魔女狩りのヨーロッパ史 岩波新書

池上俊一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004320111
ISBN 10 : 4004320119
フォーマット
出版社
発行年月
2024年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

一五〜一八世紀、ヨーロッパ文明がまばゆい光を放ち始めたまさにそのとき、「魔女狩り」という底知れぬ闇が口を開いたのはなぜか。その起源・広がり・終焉、迫害の実態、魔女イメージを創り上げた人たち、女性への差別――進展著しい研究をふまえ、ヨーロッパの歴史を映し出す「鏡」としての魔女と魔女狩りを総合的に描く。

【著者紹介】
池上俊一 : 1956年、愛知県生まれ。現在―東京大学名誉教授。専攻―西洋中世・ルネサンス史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    ここまで深く「魔女狩り」を知りたかった訳でもないのに…と思うほど詳細に理解できた。魔女の定義、犠牲者数、教会裁判か世俗裁判か、魔女委員会、誰が魔女を作ったか、そして、サバト…。魔女狩りは、「暗黒の中世の代名詞」でも「単なる異端審問」でも「宗教改革が生んだ」のでもなく、むしろ、女性差別、世代間闘争等を背景とした近代の社会現象だったと。18世紀の理性主義と啓蒙主義の結果、魔女狩りは終焉したとある。しかし、21世紀の現代も、魔女狩りは、差別や私的拷問など、形を変えて生き続けている。それが人間の本性なのだろうか。

  • ネギっ子gen さん

    【基本的要因としては、「魔女妄想」の形成がある】半世紀前、『魔女狩り』の題で同じ岩波新書から出され、当時話題になってわたしも飛びついた記憶がある。袖の、<進展著しい研究をふまえ、ヨーロッパの歴史を映し出す「鏡」としての魔女と魔女狩りを総合的に描く>の文言と、『魔女と聖女』(講談社現代新書)の著者であることから期待値を高め読んだ。<なぜ「ルネサンス」と「宗教改革」そして「科学革命」という、近代の黎明を告げる出来事の起きた、まさにその時代(16〜17世紀前後)なのか、という疑問が頭から離れなかった>に同意。⇒

  • よっち さん

    15〜18世紀にヨーロッパで「魔女狩り」という底知れぬ闇が口を開いたのはなぜか。その起源・広がり・終焉、迫害の実態、魔女イメージを創り上げた人たち、女性への差別などを総合的に描いた一冊。そもそも魔女とは何か。悪魔との契約や異端セクト化といった前提から、最初は主に年老いた女性が対象だった魔女狩りが、いつどこでどれくらいの規模で行われていたのか、告発・裁判・処刑はどのようなプロセスで行われていたのか、記録から具体的な事例を取り上げていきながら、その原因と背景を考察していくなかなか興味深い一冊になっていました。

  • さとうしん さん

    近世という時代性特有のものとしての魔女狩りのメカニズムを紹介する。魔女狩りは裁判にゴーサインを与える国家や地域の政治上の問題、あるいはジェンダーや、老人と若者、子どもといった世代間の問題とも関係していたことを指摘している。ルネサンスの画家が題材として取り上げることで却って魔女のイメージをステレオタイプ化させてしまったことや、印刷技術との関わり、魔女の判定に関与した大学の罪を取り上げ、魔女狩りは理性的でないから起こったのではなく、むしろ理性の陥りやすい罠にはまったからこそ発生したとまとめている。

  • らくだ さん

    魔女狩りとは、近世の絶対王政移管の時期におこった。司法・宗教エリートたちによる正当な手順を踏んだ魔女「裁判」を指すそうです。今から見ると常軌を逸した「悪魔学」の理屈は、印刷技術によりヨーロッパ中に広まった。犠牲者は主に社会的弱者の老女で若い「魔女」は死刑を免れることもあったそうです。10歳の少女の証言で彼女の家族(一族)ほぼ全滅した事例もあったそうです。

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池上俊一

1956年、愛知県生まれ。現在―東京大学名誉教授。専攻―西洋中世・ルネサンス史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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