蓑虫放浪

望月昭秀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336066817
ISBN 10 : 4336066817
フォーマット
出版社
発行年月
2020年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
田附勝 ,  
追加情報
:
288p;19

内容詳細

幕末から明治期にかけて日本全国を放浪した絵師、蓑虫山人放浪伝。

目次 : 1 源吾/ 2 幕末/ 3 土偶/ 4 変人/ 5 放浪/ 6 美濃

【著者紹介】
望月昭秀 : 1972年、静岡県静岡市生まれ。ニルソンデザイン事務所代表。書籍の装丁や雑誌のデザインを主たる業務としながら、都会の縄文人のためのマガジン『縄文ZINE』を2015年から発行し編集長をつとめる

田附勝 : 1974年、富山県生まれ。全国を走るデコトラとトラックドライバーを撮影し、初の写真集となる『DECOTORA』(リトルモア)を2007年に発表。2012年には『東北』(リトルモア)で第37回木村伊兵衛写真賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『 蓑虫放浪 』 時代を遡ると凄い人がいた...

投稿日:2021/07/12 (月)

『 蓑虫放浪 』 時代を遡ると凄い人がいたのだなぁと、世の中には知らない面白い人がまだまだいるなぁと感じさせてくれる。このような魅力と異彩を放つ人物がいたなんて、知ることが出来て嬉しい。とても豊かで細やかな紹介で浮かび上がりくる人物像。味のある画の数々や足跡や歴史。充実の内容に満足させられる。文章の良さに加えて。熱意あふれる凝りに凝りまくっているデザインに構成。ページの端々や裏側や帯までもゆきとどいている意思。多方向から知性を刺激してくる仕掛けのように、視覚的にも存分に楽しませてくれる。素晴らしい一冊。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ばんだねいっぺい さん

    「簑虫仙人」をリスペクトして書かれた入門書のような本。旅の資金とも、遺物の代金ともなった絵の数々からは、そのかわいらしく自由な魂の境地が伝わってくる気がする。東北は、流罪になった人を受け入れる文化があったから遠方からの変わった客人を受け入れやすかったのかな。のんびりしていた当時の文化を誇らしく感じる。

  • makoto018 さん

    幕末・明治期、折り畳みテント(笈)を背負い、日本中を放浪した蓑虫山人。各地で寝泊りしつつ、絵画や和歌を書き、庭園を造り、縄文期の土偶や土器を発見した。芭蕉ほど芸術的ではなく、伊能忠敬ほど仕事人でもく、菅江真澄ほど学究的ではない。だが、とても魅力的な人物だ。残された絵日記等から、自由闊達な絵と歌な、観光体験レポート、日本初の縄文博開催などの事績が推測できる。本書では、YouTuberのような行動力、人々に愛される「フーテンの寅」型人物でありつつ、借金完済など几帳面な性格ではないかと紹介されている。お薦め本。

  • 辺野錠 さん

    こんな人が歴史の中に埋もれていたのか!と驚いた。その生き方に円空や木喰を連想した。縄文時代の定義が出来る前は神代と呼ばれてたなど考古学黎明期の事情を知ることが出来るのも興味深い。土偶の横綱ポジションの遮光器土偶を発掘したのは彼かもしれないと言うのはなかなかに伝奇的でロマンのある話だと思った。

  • ターさん さん

    なんと不思議な人だろう。「蓑虫山人、本名は『土岐源吾』。虫の蓑虫が家を背負うように笈=折りたたみ式の庵(小屋・茶室)を背負い、幕末から明治期にかけて全国を放浪した絵師だ」日本各地を居候しながらに渡り歩く。ただの変な人だとそんな芸当はできない。何か人を惹きつける魅力があるのだろう。居候した先で描かれた絵画は、俳画のように大らかでチャーミングだ。愛された理由が分かるようだ。それでもって「蓑虫山人はホラ吹きだ」魅力倍増である。そして、「蓑虫が片足の遮光器土偶を発掘した」とは。あの日本一有名な(?)土偶をである。

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望月昭秀

1972年、静岡県静岡市生まれ。ニルソンデザイン事務所代表。書籍の装丁や雑誌のデザインを主たる業務としながら、都会の縄文人のためのマガジン『縄文ZINE』を2015年から発行し編集長をつとめる

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