戦後ヨーロッパはいかに構築されたか 政治・経済・アイデンティティ 中公選書

ローラン・ヴァルルゼ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121101662
ISBN 10 : 4121101669
フォーマット
出版社
発行年月
2026年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

EUを中心とするヨーロッパ統合は決して必然ではない。第二次大戦後の複数の選択肢のなかで、国家をはじめとする多様な意志がせめぎ合い、現在の形へと収斂した。本書では、その歴史的経緯、複雑な制度構築、社会経済をめぐる攻防、統合への賛否の相互作用、そしてアイデンティティといったさまざまな面に光を当て、ヨーロッパ統合を立体的に捉えるとともに、ヨーロッパが直面する問題の性質を明らかにする。

なぜヨーロッパ統合を学ぶのか?―日本語版への序文
はじめに 

第一章 歴史的経緯――平和の確保と衰退への対抗
1 ヨーロッパ理念 一九一九~一九四五年
2 冷戦の中での(複数の)ヨーロッパの誕生 一九四八~一九五五年
3 グローバリゼーションを規制するヨーロッパ共同体 一九五六~一九九二年 
4 欧州大陸の提喩としてのEU 一九九二~二〇〇五年 
5 さまざまな危機 二〇〇五年以降

第二章 連邦か、それとも国民国家の集まりか
1 共同体モデル 
2 EUはビザンツ的な複雑さか? 
3 中心性と求心性

第三章 自由主義的ヨーロッパか、社会的ヨーロッパか
1 ヨーロッパの核心にある市場 
2 超自由主義的なヨーロッパか
3 欧州の産業政策を求めて
4 社会的ヨーロッパは可能か
5 小括 市場による欧州か、市場のための欧州か 

第四章 連邦主義エリートの陰謀か、人々の熱望か
1 欧州懐疑派の影響
2 古くからある複数の批判 
3 歴史家のアプローチの多様性 
4 小括

第五章 ヨ ーロッパのために死ねるか? ヨーロッパ・アイデンティティの問題
1 特定のヨーロッパ文化? 
2 ヨーロッパの大西洋アイデンティティ
3 「ヨーロッパ人のヨーロッパ」の源としての反米
4 植民地とポストコロニアルな刻印
5 近年の共同体アイデンティティ 
6 ヨーロッパの地政学的弱さ

おわりに――ヨーロッパの将来シナリオ

解説 ヨーロッパを作り上げる歴史

【著者紹介】
ローラン・ヴァルルゼ : 1978年生まれ。パリ・ソルボンヌ大学教授。専門はヨーロッパ統合史、ヨーロッパ国際関係

川嶋周一 : 1972年生まれ。明治大学政治経済学部教授。専門は国際関係史、ヨーロッパ統合史、フランス政治外交史、EU研究。パリ第4大学にてDEA(Dipl^ome d’´Etudes Approfondies,Histoire des relations internationales et de l’Europe)取得。北海道大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。著書に『独仏関係史―三度の戦争からEUの中核へ』(2024、中公新書、第43回政治研究櫻田會奨励賞)、『独仏関係と戦後ヨーロッパ国際秩序―ドゴール外交とヨーロッパの構築1958−1969』(2007、創文社、第25回渋沢・クローデル賞)など

黒田友哉 : 1979年生まれ。専門はヨーロッパ統合史、国際関係史。専修大学法学部教授。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。パリ第1大学/セルジー=ポントワーズ大学大学院修士課程修了。博士(法学)

矢後和彦 : 1962年生まれ。早稲田大学商学学術院教授。専門は経済史。東京大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。パリ第10大学大学院修了。博士(歴史学)。著書に『フランスにおける公的金融と大衆貯蓄―預金供託金庫と貯蓄金庫1816‐1944』(1999、東京大学出版会、第17回渋沢・クローデル賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • たけふじ さん

    「妥協」。これがEUに至る欧州統合を象徴する言葉なのだろうと思う。機関を取れば欧州委員会、議会、裁判所の「超国家的機関」と、閣僚理事会という「政府間的組織」。意思決定における人民主権と主権を分散させる自由主義。そしてでき方からしてドイツを西側陣営に取り込むという地政学的問題と大陸の復興という経済的問題の妥協の産物だ。ゆえに、強い「ヨーロッパ・アイデンティティ」があるわけではなく、経済連携や制度化された通貨同盟ばかりが強くなる。「外交上の無能」(p182)とは手厳しいが、それが現実なのだろう。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ローラン・ヴァルルゼ

1978年生まれ。パリ・ソルボンヌ大学教授。専門はヨーロッパ統合史、ヨーロッパ国際関係

プロフィール詳細へ

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品