東北学/忘れられた東北 岩波現代文庫

赤坂憲雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006004682
ISBN 10 : 4006004680
フォーマット
出版社
発行年月
2023年06月
日本
追加情報
:
388p;15

内容詳細

「弧状なす列島の歴史を、たったひとつの物差しで裁断できると無邪気に信じられた時代に、訣れを告げなければならない」―柳田国男の限界を乗り越え、「ひとつの日本」という呪縛をほどく手がかりをえるために、一九九二年より東北の地を拠点としてはじまった野辺歩き。驚きと喜びに満ちた旅から「いくつもの東北」が姿を現し、日本文化像の転換を迫る。「東北学」を掲げ画期をなした著作の、増補決定版。

目次 : プロローグ 東北へ/東北から/ 歴史を笑え、と幼い詩人に祖父は教えた/ サイの河原に、早池峰を仰ぐ児らがいた/ ナマハゲの鬼は男鹿の山から来た、という/ 日時計の向こうに、縄文の夕陽が沈んだ/ 大同二年に、窟の奥で悪路王は死んだ/ その晩、鮭の大助は月光川をのぼる/ 山に生かされた者らよ、と石の環が囁く/ 鉱山で、山の神の代官たちが福音を説いた/ ネブタ囃しに、遠く異族の血が燃えて騒ぐ/ 不意に、埋もれた記憶が黄昏の底に甦る/ 北からの呼び声に、いま岩谷の扉が開かれる/ 箕を携えた姫が、大同の庭に降り立った/ さらば芭蕉、と囁きかける川風を聴いた/ 雪の野づらに、木地屋の夢が紡がれる/ たちのぼる煙の下に、山の人生が転がっていた/ なめとこ山の夜、熊たちの祭りがはじまる/ 断章 呟きの声、とりあえずの終わりに/ エピローグ あすの東北学のために/ 増補1 幻像としての常民/ 増補2 山師の子どもはやがて、山に還る/ 増補3 巫女になった夜に/ 増補4 樹をあるく旅から―タブの杜を訪ねて/ 増補5 旅と聞き書き、そして東北学

【著者紹介】
赤坂憲雄 : 1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。学習院大学教授。東北学を提唱し、1999年に雑誌『東北学』を創刊。岩波現代文庫に『岡本太郎の見た日本』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • てん さん

    東北学という学問のジャンルを提唱し、東北各地への訪問、聞き書きからの考察をまとめたもの。民俗学しかも東北の、というと柳田国男が思い浮かぶが、柳田の考察の前提を疑い、新たな東北に対する見方を作り上げつつある。稲作を起点にした日本の文化の考え方や、芭蕉のものの見方に疑問を投げかけ、またアイヌとの関連などをフィールドワークから考察する。対象とする「東北」は広大であるため、全地域を網羅したものではないが、従来の日本文化の考え方に一石を投じるものであろう。

  • kentaro mori さん

    「なんだ、東北はまだ植民地だったのか」 原発からの電気供給だけでなく、食糧供給のために稲作への転換を強いられた東北の歴史があった。志賀理江子「さばかれえぬ私へ」展に感化されて一気に読んだ。

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赤坂憲雄

1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒。学習院大学教授。東北学を提唱し、1999年に雑誌『東北学』を創刊。岩波現代文庫に『岡本太郎の見た日本』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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