プルーストとシーニュ 叢書・ウニベルシタス

ジル・ドゥルーズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784588011276
ISBN 10 : 4588011278
フォーマット
出版社
発行年月
2021年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
262p;20

内容詳細

『失われた時を求めて』は、哲学と競合する真実の探求の書である。正体不明の蜘蛛のような小説家の言葉が、一つの哲学的身体に巨大な巣をはりめぐらせ、波動を伝えて刺激し、実験的読解をうながした。シーニュ、文学機械、横断性、アンチロゴス、狂気の現前と機能…。哲学の思考に背反する思考のイメージを打ち立てるプルーストとともにドゥルーズが哲学の伝統に抗して哲学する。増補改訂後の決定版新訳。

目次 : 第1部 もろもろのシーニュ(シーニュのタイプ/ シーニュと真実/ 学習/ 芸術のシーニュと“本質”/ 記憶の第二の役割/ 系列と集団/ シーニュの体系における多元主義/ 思考のイメージ)/ 第2部 文学機械(アンチロゴス/ 箱と器/ “探求”の水準/ 三つの機械/ スタイル/ 狂気の現前と機能、蜘蛛)

【著者紹介】
ジル・ドゥルーズ : 1925年生まれ。哲学者。1995年死去

宇野邦一 : 1948年生まれ。立教大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かふ さん

    「シーニュ」とは、英語の「サインsign」ということらしい。いきなりフランス語で言われてもわからん。そこから想像するしかないのだ。言葉には元々の意味があって、例えばフランス語だったらラテン語起源とか。そういう起源性を求めて厳密な言語(ロゴス)を追求していくのがそれまでの哲学的態度であったが、ドゥルーズはそれを芸術の中で開示していく。「問い」として、回答として収益される知識ではなく、問題を前に進めるための学問なのだ。以下、https://note.com/aoyadokari/n/n467e8252f69d

  • かんちゃん さん

    真実を探求する精神はアプリオリには存在せず、具体的な状況において駆り立てられる。真実とは、あらかじめ存在する善意の産物ではなく、思考における暴力の結果である。埋め合わせの補償としての学習。シーニュは、本質は、差異を内在し、反復を通じて、折りたたまれた状態から展開され、思考を、解釈を、学習を強制させる。

  • mada さん

    わーからん

  • uchiyama さん

    何のことやら、おいてけぼり…な箇所がいっぱいなのに、とんでもなく面白くて一気読み。「数多のカオスに他ならない一つの世界にあって、芸術作品の形式的構造だけが、他のものに依存しないかぎり統一性として寄与することが出来る」。「思考しようとする善意に基づくかぎり、恣意的で抽象的にとどまる」しかない真実の探究方法を斥けて、「思考を強いる」シーニュの「解釈」、「解読」に賭ける者としてのプルーストを、これまた「解読」したこの本の最後、「シーニュによって震える」巣と蜘蛛のイメージ、痺れます。確かにこの本は「シビレエイ」。

  • あ さん

    再読、後半ムズいけどやっぱオモロい本だ

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