classics ・
Berlin Classics ・
Neue Meister
ブックレットより
使用楽器
◆ヨハン・ハーゼルマン製オリジナル・フォルテピアノ(18世紀末〜19世紀初頭)、ロメオ・チュッファ・コレクション
◆マティアス・ミュラー製オリジナル・フォルテピアノ(1822年)、ジュゼッペ・アカルディ・コレクション
◆コンラート・グラーフ製オリジナル・フォルテピアノ(1830年)、ジュゼッペ・アカルディ・コレクション
オリジナル楽器へのこだわり
◆ベートーヴェンのソナタには1世紀にわたる録音史があり、シュナーベル以来、数多くの名盤が残されてきました。現代ではスタインウェイ等の現代ピアノや、当時の楽器の「複製(レプリカ)」による演奏が主流ですが、本プロジェクトは、当時の「オリジナル」のフォルテピアノのみを使用するという、極めて稀で挑戦的な試みです。
プログラムの核:初期ソナタの野心と革新
◆本録音の軸となるのは、ベートーヴェンのジャンルへの関心と野心が詰まった初期の7つのソナタ(Op.2、Op.7、Op.10)です。
グランド・ソナタ Op.7
◆当時の常識を超えた巨大な規模を持つ傑作。第1楽章の超絶技巧から、第2楽章の深い叙情、オーケストラ的な色彩感を持つ終楽章まで、あらゆる表現技法が探求されています。
3つのソナタ Op.10
◆形式の拡大から一転し、「簡潔さと自由さ」を追求した実験的なセット。古典的なモデルを内側から再構築しようとする意欲が見て取れます。
3つのソナタ Op.2
◆師ハイドンに捧げられながらも、すでに独自の語法を確立していた記念碑的作品。当時のソナタ形式の限界を押し広げ、聴衆に強い衝撃を与えました。
多彩な小品と「トルコ風」の響き
◆ソナタ以外にも、同時期の重要な小品や後年の作品がプログラムを彩ります。
アレグレット ハ短調 WoO53 / ロンド 作品51
◆ソナタと同時期の、作曲家の模索が伺える小品群。
6つのエコセーズ / 変奏曲 Op.76
◆1822年製のマティアス・ミュラーを使用。「トルコ風音楽」などの特殊なペダル効果を活かした、明るく快活な表現が特徴です。
アンダンテ・ファヴォリ / ポロネーズ Op.89
◆プログラムを締めくくる後年の名品。ポロネーズでは、ベートーヴェンとも縁の深いグラーフ製のピアノが使用されています。
作品情報
トラックリスト
CD [202'53]
◆ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
CD1 [65'29]
◆ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 Op.7
1796年から1797年にかけて作曲。ベートーヴェンが生前に単独で出版した数少ないソナタの一つで、バベット・フォン・ケグレヴィッチ伯爵令嬢に献呈。全4楽章で構成され、変ホ長調という調性は、後に交響曲第3番「英雄」でも選ばれるように、ベートーヴェンにとって「雄大さ」や「力強さ」を象徴するものでした。
1. 第1楽章 アレグロ・モルト・エ・コン・ブリオ [8'06]
変ホ長調。6/8拍子。ソナタ形式。絶え間ない和音の連打が推進力を創出。響きの厚みも顕著です。
2. 第2楽章 ラルゴ、コン・グラン・エスプレッシオーネ [7'29]
ハ長調。3/4拍子。三部形式。音楽における沈黙の重要性を感じさせる緩徐楽章。ドラマティックな長い休符が、旋律の表現力を一層際立たせています。
3. 第3楽章 アレグロ [5'07]
変ホ長調。3/4拍子。三部形式。優雅なメヌエット風の主部に対し、変ホ短調のトリオは暗雲が垂れ込めるようなアルペッジョの連続で構成され、初期ロマン派的な雰囲気も。
4. 第4楽章 ロンド:ポコ・アレグレット・エ・グラツィオーゾ [6'28]
変ホ長調。2/4拍子。ロンド形式。優美で流麗な主題がロンドで回帰しますが、中間部ではハ短調の荒々しいセクションが挿入され、単なるサロン風の音楽に留まらない深みを与えています。
◆エコセーズ WoO83 [2'23]
1806年に、社交的な舞曲として作曲。
5. [2'23]
変ホ長調。2/4拍子。 「エコセーズ」は活発なスコットランド風の舞曲で、6曲が連続して演奏されます 。軽快なリフレインが何度も回帰します。この演奏では、トルコ風軍楽ペダルを備えたマティアス・ミュラーの楽器を使用して鈴の音を響かせています。
