パオラ・ペレッティ

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桜の木の見える場所

パオラ・ペレッティ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784092906259
ISBN 10 : 4092906250
フォーマット
出版社
発行年月
2019年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;20

内容詳細

子どもはだれだって暗やみがこわい。でも、わたしがこわいのは、目のなかにある暗やみだ。目のなかに霧がかかる特別な病気にかかって、少しずつ暗やみが訪れる不安な毎日をすごしている。暗やみでくらすようになったら、どうすれば色がわかるのだろう?

【著者紹介】
パオラ・ペレッティ : 1986年イタリア生まれ。大学では哲学と文学を専攻。15歳のときに、徐々に視力を失われていく難病「スターガルト病(若年性黄斑変性)」と診断される。現在は、病気の進行はとまっているものの、いつ視力を失うかわからないという不安は常につきまとう。目が見えるうちに物語を書きたいという夢を実現するために、ライティングスクールに通いはじめる。『桜の木の見える場所』で作家デビューを果たし、版権が25か国に売れる。現在ヴェローナに在住

関口英子 : イタリア語翻訳家。児童書、小説、ノンフィクション、映画字幕など幅広い分野を手がける。『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(光文社古典新訳文庫)で、第一回須賀敦子翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • chimako さん

    表紙の動物はオッティモ・チュルカレだった。そして反対の枝で縫い物をするのはおばあちゃん。マファルダを愛してくれたエステッラも今はもう桜の木の住人になっている。桃色の花の中できっとマファルダを待っているに違いない。マファルダはだんだん目の見えなくなる病気。目の見えなくなる恐怖と闘いながら不可欠なものを見つける勇敢な女の子。そこに現れたフィリッポ。両親の離婚で心の安定を失くしている。けれど優しい。マファルダを理解し助け船を出す。これは障害を持った女の子の話だけれど、その障害を飛び越えて訴えるものがある。

  • けろりん さん

    マファルダのお気に入りは、学校の桜の木。一番高い枝に登り、心の友『木のぼり男爵』のコジモに話しかけ、猫のオッティモ・チュルカレと一緒に夢を育んでいましたが…。目印の桜の木が、通学路から見える距離が日に日に短くなって、大切なものリストの項目を消す線がどんどん増えて。進行性の目の難病に罹り、失われて行く視力に不安を抱える少女が、両親、学校の用務員、友だちに支えられ、勇敢に現実と立ち向かって行く姿が、繊細に描かれます。柔らかな描線の装画も、とても素敵です。

  • モモ さん

    徐々に視力が失われていく難病になったマファルダ。見えないことが増え動揺する。学校の用務員さんのエステッラに「生きるためには恐怖に打ちかつ必要がある」と諭されマファルダは「とても大切なことのリスト」をつくり力強く歩み始める。大切なことのリストがなんだか泣けてくる。どれもささやかな日常の願いだ。つらいときに自分でも書いてみると良いのかも。ボーイフレンドのフィリッポのさりげない助けもいい。作者のパオラ自身も同じ病気をもち、物語を書くという夢を果たした本。児童書だが大人にも読んでもらいたい。

  • 糸車 さん

    2020年9月の子どもの本の読書会課題本。徐々に視力を失う病気の10歳の少女。完全に見えなくなる前にやっておきたいリストを作るがそう簡単に病を受け入れるなんて出来ないし、口にしたら本当になってしまいそうで一番おそれていることは誰にも言わない。両親は我が子に辛い思いをさせないよう良かれと思い言わないことがある。そんな中出会った学校の用務員、1学年上の男子は率直な言葉で少女に接してくれる。作者自身が体験した病気を元に書かれただけあってリアル。ページ上部にある足跡と桜の木までの距離が印象深い。

  • 信兵衛 さん

    失明の恐怖、周囲の人の励まし、素朴で静かな感動を覚える作品です。

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パオラ・ペレッティ

1986年イタリア生まれ。大学では哲学と文学を専攻。15歳のときに、徐々に視力を失われていく難病「スターガルト病(若年性黄斑変性)」と診断される。現在は、病気の進行はとまっているものの、いつ視力を失うかわからないという不安は常につきまとう。目が見えるうちに物語を書きたいという夢を実現するために、ライ

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