イーヴリン・ウォー

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無条件降伏 誉れの剣 3 エクス・リブリス・クラシックス

イーヴリン・ウォー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560099155
ISBN 10 : 4560099154
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
390p;20

内容詳細

戦争の大義は何処へ、三部作最終章。激戦地クレタ島脱出から二年が経ち、ガイ・クラウチバック大尉はロンドンで無為な日々を送っていた。王立矛槍兵団の戦友たちが戦地へ向かうなか、もうすぐ四十歳という年齢を理由にひとり後に残されたガイは、開戦時に抱いた崇高な大義を見失いつつあった。一方、クレタ島でガイの命を救ったリュードヴィック曹長はいまや情報軍団少佐に昇進し、戦場で書きとめた覚書きに基づく『瞑想録』の出版を画策中。ガイの元妻ヴァージニアは予期せぬ妊娠に途方に暮れていた。ついに情報将校としてイタリア方面への派遣が決まったガイは落下傘降下訓練に参加するが、訓練中の負傷で療養生活を送るはめに。不運続きのガイの戦場は一体どこにあるのか…。自身の軍隊体験をもとに、戦争の醜悪かつ滑稽な現実と古き理想の崩壊を描くイーヴリン・ウォー最後の傑作“誉れの剣”三部作完結篇。

【著者紹介】
イーヴリン・ウォー : 1903‐1966。ロンドン郊外のハムステッドに生まれる。オックスフォード大学では放蕩生活を送りながら学内文芸誌に関わる。大学中退後、画家を志すも断念。パブリック・スクール進学予備校の教師となる。22歳の時、自殺未遂。1928年、教師時代の体験を基にした『大転落』を発表。『卑しい肉体』(1930)では第一次大戦後の「陽気な若者たち」を取り上げ注目される。同年、カトリックに改宗。『黒いいたずら』(32)、『一握の塵』(34)、『スクープ』(38)など、辛辣な風刺とユーモアにあふれた作品で人気を博す。第二次世界大戦に士官として従軍、負傷休暇中に執筆した『ブタイヅヘッドふたたび』(45)では作風を転換、貴族の世界を抒情的に描いてアメリカでベストセラーになる

小山太一 : 1974年、京都府生まれ。英文学者・翻訳家。東京大学文学部英文科卒業後、同大学院修士課程、ケント大学大学院博士課程修了。現在、立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 星落秋風五丈原 さん

    作中、ガイが剣に思いを馳せる場面がある。剣は一対一で名のある騎士が果し合いをする古の戦いでは、有効な武器の一つだった。しかし第一次大戦で毒ガス、機関銃、飛行機、戦車が投入され、もはや剣の出番はなくなった。やはり作中、ブライアン・ウォルター・ギネスとダイアナ・ミットフォードをモデルにした結婚式の話題が出るが、「剣で作ったアーチをくぐって新郎新婦が出てきた」話をすると、それすらも「嘘みたいよね、剣のアーチなんて」と見做される。

  • 本木英朗 さん

    〈誉れの剣〉三部作の三作目である。激戦地クレタ島脱出から二年、英国で無為な日々を過ごすガイは、開戦時に抱いた大義を見失っていた。戦争のグロテスクな現実と幻滅を描く二十世紀文学の名作!という話である。とりあえず読み終わったかな、うん。いろいろあるけれど、とにかく超凄かったかな。これはまたいつか一作目から読もうと思う。大満足でした!!

  • Vincent さん

    後期の代表作、3部作の最終巻。主人公ガイは第一長篇『大転落』の主人公ポールに似て結局周囲の情況や人々に翻弄され放題。呆れましたがこれがいつものウォーらしい作風といえるのかも。持ち味のブラックユーモアが最終巻にして全開だったのもうれしい。

  • たつみ さん

    訳者解説の冒頭で「相当に変わった戦争小説」とあるけど、その後に実質的にテーマはそうじゃないと書いてある。書かれているのは一貫して、英国中産階級以上における男らしさの問題で、たまたまそのときに大規模な戦争があったというだけ。主人公がかなりいけ好かない男なので、主人公への共感はゼロのまま、おもに男性性の愚かしさをスラップスティックコメディで味わえる。ヴァージニアを見ると、女性性もかなり虚仮にされてる気がするけど、それでもどこか愛すべきキャラに描かれてるだけに、主人公の扱いはまーひでーなという感想

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イーヴリン・ウォー

1903‐1966。ロンドン郊外のハムステッドに生まれる。オックスフォード大学では放蕩生活を送りながら学内文芸誌に関わる。大学中退後、画家を志すも断念。パブリック・スクール進学予備校の教師となる。22歳の時、自殺未遂。1928年、教師時代の体験を基にした『大転落』を発表。『卑しい肉体』(1930)で

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