◆アレグレット ハ短調 WoO53 [4'16]
1796年から1797年頃に作曲された内省的な小品。ピアノ・ソナタ第5番の第2楽章あるいは第3楽章の候補としてスケッチされた可能性もあります。
6. [4'16]
ハ短調。3/4拍子。 憂鬱で葛藤的な主部に対し、ハ長調に転じる対照的な中間部という構成。
◆2つのロンド Op.51 [13'47]
1790年代後半に作曲。ベートーヴェンのギャラント様式的な側面と、突然のドラマを挿入する独創性が共存しています。もともとは別々の機会に作曲・出版されたものが、後にひとつの作品番号にまとめられたものです。
7. ロンド ハ長調 Op.51-1 [5'15]
ハ長調。4/4拍子。ロンド形式。シンプルで親しみやすい主題が回帰しますが、中間のハ短調セクションでは激しい感情の噴出が見られます。
8. ロンド ト長調 Op.51-2 [8'32]
ト長調。2/4拍子。ロンド形式。第1番よりも規模が大きく、装飾過多とも言えるほどの華麗な旋律線が特徴的。
◆ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 Op.10-1
Op.10の3曲のソナタ(第5番、第6番、第7番)はすべて1796年から1798年にかけての時期に作曲。初期ベートーヴェンの実験精神と形式の洗練が結晶した曲集。アンナ・マルガレーテ・フォン・ブラウン伯爵夫人に献呈。
9. 第1楽章 アレグロ・モルト・エ・コン・ブリオ [5'43]
ハ短調。3/4拍子。ソナタ形式。ハ短調という調性を象徴するような劇的な開始。付点リズムによる力強い上昇テーマと、それに応える溜息のような旋律が対照を成します。
10. 第2楽章 アダージョ・モルト [7'52]
変イ長調。2/4拍子。ソナティーナ形式。展開部の無いシンプルな形式による抒情的な楽章。旋律の変奏は晩年のバガテルにも通じる親密な美しさを持っています。
11. 第3楽章 フィナーレ:プレスティッシモ [4'10]
ハ短調。2/2拍子。ソナタ形式。極めて急速で緊張感に満ちた終曲。展開部では交響曲第5番を予告するような素材も聴こえてきます。
CD2 [69'22]
◆ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調 Op.10-2
1796年から1798年にかけての時期に作曲。3曲セットの第2曲。
1. 第1楽章 アレグロ [8'42]
ヘ長調。2/4拍子。ソナタ形式。ユーモアに満ちた主題が特徴ですが、再現部で第1主題がニ長調で呈示されるという、形式上の大胆な実験が行われています。
2. 第2楽章 アレグレット [3'42]
ヘ短調。3/4拍子。三部形式。緩徐楽章を置かず、深刻なメヌエット風の楽章が中央を占めます。変ニ長調の穏やかな中間部(トリオ)が救いをもたらします。
3. 第3楽章 プレスト [4'02]
ヘ長調。2/4拍子。ソナタ形式。フーガ風の対位法を駆使した、急速で roguish(いたずらっぽい)な終曲です。ベートーヴェンの構築力の高さが際立ちます。
◆ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 Op.10-3
1796年から1798年にかけての時期に作曲。3曲セットの第3曲。
4. 第1楽章 プレスト [7'36]
ニ長調。2/2拍子。ソナタ形式。輝かしい技巧と、一気に駆け抜けるような生命力に溢れた主題が展開されます。
5. 第2楽章 ラルゴ・エ・メスト [9'07]
ニ短調。6/8拍子。ソナタ形式。初期作品の中で最も悲劇的な深みに到達した緩徐楽章です。「悲しく(mesto)」という指示通り、絶望的な嘆きから、最後は静かな平安へと至るドラマが描かれます。
6. 第3楽章 メヌエット:アレグロ [3'03]
ニ長調。3/4拍子。三部形式。悲劇的な前楽章を打ち消すように、光が差し込むような明るいメヌエットです。トリオではト長調で華やかな交差が用いられます。
7. 第4楽章 ロンド:アレグロ [4'18]
ニ長調。4/4拍子。ロンド形式。主題の断片をユーモラスに扱い、予期せぬ転調や強弱の変化で聴き手を翻弄する、ベートーヴェン特有の知的な「遊び」に満ちた楽章です。
◆ニ長調の主題による変奏曲 Op.76 [6'08]
