栄冠と絶望のリンク ロシアの天才スケーターカミラ・ワリエワの宿命

河西大樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065412886
ISBN 10 : 4065412889
フォーマット
出版社
発行年月
2025年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
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内容詳細

2014年のソチ冬季五輪以降、ロシアはフィギュアスケート女子シングルで次々と有力選手を輩出してきた。
リプニツカヤ、ザギトワ、メドベージェワ、トゥクタミシュワ、シェルバコワら十代の選手たちが世界トップレベルの演技を披露し、多くのメダルを獲得する。
リプニツカヤやザギトワらを育てた女性コーチ、エテリ・トゥトベリーゼの指導力にも、注目が集まった。
北京冬季五輪を目前に控えた2021年、エテリの門下から登場したのが「究極のスケーター」カミラ・ワリエワである。
この年15歳になり、シニアデビューを果たしたワリエワは、トリプルアクセルという超高難度のジャンプに加え、二種類の4回転ジャンプ、天性の柔軟性を生かした表現力溢れる演技で、圧倒的な実力を示した。
ワリエワを育てたエテリも、「彼女は例外的な存在で、その才能は天から与えられた特別なもの」と話し、北京五輪でワリエワの金メダル獲得は確実視されていた。
異変が起きたのは北京五輪・大会5日目の2022年2月8日だった。
ロシア・オリンピック委員会チームはフィギュア競技団体で1位となり、この日、メダル授与式が予定されていたが、突如延期が通告された。ロシアチームに、ドーピング陽性の選手がいたためである。
その選手は、カミラ・ワリエワ――。
この瞬間から、ワリエワは世界の頂点から疑惑の渦の中心へと立場を変える。オリンピックの個人競技への出場は認められたものの精神的な動揺を隠せず転倒を繰り返し、4位に沈む。
大会のあと、ワリエワのドーピングが実際にあったのか、どのような処分が下されるべきなのか、関係機関による審査が始まった。

2023年10月、NHKの取材班はモスクワでエテリ、そしてワリエワの単独インタビューに成功。さらにエテリ率いるスケートクラブの練習に密着し、その強さの秘密を探った。
ちょうどそのころ、スイス・ローザンヌのスポーツ仲裁裁判所はワリエワの検体がなぜドーピング陽性になったのか、詳細な調査を進めていた。
2024年1月に下された裁定は、「出場停止4年」というあまりに過酷なものだった。ワリエワの次期ミラノ五輪出場は絶望的になり、その全盛期は国際試合への出場が認められることなく過ぎ去ろうとしている。
放送直後から話題沸騰したNHKスペシャルの担当ディレクター、記者がまとめた圧巻のノンフィクション。
まるで推理小説のように徐々に明らかになるドーピングの内幕。
ロシアのアスリートが背負った「宿命」とはなんなのか。
そして、あの天才スケーターはこれから、どこへ向かおうとしているのか――。

【著者紹介】
河西大樹 : NHK報道局・ディレクター。1989年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、2014年NHK入局。経済、医療、社会問題、スポーツなどの分野で番組制作を担当。入局以来10年以上にわたりフィギュアスケートを取材し、宇野昌磨選手、坂本花織選手、りくりゅうペアの密着ドキュメンタリーなども多数制作

今野朋寿 : NHK札幌放送局・記者。1987年生まれ、札幌市出身。中央大学卒業後、2011年NHK入局。岡山放送局、大阪放送局(スポーツ担当)、スポーツニュース部を経て現所属。スポーツニュース部では主にアマチュア競技を担当し、オリンピックは2021年東京大会、2022年北京大会、2024年パリ大会を現地取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ さん

    北京五輪中に発覚した女子史上最高得点者のドーピング違反、閉幕直後のウクライナ侵攻。立て続けに起こった衝撃。自由に空を舞い氷上にきらめく才能が滑り落ちた先に見たものは何か。禁止薬物は混入されたのか。真実はどうあれ資格停止処分は厳しいものとなった。近々、ロシアのスケーターが国際大会に条件付きで戻ってくる。成長に伴う身体の変化に適応し続ける向上心。精神力が強くなければ肉体的に優れていてもトップアスリートにはなり得ない。ワリエワに笑顔は戻ったのか。誰もが感情を持つ人間である。メダルより大切なものを探し続けている。

  • starbro さん

    図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。 NHKで以前放映されたドキュメンタリーの書籍化です。 デビュー当初は、周りに絶望を感じさせる凄い選手でしたが、ドーピング事件以降は、本人自身が絶望してしまいました。 しかしながらドーピング問題がなくても、ウクライナ侵攻で国際大会には出場できなかった事実もあります。 羽生結弦には、バイオリニストではなく、ロシアのトップレベルの女子選手と結婚して欲しかったです。 https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000418933

  • もちこ さん

    天才スケーターと呼ばれたロシアの15歳のフィギュアスケート選手・ワリエワ。北京オリンピックでも金メダル獲得は確実と思われていたが、その最中、ドーピング陽性の結果がもたらされた。 あの時、一体何が起きたのか。 フィギュアスケートの世界をよく知らない私でも、ワリエワ選手がいかにすごい才能と実績の持ち主なのか、ドーピング事件の影響など、丁寧に説明してくれるので、とてもわかりやすかった。 全ての真面目に努力している人たち(選手やコーチ、彼女たちを支える家族)が真っ当に評価される世界であってほしいと思う。

  • Melody_Nelson さん

    Nスぺ見たし…とスルーしていたのだけど、テレビで伝えきれなかった点にも言及ということで読んだ。確かに、エテリ(コーチ)の経歴など聞いたことがなかったし(アメリカで働いていたとは)、ワリエワが禁止薬物をどのように摂取したかの陳述が二転三転し、完全に陳腐化しているところなど詳しく書かれていた。いずれにせよ、15歳の少女の負った傷は大きく、国家の責任を感じる。今回の真相は闇の中だが、ロシアはドーピングの前科がある国。国家の威信なのか、選手の名誉なのか知らないが、禁止薬物のいたちごっこは続くんだろうな。

  • ゆうぴょん さん

    北京オリンピックの衝撃。その前の平昌五輪からのロシア女子の強さは驚異的だったし、エテリコーチの指導方にも疑問がないわけではないが、その後のウクライナ侵攻。ロシアの意固地なまでの態度も。正直に言えば、何かの策略を感じずにはいられない事件だけれども、一番の被害者はやはりワリエワ選手じゃないだろうか。彼女のスケートは決して好きではなかったけれども、クワドジャンパーとして挑戦し続ける姿が見られないのは残念に思う。スポーツが国家の威信に使われることないようにと願いたい。とはいえロシアのいないフィギュアはつまらない

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河西大樹

NHK報道局・ディレクター。1989年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、2014年NHK入局。経済、医療、社会問題、スポーツなどの分野で番組制作を担当。入局以来10年以上にわたりフィギュアスケートを取材し、宇野昌磨選手、坂本花織選手、りくりゅうペアの密着ドキュメンタリーなども多数制作

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