CD 輸入盤

レジェンダリ−・レコーディングス ザンデルリング(16CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BC0234
組み枚数
:
16
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD

商品説明

ザンデルリング・レジェンダリー・レコーディングス(16CD)
シベリウス、マーラー、ショスタコーヴィチ、ブルックナー、ほか ドイツ・シャルプラッテンセッション録音集


ドイツの巨匠、クルト・ザンデルリングが1960年から1983年にかけて東ドイツのドイツ・シャルプラッテン(エテルナ)・レーベルにステレオでセッション録音した音源から、代表的なものを集めたお買得なボックスセット。
 重厚長大型の名演を中心に、ザンデルリングの代表作ともいえる名演ばかりを集めた構成となっており、長年のパートナーであったベルリン交響楽団とのシベリウスの交響曲全集やショスタコーヴィチとマーラーの交響曲集に加え、ゲヴァントハウス管との強烈なブルックナーの3番に、シュターツカペレ・ドレスデンとのフランクの交響曲ほかといった内容となっています。
 ザンデルリング自身が育て、指揮者の音楽への共感も高いベルリン交響楽団との演奏は非常に感銘深いものがありますし、さらにゲヴァントハウス管弦楽団とシュターツカペレ・ドレスデンという、東ドイツの名門との共演が味わえるのも大きなポイントです。(HMV)

【収録情報】
CD 1
・ボロディン:交響曲第2番(録音時期:1960年)
・中央アジアの広原にて(録音時期:1960年)
・チャイコフスキー:ロメオとジュリエット(録音時期:1960年)
 シュターツカペレ・ドレスデン

CD 2
・ブルックナー:交響曲第3番(1889年版)(録音時期:1963年)
 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

CD 3
・フランク:交響曲ニ短調(録音時期:1964年)
 シュターツカペレ・ドレスデン

・マーラー:さすらう若者の歌(録音時期:1961年)
 ヘルマン・プライ(Br)
 ベルリン放送交響楽団

CD 4
・マーラー:大地の歌(録音時期:1983年)
 ビルギット・フィニラ(Ms)
 ペーター・シュライアー(T)
 ベルリン交響楽団

CD 5
・マーラー:交響曲第9番〜第1楽章,第2楽章(録音時期:1979年)
 ベルリン交響楽団

CD 6
・マーラー:交響曲第9番〜第3楽章,第4楽章(録音時期:1979年)
 ベルリン交響楽団

CD 7
・マーラー:交響曲第10番(デリック・クック完成版)(録音時期:1979年)
 ベルリン交響楽団

CD 8
・ショスタコーヴィチ:交響曲第1番(録音時期:1983年)
・ショスタコーヴィチ:交響曲第6番(録音時期:1979年)
 ベルリン交響楽団

CD 9
・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(録音時期:1982年)
 ベルリン交響楽団

CD 10
・ショスタコーヴィチ:交響曲第8番(録音時期:1976年)
 ベルリン交響楽団

CD 11
・ショスタコーヴィチ:交響曲第10番(録音時期:1977年)
 ベルリン交響楽団

CD 12
・ショスタコーヴィチ:交響曲第15番(録音時期:1978年)
 ベルリン交響楽団

CD 13
・シベリウス:交響曲第1番(録音時期:1976年)
・シベリウス:エン・サガ(録音時期:1976年)
・シベリウス:フィンランディア(録音時期:1971年)
 ベルリン交響楽団

CD 14
・シベリウス:交響曲第2番(録音時期:1974年)
・シベリウス:交響曲第3番(録音時期:1970年)
 ベルリン交響楽団

CD 15
・シベリウス:交響曲第4番(録音時期:1977年)
・シベリウス:交響曲第5番(録音時期:1971年)
 ベルリン交響楽団

CD 16
・シベリウス:交響曲第6番(録音時期:1974年)
・シベリウス:交響曲第7番(録音時期:1974年)
・シベリウス:夜の騎行と日の出(録音時期:1977年)
 ベルリン交響楽団

 クルト・ザンデルリング(指揮)

【プロフィール】
重厚長大スタイルながら情感が非常に豊かな演奏を聴かせたドイツの大指揮者、クルト・ザンデルリングは、ヴァント[1912-2002]やチェリビダッケ[1912-1996]、ショルティ[1912-1997]、マルケヴィチ[1912-1983]と同年の生まれ。
 2002年、90歳の歳に引退するまで積極的に指揮活動を展開するなど、老いてますます盛んなのはヴァントと同様でしたが、ザンデルリングの場合は独墺系基幹演目のほかにも、マーラーやショスタコーヴィチ、シベリウスなども重要なレパートリーとしていたのが大きな相違点でした。それにはザンデルリングが辿った音楽家としての道筋も大きく影響していたものと思われます。
 1912年9月19日、東プロイセンのアリスに生まれたクルト・ザンデルリング(ザンデルリンクとも)は、個人教授を受けて音楽を学び、1931年にベルリン国立歌劇場の練習指揮者として採用。しかしユダヤ系ドイツ人だった彼はナチスの台頭を嫌って1935年にスイスを経てソ連に亡命、翌年、モスクワ放送交響楽団を指揮して正式なデビューを果たします。
 ザンデルリングはこれをきっかけに同オーケストラの副指揮者に就任、その後、ハルコフ・フィルを経て1941年、疎開のためノボシビリスクに長期滞在中のレニングラード・フィルにムラヴィンスキー音楽監督のもと、指揮者陣の一人として迎えられます。
 以後、1960年まで20年間続くこのレニングラード・フィル時代には、ムラヴィンスキーと共に同オケの黄金時代を築き上げ、数多くの演奏会を指揮、1958年には日本ツアーにも同行するなど活躍したほか、メロディア・レーベルなどへのレコーディングも相当数おこなっていました。中でもドイツ・グラモフォンに録音したチャイコフスキーの交響曲第4番は、ディスク大賞を受賞するなどザンデルリングの名を大いに高めてもいます。
 1960年になるとザンデルリングは、東ドイツ政府からの要請により、設立間もないオーケストラであるベルリン交響楽団の首席指揮者に就任してレベル向上に努め、1977年の退任までのあいだに同オケの実力を一気に高めることになります。退任後も、このオケとの関係は深いものがあり、引退までの40年以上に渡って良好な関係が継続されました。
 その間、ザンデルリングは1964年から67年にかけてはシュターツカペレ・ドレスデンの指揮者も兼務し、さらにゲヴァントハス管弦楽団とも密接な関係を保って、海外公演なども精力的に展開。
 ベルリン交響楽団首席指揮者退任前後からは、世界各地のオーケストラを積極的に訪れ、日本でも1976年以来読売日本交響楽団に客演、1979年には名誉指揮者に就任し、以後たびたび来日して素晴らしい演奏を聴かせていました。
 なお、夫人のバーバラはコントラバス奏者で、子息のトーマスとシュテファンは指揮者、ミヒャエルはチェリストという音楽一家でもあります。(HMV)