1809年に作曲されたこの変奏曲は、ベートーヴェンの「行進曲」への関心を反映しており、シンプルながらも効果的な構成を持つ作品です。主題は後に、1811年に作曲された劇付随音楽「アテネの廃墟」の「トルコ行進曲」として有名になる旋律です。ベートーヴェンはこの親しみやすい主題を使い、ピアノにおける変奏技法の粋を尽くしました。
8. [6'08]
主題、6つの変奏、そしてコーダで構成されます。
• 主題:ニ長調。2/4拍子。 スタッカートが効いた、活発な行進曲です。
• 第1〜第5変奏:各変奏は、装飾の密度を高めたり、音域を拡大させたりすることで、主題の持つ生命力を多角的に呈示します。
• 第6変奏とコーダ:プレストにテンポを上げ、華やかなフィナーレを形成した後、再び最初の主題の断片が回想され、静かに閉じられます。
◆バガテル 変ロ長調 WoO60 [1'16]
1818年8月14日作曲。 ポーランドの著名なピアニストであり作曲家でもあったマリア・シマノフスカのために書かれました。1818年、ベートーヴェンはウィーンを訪れた彼女と面会しました。シマノフスカはその美貌と卓越した演奏技術で知られ、ゲーテも彼女の演奏に深く感動したというエピソードが残っています。ベートーヴェンは彼女への敬意(あるいは親愛の情)を込めて、自筆譜に「1818年8月14日、マリア・シマノフスカのために。ベートーヴェン」と献辞を添えてこの小品を贈りました。
9. [1'16]
三部形式。演奏時間はわずか1分〜1分半程度ですが、その中にはベートーヴェンらしい工夫が凝縮されています。 軽やかで流れるような6/8拍子のリズムが特徴です。右手のアルペジオと左手のスタッカートが対話するような、非常に優雅で社交的な雰囲気を持っています。派手な技巧はありませんが、和音の移ろいやフレーズの終わり方に、ベートーヴェンの円熟したセンスが光っています。
◆ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.2-1
Op.2の3曲のソナタ(第1番、第2番、第3番)はすべて1795年に作曲。ウィーンでの地位確立を目的とし、ベートーヴェン自身により1795年秋にリヒノフスキー公爵邸で初演。翌1796年3月にアルタリア社から出版(ハイドンに献呈)。
10. 第1楽章 アレグロ [6'33]
ヘ短調。2/2拍子。ソナタ形式。モーツァルトの交響曲第40番終楽章を思わせる第1主題はシェーンベルクも魅了されたもの。展開部では第2主題を中心に緊迫感を高めています。
11. 第2楽章 アダージョ [5'07]
ヘ長調。3/4拍子。展開部のないソナタ形式。1785年に作曲されたピアノ四重奏曲(WoO 36 No. 3)の緩徐楽章から素材が転用。装飾豊かな旋律はモーツァルトの影響を感じさせますが、和声の厚みにはベートーヴェン固有の響きが現れています。
12. 第3楽章 メヌエット:アレグレット [3'05]
ヘ短調。3/4拍子。三部形式。シンコペーションや鋭いダイナミクスの対比が特徴的なメヌエットで、ヘ長調の流麗なトリオを持ちます。
13. 第4楽章 プレスティッシモ [6'36]
ヘ短調。4/4拍子。ソナタ形式。絶え間ない8分音符の3連符が支配する激しい楽章。中間部では穏やかな新主題が現れ、嵐のような主要部との鮮やかな対比を形成します。
CD3 [68'02]
◆ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 Op.2-2
1795年に作曲。3曲セットの第2曲。
1. 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ [10'41]
イ長調。2/4拍子。ソナタ形式。対話的な第1主題は軽快で動的ですが、第2主題は後年のベートーヴェンを思わせる曲調で、展開部のカノン風の技法などなかなかの力作。
2. 第2楽章 ラルゴ・アパッショナート [5'53]
ニ長調。3/4拍子。ロンド形式。ピアノ協奏曲第5番第2楽章アダージョを思わせる主題が印象的。
3. 第3楽章 スケルツォ:アレグレット [3'32]
イ長調。3/4拍子。三部形式。軽妙な主部と、イ短調の中間部のコントラストが鮮やか。
4. 第4楽章 ロンド:グラツィオーゾ [6'45]
