羅刹国通信

津原泰水

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488029012
ISBN 10 : 4488029019
フォーマット
出版社
発行年月
2024年04月
日本
追加情報
:
224p;20

内容詳細

震災で妻を失ってうちに身を寄せることになった叔父は、心を瓦礫の下に置いてきたまま、ただ死を待ち望んでいる状態だった。当時小学六年生だったわたしは、家族の負担を減らすために叔父を殺した。四年後、幻聴に悩まされながら殺人者としての生を生きていたが、ある夜から悪夢を見るようになった。荒れ果てた地で、岩陰に血塗れになって横たわる人々。闇の向こうから這ってくる鬼の姿。やがてわたしの身体にはある変化が起こり――鬼才の幻視文学の頂点となる幻の傑作、初単行本化。

【著者紹介】
津原泰水 : 1964年、広島県生まれ。青山学院大学卒。89年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。97年、現名義で発表した『妖都』以降、様々なジャンルを横断する作品を執筆している。2012年、『11 eleven』が第2回Twitter文学賞国内部門1位となる。14年、短篇「五色の舟」がS‐Fマガジン“オールタイム・ベストSF”国内短篇部門1位に選出される。近藤ようこにより漫画化された同作が、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞する。22年逝去。翌23年、第43回日本SF大賞功績賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hanchyan@そうそう そういう感じ さん

    5月の半ばに開いた本書。ようやく読み終わりました。過去の自らの振る舞いに『負い目』を自覚してるJkを主人公に据えた一人称の小説。読んでるとなんとなく、彼女の語りのベクトルは、ただ一人彼女自身に向かってるように思えてきて、置き去り感、というよりはむりろ(ひとつの作品に際しての)「仲間外れ感」が身に沁みる。キャラ立ちが売りのエンタメ群像劇とは、そのベクトルは真逆だ。「ひとつの個性に徹底的に寄り添うことが、受け手の存在に優先する小説」ていう意味では、町田康さんの「告白」に近いかもしれない(※当社比です)↓

  • rosetta さん

    ★★★‪☆‪☆不条理小説?幼い頃崖から叔父の背中を押して殺してしまった女子高生が自分の額に角が生えていると信じ、毎夜羅刹の国の夢を見る。2000年から2001年にかけて発表され、どうやら未完成。そんな小説が20年以上も経って今更出版されるのも大人の事情(笑)。解説によると作者にはボスニア内戦を告発するの意図もあったらしい。いずれにせよ読んでいて楽しかったかと聞かれると素直には頷けない本であった

  • えも さん

    亡くなってしまった作家、津原泰水が2000年頃に書いた作品が単行本化されたもの。新たな津原作品が読める幸せ▼ 12歳で叔父を殺した少女が中学生になり、夢で羅刹の国を彷徨う。現実では病院に通って薬を処方しつつ、人には見えない自身のツノを気にする暮らしを続ける。周りには時折ツノを持つ人が現れ、夢では彼らとともに沙漠を旅する▼作者はボスニアをイメージして書いたらしいが、そうした要素は感じられず、極めて幻視的で魂の奥を探るような作品であった。

  • いちろく さん

    やっぱり未完なのか……。叔父を殺した過去が16歳の少女の現実を蝕んでいく展開。読み進めるうちに、現実の出来事なのか? 夢なのか? 描かれている内容は信頼出来るのか?  と虚実混合の世界観に戸惑ってくる。著者が創る幻想的な世界観に少しずつ入り込めたと思った所で、了。この物語の続きが永遠に読めないことが、ただ悲しい。春日武彦氏の解説が、描かれなかった部分を含めて読解の補完になった。死後に、刊行されていなかった作品が単行本のカタチで日の目を見ている点でも、改めて著者の凄さを感じる。

  • くさてる さん

    高校生である主人公は4年前に叔父を殺した。そしていま、自分に角が生えてきていることに気づく。人を殺した人間にだけ生える角。そして彼女は夢の世界で鬼となり……という長編。独特の迫力とさすがのリーダビリティでぐいぐいと読まされたけど、まさか未完と思わず参ってしまった。春日武彦先生の解説が良かったです。

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津原泰水

1964年、広島県生まれ。青山学院大学卒。89年、津原やすみ名義で少女小説作家としてデビュー。97年、現名義で発表した『妖都』以降、様々なジャンルを横断する作品を執筆している。2012年、『11 eleven』が第2回Twitter文学賞国内部門1位となる。14年、短篇「五色の舟」がS‐Fマガジン“

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