グリークス 10本のギリシャ劇によるひとつの物語

ジョン・バートン他

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784875745914
ISBN 10 : 4875745915
フォーマット
出版社
発行年月
2000年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,321p

内容詳細

上演時間は9時間、だが一切退屈しない。ぴっかぴっかのギリシャ劇10本を、最高のスピードでぶっとばす!戦争、財産と女の略奪、殺人、夫殺し、母親殺し。罪と罰、そして償い。紀元前の話にもかかわらず、スリルとサスペンスに溢れ、強烈で新鮮。儀式的な枠を打ち破った画期的な上演スタイルで大反響を巻き起こした超話題作、完全新訳で登場。

目次 : 第1部 戦争(プロローグとアウリスのイピゲネイア―エウリピデス原作/ アキレウス―ホメロス原作/ トロイアの女たち―エウリピデス原作)/ 第2部 殺人(ヘカベ―エウリピデス原作/ アガメムノン―アイスキュロス原作/ エレクトラ―ソフォクレス原作)/ 第3部 神々(ヘレネ―エウリピデス原作/ オレステス―エウリピデス原作/ アンドロマケ―エウリピデス原作/ タウリケのイピゲネイア―エウリピデス原作)

【著者紹介】
ジョン・バ-トン : 英国ロイヤル・シェイクスピア劇団(RSC)の演出家。「じゃじゃ馬ならし」をはじめ数多くのシェイクスピア作品を演出している。RSC日本公演ではバートン演出の「十二夜」と「オセロ」「ホロウ・クラウン」が上演された。「バラ戦争」「ペロポネソス戦争」「汝、王たりし時」「グリークス」が示すように、古典作品を再構成し、現代の生命を吹き込む手腕にかけては並ぶ者がいない。2000年10月には、米国デンバーで、やはりギリシャ悲劇を新たにまとめた超大作「タンタラス」が上演される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ただのわたし さん

    めちゃくちゃ面白かった!ギリシャ悲劇は、ストーリーこそ面白いものの、戯曲として読んだりお芝居として観ると難しいイメージがあった。でも、「戦争」「殺人」「神」の3部構成になったこちらの戯曲のおかげで、ギリシャ悲劇の中に生きる人たちがぐっと身近になった気がした。彼らのなかにある嘆き、問い、そして獰猛さは現代のわれわれのなかにも息づいているものだと思う。

  • nightowl さん

    トロイ戦争前後のギリシャ悲劇を中心にまとめられた戯曲。薔薇戦争関連のシェイクスピア作品をまとめた方がこちらも担当。〜の山が...といった自然関連の語りを省くだけで物語の筋書がかなり明確になる。加えて軽やかに言い易い言葉遣いで訳されており、激しい感情の応酬なのに不思議と重くない。「ギリシャ劇大全」とセットで読んでどんどんはまってもらえれば何より。2019年KAATにて上演予定。

  • のほほんなかえるさん さん

    やっと読み終わった。戯曲の最大の欠点(そして最大の魅力)は一字一句読み飛ばせないことだ。現在進行形で続く緊張感。それが劇的なものを支えているからだ。その点、9時間にも及ぶ上演時間にも関わらず迫力を失わない作品の面白さ。ギリシャ劇10本を一つにまとめるという形で現代化した劇作家の手腕にただ脱帽するばかりである。

  • sugsyu さん

    エウリピデス、ホメロス、ソフォクレス、アイスキュロスらによるトロイヤ戦争とその後に纏わる10本の悲劇を、3部作として再配列している。単なるダイジェストに留まらず、戦争による人心の荒廃、復讐の連鎖、神=運命と自由といったテーマが、悲劇の進行と一体になって展開される見事なる構成。「アウリスのイピゲネイア」から始まった一大エピックは、「タウリケのイピゲネイア」で閉幕する。戦争の行方を決すべく生贄に奉げられた王女は、実は故国で生きており、ヘレネもまた替え玉。英雄たちの勇武の、この空しさが凄まじい。

  • nightowl さん

    上演前にもう一度再読。こんなにすらすら読み進められるのに、通し上演は10時間も掛かることが信じられない。せめて蜷川幸雄演出のDVDだけでも復刻してほしい。

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