イ長調。4/4拍子。ロンド形式。主題は優美で、アルペッジョによる装飾が回帰するたびに華やかさを増していきます。イ短調のエピドード部分では「シュトゥルム・ウント・ドラング(疾風怒濤)」的な激しさを見せます。
◆ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 Op.2-3
1795年に作曲。3曲セットの第3曲。
5. 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ [10'36]
ハ長調。4/4拍子。ソナタ形式。第1主題はベートーヴェンが14歳の時に書いたピアノ四重奏曲第3番 WoO.36-3を重音やカデンツァ風の挿入句でパワーアップしたものです。
6. 第2楽章 アダージョ [8'02]
ホ長調。2/4拍子。自由なロンド形式。主要主題は第1楽章第1主題の変形。副次部のロマン派的な要素は後期ソナタにも通じる部分もあります。深い情感と静謐な美しさを湛えた楽章。
7. 第3楽章 スケルツォ:アレグロ [3'19]
ハ長調。3/4拍子。三部形式。対位法的な主題の扱いが目立つ、活気に満ちたスケルツォ。メンデルスゾーンの交響曲第4番第3楽章の主題に似ています。
8. 第4楽章 アレグロ・アッサイ [5'19]
ハ長調。6/8拍子。ロンド・ソナタ形式。急速な上昇主題が曲を牽引し、圧倒的な高揚感の中で全曲を閉じます。
◆アンダンテ・ファヴォリ WoO57 [7'54]
1803年から1804年にかけて作曲。元々はピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」の第2楽章として構想されたものですが、友人から「ソナタが長くなりすぎる」と言われ、現在のものと差し替えらて独立した作品となっています。1805年にウィーンで初版を出版した時は「ピアノのためのアンダンテ」というタイトルでしたが、ベートーヴェン自身がこの曲を非常に気に入り、サロンなどで頻繁に演奏したため、1807年にライプツィヒのブライトコップ・ウント・ヘルテル社から出版された際には「アンダンテ・ファヴォリ(お気に入り)」というタイトルに改められています。
9. [7'54]
ヘ長調。3/8拍子。ロンド形式的な変奏曲形式。優雅で歌うような主題が変奏や装飾を伴いながら何度も回帰。中間部では和声的な広がりを見せ、洗練された技巧が求められます。
◆ポロネーズ ハ長調 Op.89 [5'54]
1814年のウィーン会議という歴史的な局面で、ベートーヴェンは外交官たちや王族のために作品を書き下ろしていますが、その代表がこのポロネーズです。ベートーヴェンはウィーン会議に出席していたロシア皇后エリザヴェータ・アレクセーエヴナと面会し、このポロネーズを彼女に献呈し、皇后からは50ドゥカート(約63万円相当)の謝礼が支払われています。
10. [5'54]
ハ長調。3/4拍子。まず自由で即興的な序奏が置かれ、そこから急速なスケールを経てポロネーズの主部へ入ります。典型的なポロネーズ・リズムを土台にしながらも、ベートーヴェン特有の推進力が加わっています。
シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)
使用楽器(オリジナル):ヨハン・ハーゼルマン(18世紀末〜19世紀初頭)、マティアス・ミュラー(1822年/WoO83、Op.76)、コンラート・グラーフ(1830年/Op.89)
録音:2023年11月(小品)、2024年1〜7月
場所:アンニバルデスキ宮、モンテ・コンパトリ、イタリア
演奏者情報
シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)
【生地】
◆1996年、イタリアのローマで誕生。
【学業】
◆2004年:8歳よりピアノの学習を開始。
◆2014年:ローマのサンタ・チェチーリア音楽院を18歳で卒業。ピアノ科最高成績(10/10、優等、特別表彰付)。
◆マスタークラス:A.リュビモフ、A.シュタイアー、G.ボニーノ、J.スプロッセ、T.コッホ、M.バルトッチーニ、S.フィウッツィ各氏に師事してピリオド楽器(フォルテピアノ等)の奏法を研究。
◆サンタ・チェチーリア音楽院で、チェンバロの修士号を取得。
◆2022年:ローマ・ラ・サピエンツァ大学で、音楽学の修士号を最優秀の成績で取得。