総合評価

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円熟の至芸!ザンデルリングといえば、他のレビュ...

投稿日:2010/12/24 (金)

円熟の至芸!ザンデルリングといえば、他のレビューにもある通り、SKDとのブラームスがとにかく有名だが、そのブラームスが収録されていない(多分、音源がDenonおよびRCAに渡っている関係で、版権が取れないのだろう)。代わりに収録されたのがシベリウスの全集とマーラーとショスタコーヴィチという、決して聴きやすいとは言えないヘヴィーな曲目である。それらをどう聴かせているか知らしめるというところに、本BOXの意義があるように思えてならない。つまり、安易な妥協が一切通用しない作品群だからこそ、かえってザンデルリングの中庸を得た真摯なアプローチが光るのである。例えばシベリウスでは、北欧の透明感を押し出した演奏ならベルグルントを筆頭にいくらでもあるし、オケの機能美ではオーマンディのほうが上かも知れない。しかし、シンフォニックで手堅い演奏となると話は別で、やはりザンデルリングが頭一つ抜きん出ている。ショスタコーヴィチにしても、ムラヴィンスキーに代表されるような金管強調型快速路線からは一線を画し、重厚な響きを構築。殊に打楽器の小気味良さは、録音の良さも相俟ってムラヴィンスキーからは聴かれない魅力の一つだ。驚くべきはブルックナーで、往年のゲヴァントハウスの深々とした響きが余りにも美しく、後年の同オケとは比べものにならない弦の優しさや管の円やかさを宿している。録音も、1963年収録ということが信じられないくらいの豊かな音響だ。ボロディンやフランクもよいが、音像がアンバランスで、かつ重低音が腑抜けており、往年のSKDの渋い音を捉え切れていない憾みがある。同時期の録音でも、例えばKING復刻のハイパー・リマスタリング・シャルプラッテン・ベストなどではしっかりと重低音が響いていることから、恐らくは悪名高きソニック・ソリューションズ・ノー・ノイズ・システムによる音質改竄の結果だろう(宇野功芳氏は、「シャルプラッテン原盤の音はファンの宝だったが、その後のCD化によってことごとく音質が悪くなった」「KINGのリマスタリングによってLP初出時の美音が蘇った」と述べている)。最近ではedel輸入盤でもノー・ノイズ・システムを使わず、オリジナル・マスターから復刻をするようになってきているし、何点かはKINGからも復刻が出ているから、音質にこだわるのであればそれらの方をお勧めする。だが、16枚組で体系的にザンデルリングの至芸を味わえるという点においては、これ以上のセットを望めないだろう。

遊悠音詩人 さん | 埼玉県 | 不明

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まさに宝石の詰め合わせのようなBOXであ...

投稿日:2010/11/12 (金)

まさに宝石の詰め合わせのようなBOXである。 ザンデルリングというとまずブラームスを思い出すリスナーが多いと思うが、この16枚のCDにはブラームスは一枚もない。 それにしても マーラーやショスタコヴィッチのような「やんちゃ系」や、シベリウスみたいな「引籠もり系」の音楽に、中庸の美徳とも言えるザンデルリングの芸風で、どうしてこんなに感動的な演奏が可能なのか? 逆説風な言い方をしてしまえば『あたり前過ぎた表現が、これらの曲にはかえって新鮮』と表現できるかもしれない。

ヒューブーン さん | 静岡県 | 不明

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例えばその人生を総て”ゲイジュツ”に捧げ...

投稿日:2010/06/25 (金)

例えばその人生を総て”ゲイジュツ”に捧げている様な音楽もある。指揮者で言えば、バーンスタイン、ムラヴィンスキー、小林研一郎 等等… 彼らはそれぞれ個性は違えど、全身全霊で没入しているような音楽を作る(実際の私生活とはまったく関係ありません) それ等に対して、「人生あっての芸術よ!」的な音楽を作るのが、例えばこのザンデルリングであり、昭和時代のアバドだろう。 この全集から聴こえてくる音楽は「人並みに結婚して家庭&子供を作り、平凡で幸福なな生活が出来て,初めて素晴らしい音楽も作れるのですよ」と語っているみたいに、精神的な高度なバランス感覚の上に成り立った音楽であることをヒシヒシと感じる。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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