我々はどう進化すべきか 聖地ガラパゴス諸島の衝撃

長沼毅

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865812312
ISBN 10 : 4865812318
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
追加情報
:
184p;19

内容詳細

ガラパゴスは人間の未来を映し出す鏡だ!

ガラパゴス化という言葉はマイナスな意味合いで使われることが多いが、その言葉の元になって
いる「ガラパゴス諸島」は、生物学的に極めて稀に恵まれた、奇跡の島である。

第1に立地条件。南米大陸から近すぎず遠すぎず、寒流と暖流が交わる「海流の十字路」にあり、
陸と海に豊かさをもたらす。第2に進化論の聖地であるということ。第3に火山ガスをエネルギー
源にして生きる驚くべき「謎の深海生物」チューブワームがガラパゴスの海底火山で発見された
こと。そんなガラパゴスに生きるリクガメなどの生物たちは、過去に人間の乱獲により絶滅しかけ、
今は保護対象であると同時に観光と密漁の新たな脅威にさらされている。

長沼教授はいう。「ガラパゴスは、人間性の変化、人間の未来を映す鏡のような存在。協調せず、
利己的でも、利他的でもなく繁栄してきたガラパゴスの爬虫類たちの姿から、人間が伝統的に
思い込んでいた価値観(協調性や利他性の必要性)とは別のフレッシュなライフ観を得ました」。

【著者紹介】
長沼毅 : 1961年三重県四日市市に生まれた直後から名古屋市で育ち、4歳からは神奈川県大和市で育つ。海洋科学技術センター(JAMSTEC、現・独立行政法人海洋研究開発機構)深海研究部研究員、カリフォルニア大学サンタバーバラ校客員研究員などを経て、広島大学大学院生物圏科学研究科教授。北極、南極、深海、砂漠など世界の辺境に極限生物を探し、地球外生命を追究しつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 大先生 さん

    ガラパゴス愛に満ちた一冊でした。ガラパゴス諸島は太平洋にあるとか、エクアドル領であるといった基本的な話からガラパゴスと人間の関わりの歴史・これからの展望まで、様々な話題に触れています。我々がどう進化すべきか?という問題については直接的な答えが出されていませんが、人間性の良い面(共感力と協調力)を拡大しよう!ということですね。

  • スプリント さん

    ガラパゴス化。というと負のイメージ。取り残されたという印象を与えますが、ガラパゴス諸島の生態系は異端なのか?進化の一つの道筋としてガラパゴス諸島の他にはない特徴を分かりやすく説明されています。

  • noko さん

    生物学者にとって特別な場所、ガラパゴス。それはダーウィンが進化論に気がついた場所だから。ガラパゴスの海は海流の交差点。五つの海流が時期によって流れ込み、気候の変動が起こる。ガラパゴスのプレートの割れ目から出る暖かい温泉で白茎紅花の生物が発見された。それがチューブワーム。植物ではなく動物なので食べる。チューブワームは火山ガスをエネルギー源にしている。ガラパゴスの海は豊かで食物連鎖が生まれ、魚が大きくなる。ガラパゴスの多様な生物も人間のせいで絶滅の危機にある。大絶滅期を回避する為行動を考えなければいけない。

  • M さん

    ガラパゴスの本国はエクアドル共和国で、その特異性は赤道、諸海流、地球の自転に伴うコリオリ力、湧昇、火山活動やプレートテクニクスなど、地球規模での複合的な自然効用を考える上で数少ない場だという。また、爬虫類全般に共通することとして「協調性」や「社会性」のなさが挙げられ、一方で鳥類や哺乳類には利他的行動が挙げられる。同様にガラパゴスの爬虫類においても、利他的でも利己的でもないが、自我剥き出しで競争に明け暮れる闘争状態でもなく、むしろ繁殖にとっては天国であり、伝統的なライフ観の刷新が求められる希少な場だという。

  • mame0729 さん

    奇をてらったようなタイトルと内容が合っていないように思う。中身は、ガラパゴス諸島の歴史、ダーウィン、生息する動植物、周辺の海流、保護などが分かりやすく述べられておりとても興味深かった。(2020年発行)

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