◆2025年:バーゼル・スコラ・カントルムのチェンバロ専門演奏家修士課程に進み、アンドレア・マルコンのもとで研究。
【賞歴】
◆少年時代:国内・国際ピアノコンクールで複数の賞を受賞。
◆2021年:イタリアの第15回国立芸術賞 古楽部門でファイナリストに選出され、特別賞を受賞。
【仕事】
◆主な活動:ソロのチェンバロ、フォルテピアノ奏者、および通奏低音奏者。イタリア国内のほか、イギリス、ドイツ、中国、カナダ、ポーランド、フィンランド、スペイン、アメリカなどで演奏。
◆所属アンサンブル:「カッペッラ・ムジカーレ・エンリコ・スチュアート」のメンバー。チェンバロおよびオルガンを担当。
◆教育:ラクイラ音楽院の学生アンサンブルを指揮し、バッハの「音楽の捧げもの」全曲演奏を主導。
【録音】
◆CDは、Brilliant Classics、Da Vinci Classicsなどから発売。

Photo: Giancarlo Marchi
トラックリスト
CD [202'53]
◆ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン (1770-1827)
CD1 [65'29]
◆ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 Op.7
1. 第1楽章 アレグロ・モルト・エ・コン・ブリオ [8'06]
2. 第2楽章 ラルゴ、コン・グラン・エスプレッシオーネ [7'29]
3. 第3楽章 アレグロ [5'07]
4. 第4楽章 ロンド:ポコ・アレグレット・エ・グラツィオーゾ [6'28]
◆エコセーズ WoO83 [2'23]
5. [2'23]
◆アレグレット ハ短調 WoO53 [4'16]
6. [4'16]
◆2つのロンド Op.51 [13'47]
7. ロンド ハ長調 Op.51-1 [5'15]
8. ロンド ト長調 Op.51-2 [8'32]
◆ピアノ・ソナタ 第5番 ハ短調 Op.10-1
9. 第1楽章 アレグロ・モルト・エ・コン・ブリオ [5'43]
10. 第2楽章 アダージョ・モルト [7'52]
11. 第3楽章 フィナーレ:プレスティッシモ [4'10]
CD2 [69'22]
◆ピアノ・ソナタ 第6番 ヘ長調 Op.10-2
1. 第1楽章 アレグロ [8'42]
2. 第2楽章 アレグレット [3'42]
3. 第3楽章 プレスト [4'02]
◆ピアノ・ソナタ 第7番 ニ長調 Op.10-3
4. 第1楽章 プレスト [7'36]
5. 第2楽章 ラルゴ・エ・メスト [9'07]
6. 第3楽章 メヌエット:アレグロ [3'03]
7. 第4楽章 ロンド:アレグロ [4'18]
◆ニ長調の主題による変奏曲 Op.76 [6'08]
8. [6'08]
◆バガテル 変ロ長調 WoO60 [1'16]
9. [1'16]
◆ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.2-1
10. 第1楽章 アレグロ [6'33]
11. 第2楽章 アダージョ [5'07]
12. 第3楽章 メヌエット:アレグレット [3'05]
13. 第4楽章 プレスティッシモ [6'36]
CD3 [68'02]
◆ピアノ・ソナタ 第2番 イ長調 Op.2-2
1. 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ [10'41]
2. 第2楽章 ラルゴ・アパッショナート [5'53]
3. 第3楽章 スケルツォ:アレグレット [3'32]
4. 第4楽章 ロンド:グラツィオーゾ [6'45]
◆ピアノ・ソナタ 第3番 ハ長調 Op.2-3
5. 第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ [10'36]
6. 第2楽章 アダージョ [8'02]
7. 第3楽章 スケルツォ:アレグロ [3'19]
8. 第4楽章 アレグロ・アッサイ [5'19]
◆アンダンテ・ファヴォリ WoO57 [7'54]
9. [7'54]
◆ポロネーズ ハ長調 Op.89 [5'54]
10. [5'54]
シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)
