喰うか喰われるか 私の山口組体験

溝口敦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065221044
ISBN 10 : 4065221048
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
追加情報
:
322p;20

内容詳細

田岡時代から山一抗争、五代目体制発足、山竹戦争、宅見勝若頭暗殺、六代目クーデター、分裂抗争―暴力団取材の第一人者として大物ヤクザたちと対峙してきた著者がはじめて明かす生々しい大物ヤクザたちの実像。渡辺芳則五代目や宅見勝五代目若頭との息詰まる攻防、一和会大幹部の常人離れの乱行、竹中武竹中組組長の度量、中野太郎中野会会長との会話…ここに山口組の「菱のカーテン」の内幕がすべて描かれる。

目次 : 『血と抗争』を出す―短命に終わった「月刊“TOWN”」/ 山一抗争―プロのライターへの船出/ 『荒らぶる獅子 山口組四代目』―竹中兄弟の〓気/ 「山健一代記」―渡辺芳則との食い違い/ 『五代目山口組』刊行と襲撃事件―緊張の日々/ もうひとつのFRIDAY襲撃事件―『民暴の帝王』でおちょくる/ 同病相憐れんだ伊丹十三―チャイナ・マフィアの根城に乗り込む/ 宅見勝暗殺事件―中野太郎との会話/ 渡辺芳則への嫌がらせ―『食肉の帝王』と『山口組経営学』山健組は「事故体質」か―息子も刺された/ 弘道会最高幹部との対決―「細木数子 魔女の履歴書」/ 山健組に実質勝訴―差し出された和解金/ 近づいた山口組の終焉―最期まで見届けるか

【著者紹介】
溝口敦 : ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーに。著書『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • GAKU さん

    約50年間山口組を取材してきた、集大成といった感じの1冊でした。ヤクザからの脅し抗議は日常茶飯事。さらに著者自身だけでなく息子さんまで刺された事も。それでも屈せず暴力団に立ち向かう溝口さんに、想像以上にジャーナリストとしての強さを感じた。

  • セロリ さん

    とにかく登場人物が多過ぎる。正直言って理解できたとは思えない。しかもヤクザ組織ってかなり複雑だ。直参とか直系とか。えとこれはつまり、持ち株会社と事業会社みたいなことか?🤔 理解したとは言えないが、途中で細木数子との裁判が出てきて、それであの人急にテレビで見かけなくなったのね、と納得。これを読んでると政治家との繋がりだってあり得ると感じた。てか、今の総裁選とオーバーラップした。結局、政治家もヤクザも下から金を吸い上げる権力の奪い合いだよね。そして率いるリーダーの器の違いが成功を左右するのも同じだな。

  • 姉勤 さん

    読メには載せてないが、若い頃、この「界隈」の教養を、著者の著作により手解きをうけた。必要悪とはいわないが、ある時代までは、社会に都合のいい存在で有ったのはたしかだろう。その存在が「不要悪」となっていく同時代を取材という形で世に遺した自身による半生記。自身や子息が刺されもするが、50年生業を続けられた事は、一本気の性根を認められたがゆえだろう。

  • 遊々亭おさる さん

    徳間書店に入社した男は、成り行きで暴力団の取材に携わった事から以来50年の長きに渡り、日本最大の反社会的勢力だった山口組の栄枯盛衰を取材者として見つめ続けることになる。時には彼らと酒を酌み交わし、また時には彼らの不興を買って自身や息子が刺傷される事態に陥りながら知り得たヤクザの素顔。暴対法が掲げる理念のため、法を遵守する立場にいる者が行う無法状態の壊滅作戦には、なるほど著者の言う「ヤクザのほうが可愛げがある」との言葉に頷けるものがある。暴力団が消滅しても闇社会は無くならない。ゼロリスク対策は本当に有効か?

  • spatz さん

    ここまで体を張った取材は生き甲斐になっているんだろう。でなければ、自分や家族が危険な目にさらされてまで書くことはしないだろう。関西空港建設のくだりで、皆が利用している空港という公共施設にもこういう世界の人が絡んでいるということ。伊丹十三もミンボーの女をとったあと襲撃されている。。被害を受けたもののつとめ。ひるんではいけない。さもなければ相手は暴力で表現者屈服させたということになるからだ。溝口氏も著書とは無関係な息子も刺されている。書いたら何をされるかわからない。

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溝口敦

ノンフィクション作家。ジャーナリスト。1942年、東京都に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、フリーに。著書『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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