ロジカ・ドラマチカ

古野まほろ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334915261
ISBN 10 : 4334915264
フォーマット
出版社
発行年月
2023年05月
日本
追加情報
:
304p;19

内容詳細

探偵には、1字の誤算もありえない。ワンセンテンスに隠されたまさかの謎を解け!!論理的対局。それは偶然耳にしたわずか1文・数十字をめぐる知の殴りあいだ。何の因果か今日もまた、結子は悪党のワンセンテンスを聴いてしまった。そこに秘められた恐るべき悪事よ―それをトボけたおっさん・司馬警視正にわからせ、重大事件を解決させてやらねば。だから結子は指し続ける。ロジックロジックの攻めの手を。彼女の指す一手ごとに暴かれる、悪魔宿るワンセンテンスの解釈とは。彼女が最後に証明する、驚天動地の犯罪計画とは。さてこの勝負、詰むや詰まざるや?

【著者紹介】
古野まほろ : 東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法学部修士課程修了。学位授与機構より学士(文学)。警察庁1種警察官として警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務し、警察大学校主任教授にて退官。2007年、『天帝のはしたなき果実』で第35回メフィスト賞を受賞し、デビュー。有栖川有栖・綾辻行人両氏に師事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 雪紫 さん

    「今かけ直そうか届けようかでも残りは小銭だけだから、もう郵便局に駆け込むしかないのか」それは日常の謎の延長か犯罪の前触れか。たった一語に込められた謎を警視正(あ、「新任警視」の彼か)と官房長官の孫娘が議論する四季の知的言語遊戯短編集。日本語は難しい。そこを執拗にこねくり回すので(まほろ効果)、読みにくさと話の理解に時間が掛かる(書いてる今だって完璧には・・・)。だが、執拗さとふたりの関係の具合に読み応えがある作品には違いなく、「侵略少女」の後なので嬉しさがある。個人的好みは「秋の章」「冬の章」。

  • 茜 さん

    読み始めて少しの間は慣れるまで屁理屈と感じてしまうのだけれど、慣れるとそれが逆にクセになってしまう。執拗なまでの言葉(センテンス)の吟味や検証、そこから導き出される驚くべき真相と言った感じの本でした。ロジックというのはこういう事を言うんだなと認識しました。最終定理。このレビューは事実を導き出すにはまだ程遠いレビューである。。。C.Q.F.D.

  • よっち さん

    偶然耳にしたわずか1文・数十字をめぐる論理的対局ロジカ・ドラマチカ。エリート警察署長vs論理の魔女・紅露寺結子の伊達と酔狂のロジック探偵バトル。彼女の指す一手ごとに暴かれてゆく悪魔宿るワンセンテンスの解釈。そして彼女が最後に証明する驚天動地の犯罪計画。内容の多くが二人の言葉を使った殴り合いのようなもので面食らう部分もありましたが、考察を積み重ねてゆくことで導き出される真実があって、ミスリードも絡めながらそこから少しずつ変わってゆく二人の関係が、落ち着くべきところに落ち着いたその結末はなかなか印象的でした。

  • geshi さん

    あらゆる可能性を検証する執拗な論理と『九マイルは遠すぎる』との相性がベストマッチで、言葉をこねくり回す「神は細部に宿る」式の詰めが面白い。『春の章』論理的対局の紹介の話。場所の推理に強引さを少し感じた。『夏の章』たった一つの条件が変わるさけで全体像をガラリと変容させるアクロバット!『秋の章』誘拐された結子からのメッセージを読み解くパターン外し。元警察官の著者お得意の刺し筋。『冬の章』論理的帰結が感情的思い込みをあらわにしてしまう捻り。オチは読んでいて恥ずかしくなるぐらい劇甘。

  • だるま さん

    引退宣言をした筈の古野さんの新刊。どういう事? その辺の事情は分からないが、詮索する気は無い。古野さんだし(^-^)。ともかく新作はロジックに次ぐロジックのパラノイア的な連作短編集。途中で何度も理解不能になりかけた。偶然耳にした1文やワンセンテンスから、警視正と女子高生がその言葉に秘められた謎を解こうと論理バトルを繰り広げる。すると最終的にとんでも無い真実が浮かび上がるという物。つまり吉野版の『九マイルは遠すぎる』だが、あれより論理の乱れ打ち感が凄い。私も理屈っぽい男だけど、こりゃギブアップ。まほろ復活!

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古野まほろ

東京大学法学部卒業。リヨン第三大学法学部修士課程修了。学位授与機構より学士(文学)。警察庁1種警察官として警察署、警察本部、海外、警察庁等で勤務し、警察大学校主任教授にて退官。2007年、『天帝のはしたなき果実』で第35回メフィスト賞を受賞し、デビュー。有栖川有栖・綾辻行人両氏に師事(本データはこの

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