使用楽器(オリジナル):ヨハン・ハーゼルマン(18世紀末〜19世紀初頭)、マティアス・ミュラー(1822年/WoO83、Op.76)、コンラート・グラーフ(1830年/Op.89)
録音:2023年11月(小品)、2024年1〜7月(ソナタ)
場所:イタリア共和国中部、ラツィオ州、ローマ県、モンテ・コンパトリ、アンニバルデスキ宮
Track list
96978
Ludwig van Beethoven 1770-1827
Early Piano Sonatas Opp. 2-7-10
CD1 65'29
Sonata in E flat Op.7
1. I. Allegro molto e con brio 8'06
2. II. Largo, con gran espressione 7'29
3. III. Allegro 5'07
4. IV. Rondo. Poco Allegretto e grazioso 6'28
5. Ecossaises WoO83 * 2'23
6. Allegretto in C minor WoO53 4'16
7. Rondo in C Op.51 No.1 5'15
8. Rondo in G Op.51 No.2 8'32
Sonata in C minor Op.10 No.1
9. I. Allegro molto e con brio 5'43
10. II. Adagio molto 7'52
11. III. Finale. Prestissimo 4'10
CD2 69'22
Sonata in F Op.10 No.2
1. I. Allegro 8'42
2. II. Allegretto 3'42
3. III. Presto 4'02
Sonata in D Op.10 No.3
4. I. Presto 7'36
5. II. Largo e mesto 9'07
6. III. Menuetto. Allegro 3'03
7. IV. Rondo. Allegro 4'18
8. Variations in D Op.76 * 6'08
9. Bagatelle in B flat WoO60 1'16
Sonata in F minor Op.2 No.1
10. I. Allegro 6'33
11. II. Adagio 5'07
12. III. Menuetto Allegretto 3'05
13. IV. Prestissimo 6'36
CD3 68'02
Sonata in A Op.2 No.2
1. I. Allegro vivace 10'41
2. II. Largo appassionato 5'53
3. III. Scherzo. Allegretto 3'32
4. IV. Rondo Grazioso 6'45
Sonata in C Op.2 No.3
5. I. Allegro con brio 10'36
6. II. Adagio 8'02
7. III. Scherzo. Allegro 3'19
8. IV. Allegro assai 5'19
9. Andante Favori WoO57 7'54
10. Polonaise in C Op.89 ** 5'54
Simone Pierini fortepiano
Original fortepiano by Johann Haselmann (end of 18th century-early 19th century), collezione Romeo Ciuffa
* Original fortepiano by Matthias Müller (1822), collezione Giuseppe Accardi
** Original fortepiano by Conrad Graf (1830), collezione Giuseppe Accardi
Recorded: 20-21 November 2023 (shorter pieces); 15-18 January (Sonatas Op.2), 26 January (Polonaise Op.89) & 2-4 July 2024 (Sonatas Opp. 7 and 10); Palazzo Annibaldeschi, Monte Compatri, Italy