人間とは何か 偏愛的フランス文学作家論

中条省平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065208991
ISBN 10 : 4065208998
フォーマット
出版社
発行年月
2020年09月
日本
追加情報
:
599p;20

内容詳細

文学がすべてを教えてくれた。サド、ボードレール、フローベール、ランボー、プルースト、カミュ…。自身の「文学による感情教育」を語りつつ、フランス文学史を彩る31名を通して人間精神の多彩な運動の軌跡を描き出す傑作。

目次 : サド―悪について/ ラクロ―心のメカニズムについて/ カザノヴァ―自由について/ コンスタン―愛の不可能性について/ スタンダール―誠実さについて/ バルザック―誘惑について/ メリメ―情熱について/ ボードレール―自意識について/ フローベール―夢想について/ ロートレアモン―反抗について/ ヴェルレーヌ―感傷について/ ランボー―自己の超越について/ ヴェルヌ―冒険について/ バルベー・ドールヴィイ―文学的欲望について/ ゾラ―食について/ モーパッサン―恐怖について/ ユイスマンス―デカダンスについて/ リラダン―観念について/ プルースト―人生と芸術について/ コクトー―虚偽について/ ジッド―小説について/ ラディゲ―倫理について/ セリーヌ―絶望について/ アルトー―狂気について/ ブルトン―ユーモアについて/ バタイユ―エロティシズムについて/ カミュ―不条理について/ ジュネ―言葉の魔術について/ マンディアルグ―幻想について/ ヴィアン―反人間主義について/ マンシェット―ニヒリズムについて

【著者紹介】
中条省平 : 1954年生まれ。1981年、学習院大学フランス文学科卒業。1984‐88年、フランス政府給費留学生としてパリに滞在。1987年、パリ第十大学第三期文学博士号取得。1988年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得修了。現在、学習院大学文学部フランス語圏文化学科教授。専攻は19世紀のフランス小説。マンガ、映画、ジャズ、日本文学にも造詣が深く著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • halow さん

    フランスの小説家31人について個人の読書遍歴も踏まえつつ紹介する、エッセイ兼読書案内のような本。ユゴーやヌーヴォー・ロマンの作家がいないのにマンディアルグやマンシェットがいたりするので、本当に偏愛の書なのだと思われる。読解は常識的なものにとどまっており、スリリングな批評は期待できないが、平易かつ端的な整理がされているので、フランス文学の概観を把握するのには非常に役立つ本だった。

  • Hiro さん

    著者の自伝風読書エッセイだがとても充実した力作だ。大部なので最初のうちは少しずつ拾い読みしていたがスタンダール当たりから夢中になって一気読みした。全部で31人のフランスの作家が取り上げられているがそれぞれについて著者との出会いのきっかけやその美点、著者の人生との関わりが丁寧に具体的に語られていて未知の作家のことであっても引き込まれずにはいられなかった。よく知っている、例えばヴェルヌのような作家についてさえ新たな教えを受けたのだから他はなおさらだ。仏文学学習への強力な励ましとなる一冊。

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中条省平

1954年、神奈川県生まれ。学習院大学フランス語圏文化学科教授。パリ大学文学博士。専攻の19世紀フランス小説だけでなく、映画・マンガにも造詣が深い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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