東京大学「ボーカロイド音楽論」講義

鮎川ぱて

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163913629
ISBN 10 : 4163913629
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
追加情報
:
520p;19

内容詳細

2016年4月6日、東京大学駒場キャンパス―すべてはここから始まった。毎年初回の授業は東大生数百人が受講、オンラインでの同時中継では千人以上が聴講する東京大学教養学部の人気講義「ボーカロイド音楽論」。あなたが聴き込んだボカロ曲を、ジェンダー論、精神分析、記号論などを用いて批評していく。そうして描き出される現代の時代精神を、あなたにこそ知ってほしい。この1冊に“2020年代の教養”のすべてがある。キーワードは「アンチ・セクシュアル」。乗り遅れないで。東大一の大人気ゼミ、ついに書籍化!!

目次 : 第1部 アンチ・セクシュアルの時代(ハチ=米津玄師論/ 近代的主体と「裏表ラバーズ」―WoWaka論/ 厨二病はなぜ中2で発症するのか?―初音ミク小論 ほか)/ 第2部 2020年代のジェンダー/セクシュアリティ論(2020年代のジェンダー/セクシュアリティ論入門―flower小論/ (言語という)かなしみのなみにおぼれる―あるいは「Neruによるラカン」/ 「東京テディベア」論―あなたの身体は誰のものか ほか)/ 第3部 あらかじめ思い出だったすべての声のために(身体のディスコミュニケーション―表象文化論入門/ 声の肌理という神話(を引き剥がす)―現代押韻論/ 残響論―Orangestar小論 ほか)

【著者紹介】
鮎川ぱて : ボカロP、音楽評論家。2011年より活動を開始し、16年より東京大学教養学部非常勤講師として「ボーカロイド音楽論」を開講。17年より東京大学先端科学技術研究センター協力研究員(身体情報学分野・稲見研究室)。東京大学教養学部卒業、東京藝術大学大学院美術研究科修了(芸術修士)。イキらないアライ。東京大学音ゲーサークル「B4UT」顧問(ウニ銀レ)。本質的な本業は「若者をあなどらない業」で、ボカロを中心にユースカルチャーとジェンダー意識の行く末を追っている。過去には『ポップ・ザ・初音ミク☆』(宝島社)の編著、『CDジャーナル』初音ミク特集(シーディージャーナル)の責任編集・監修、3DSゲーム『Project mirai』とアーケードゲーム『Project DIVA Future Tone』(ともにセガ)のBGMディレクションなどを務めた。本書は初の単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • えも さん

    '22年ラストの本にしようと読み始めたら、あまりに読み応えがあって年を越してしまった、ボカロ音楽論という名の現代日本文化論▼そうだったんですね。知りませんでした。なるほど。ハチ=米津玄師論から始まり、ぽわぽわP論で閉じる、アンチ・セクシャル、ジェンダー論、ディスコミュニケーションなどの講義。そして膨大なボカロ音楽批評▼こうして読み終えて「あなた」の言葉=思考=文化が少し分かったような気がします。

  • takka@乱読 さん

    この本は東京大学教養学部にて著者が開講されている「ボーカロイド音楽論」の講義録。ボーカロイドとは何か、また音楽とは何かを音楽論だけでなく、哲学や言語学、ジェンダー論などの視点から分析する評論。またアーティストや音楽自体を対象にしているため、歴史的手法=ボカロ史のような因果関係では語られていない。主に取り上げられているハチ=米津玄師・wowaka・DECO*27氏などボカロシーンを切り開いたアーティストの何が凄かったのか、また主に若者に受け入れられたのか。この本を契機にボカロ曲を漁ろうと思う。

  • うさみP さん

    オジサン泣いちゃった。教養としてのボカロ学と批評の入門書。本書を読み終わってまず最初にする事は、ニコ動でもiTunesでも何でもいいので、目についた曲(再生数・サムネ・人気順、取れ上げられなかった曲)でプレイリストを作成することだ。最初期から何度もぶり返すボカロ熱は不治の病を治さないで。ボーカロイドは時間を歌う楽器である。これまでの自明の象徴として『男の恋愛・女の恋愛』文化に、ボカロは何を歌って『若者』は対抗してきたか。批評とはエンターテインメント。現在進行形で支持されているプロセカに届く射程の長さ。

  • ふくみみ さん

    最初にボカロ文化は非常に若者に偏った文化であり男女比がほぼ半々という統計データを見て2ちゃん的なネット文化とは違うものなんだなと知れてわくわくしたものの、その先についてはボカロ曲を知っている前提で話が進んでいくのか論理を進めるために引用された漫画や小説は知っていてもなるほどと頭にハマる感じが持てなかった。 米津玄師さんは知っていたがこの方もボカロ出身なのかとかYOASOBIの快進撃を見ても魅力的なボカロの世界に才能がどんどん流入してるのは間違いないのだろう。 有名なボカロ曲を聞いて改めて読み直したい。

  • おんおん さん

    想像を遥かに上回る煮詰った内容だった。ジェンダー論などの現代思想を軸足に置いている。アンチ·セクシャル、アンチ·フィジカルと、生まれながらに与えられしものに物議を醸す楽曲の紹介から始まる。あの有名な曲にこんな解釈ができるのか、とつい何度も曲を聞き直しに行った。フーコーなどの現代哲学や映画、小説にも広く触れるため、教養を吸収するのにも、かなり良かった。視点がガラリと変わる刺激的な本だった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

鮎川ぱて

ボカロP、音楽評論家。2011年より活動を開始し、16年より東京大学教養学部非常勤講師として「ボーカロイド音楽論」を開講。17年より東京大学先端科学技術研究センター協力研究員(身体情報学分野・稲見研究室)。東京大学教養学部卒業、東京藝術大学大学院美術研究科修了(芸術修士)。イキらないアライ。東京大学

プロフィール詳細へ

アート・エンタメ に関連する商品情報

おすすめの商品