アンソーシャルディスタンス Unsocial Distance 新潮文庫

金原ひとみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101313351
ISBN 10 : 4101313350
フォーマット
出版社
発行年月
2024年01月
日本
追加情報
:
368p;16

内容詳細

心を病んだ恋人との生活に耐えきれず、ストロングゼロに頼る女。年下彼氏の若さに当てられ、整形へ走る女。夫からの逃げ道だった、不倫相手に振り回される女。推しのライブ中止で心折れ、彼氏を心中に誘う女。恋人と会えない孤独な日々で、性欲や激辛欲が荒ぶる女――。絶望に溺れて?んだものが間違っていたとしても、それは、今を生き抜くための希望だった。女性たちの疾走を描く鮮烈な五編。

【著者紹介】
金原ひとみ : 1983(昭和58)年、東京生れ。2003(平成15)年、『蛇にピアス』ですばる文学賞。翌年、同作で芥川賞を受賞。’10年、『TRIP TRAP』で織田作之助賞、’12年、『マザーズ』でドゥマゴ文学賞、’20(令和2)年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞、’21年『アンソーシャルディスタンス』で谷崎潤一郎賞、’22年『ミーツ・ザ・ワールド』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はっせー さん

    ヤバい本を読んでしまった。読み始めたら飛んでしまい、読み終わったらキマッてしまった。そういう本にはなかなか出会えない。おそらく20代〜40代の女性はかなり刺さる本だと思う。ストゼロ。ルッキズム。不倫。コロナ禍の恋愛と就活。うんうん。読みながら刺さる〜って思いながら読んでいた!コロナ禍という生きている私達が想像していなかった体制に変わり否応なしに変化させられた。そのなかでも反抗しようとする心をうまく描いておりとても充実した読書時間であった!

  • Kanako さん

    やばい。この本自体がもうストロングゼロでは?っていうくらいの破壊力。表面上は普通に生きていたのに、恋愛や性欲に翻弄され、どうしようもなく巨大な不安や恐怖から逃れるため、美容整形に酒に激辛料理に溺れていく女性たち。アウトローでやばい奴らと片付けることは簡単だし、自分は登場人物の誰とも似ていないはずなのに、そこに現代の人間の本質に迫る何かがあると感じさせる。彼女たちを通じて、現代における「人間とか何か」を見せつけられている気がする。朝井さんの解説が的確で表現が巧すぎて、二重の意味で作家すげぇ…ってなる本。

  • Kano Ts さん

    面白かった。金原ひとみさんの作品は4作目ですが一番刺さった作品でした。不倫や整形など登場人物の状況は全く理解できないんですが、彼ら・彼女らの気持ちというか苦しみというか、追い詰められるような切迫感に何故かものすごく共感してしまいます。何というか金原さんの作品は明確な救いがあるケースは少ないのに、生きることを肯定してくれる、人間賛歌的な思いが込められているんじゃないかと勝手に思っています。その部分が刺さる人と全く刺さらない人を分ける要素なのかなと。人を選ぶ作家・作品なんだろうなと言うのも分かります。

  • しゅん さん

    初読みの金原ひとみさん。ふとしたきっかけでアルコールやプチ整形、不倫などに溺れた女性を描いた短編集。登場する女性と自分が生きている環境が違いすぎるので最初はフィクションとして読んでいたけど作中に出てくる話はほんの一例で精神的な出来事が引き金となり、男性でも何かに溺れて転落していく可能性は十分起こり得ると感じた。

  • mayu さん

    最初から最後まで自分を抑えきれない程の欲求が本の中いっぱいに溢れている。時に焦り、諦め、どんどん闇に引き込まれても止められない女性たちの5篇。アルコール依存、整形、不倫、自殺願望、激辛と性欲。どの話の女性も欲望に囚われて、過激になっていく姿に金原さんの小説を読んでいるなぁと感じる。女々しい男が多いし、女性は性欲に溢れてる。最後の2作はコロナ禍を描いているのにコロナを恐れている人と気にしていない人の価値観の違いが印象に残った。今の時代に生きる女性の鬱屈したリアルを描いた一冊。

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金原ひとみ

1983(昭和58)年、東京生れ。2003(平成15)年、『蛇にピアス』ですばる文学賞。翌年、同作で芥川賞を受賞。’10年、『TRIP TRAP』で織田作之助賞、’12年、『マザーズ』でドゥマゴ文学賞、’20(令和2)年『アタラクシア』で渡辺淳一文学賞、’21年『アンソーシャルディスタンス』で谷崎潤

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