東芝＆Universalラテン・ジャズ名盤再発

2006年4月12日 (水)

東芝EMIラテン・ジャズRMT再発￥1500

近年、どのジャンルにおいても紙ジャケ＆リマスター再発作品が続々と発売され往年の音楽ファンから人気を集めていますが、またまた嬉しい再発情報が東芝EMIから入りました。

【ラテン決定盤1500シリーズ】と題して、ジャズとラテンが密接な関係にあった、最もホットな時代の貴重な音源を含む歴史的名盤10作品が24ビット・デジタル・リマスタリングされて再発されます。

【ラテン決定盤1500シリーズ】
発売日：2006年6月7日 ~~10タイトル~~ ⇒ 7タイトル

テキサス～西海岸系のラテン・ジャズ名盤
Jazz Crusaders / Chile Con Soul
70年代に“ザ・クルセイダーズ”として世界的な人気を獲得する以前に発表された隠れ名作。ラテン・ソウル～ブーガルー～アフロ・ジャズ...さすがの第一級のテイストで迫る。65年録音、オリジナルはパシフィック・ジャズから。スティックス・フーパー(ds)、ウェイン・ヘンダーソン（tb)、ウィルトン・フェルダー(ts)、ヒューバート・ロウズ(fl)、クレア・フィッシャー(org)、カルロス・ビダル（コンガ）が参加。

キャノンボールら参加のキューバン・ジャズ金字塔
Machito / Kenya
アフロ・キューバンズ結成以来、NYラテン・ジャズ・シーンの先頭を突っ走っていたマチート。キャノンボールらが参加した1957年録音の傑作アルバム。ジャズの新時代を告げたビーバップ。キャノンボール・アダレイ、ジョー・ニューマンをゲストに迎えての「マンボ～アフロ・キューバン・ジャズ」の一大セッション。名だたる名人、異能をずらりと揃えたフルオーケストラが伝える「ジャズもアフロ・ラテンもルーツは同じ」という熱いメッセージ。57年録音。

圧巻。シアリングのソフィスティケーション
George Shearing / Latin Lace
ジョージ・シアリングはこれまで、洗練されたジャズ・ピアニストとしての面だけが紹介される傾向にあったが、もう一つ決して欠かせないのがスパニッシュ・カリビアンの風だ。50年代からシアリングの大ブームが巻き起こったのも、ラテン・リズムとジャズのブレンドの妙味だった。58年の本作はそのブームを代表する1枚。シアリングのソフィスティケーションを、改めて再認識する時代がやってきた。

ラテン＝ジャズ・エレガンスを堪能
George Shearing / Latin Affair
イギリス生まれ盲目のピアニスト、ジョージ・シアリング。スモール・コンボによる無駄のない、均整のとれたアレンジ。アルマンド・ペラーサ（コンガ／のちにサンタナに参加）、トゥーツ・シールマンス(g)、アル・マッキボン(b)ら名手たちによる抑制の効いたビートは、まさに大人の味わい。ラウンジ風のジャズから、アフロ色の濃い曲までバリエイションも豊かな59年の作品。

リズムの洪水！NYラテン・ジャズ名盤
Jack Costanzo / Latin Fever
ジャック・コスタンゾはジャズ・オーケストラに初めてボンゴを導入した改革者で、40年代からスタン・ケントンやナット・キング・コールほか、当代筆頭のプレイヤー／シンガーと共に活動。『ラテン・フィーヴァー』は、そんな彼の才能がフルに発揮された作品として知られる。「南京豆売り」「タブー」「マラゲーニャ」ほか超ハイテンションなコスタンゾのラテン・リズム＆ジャズに打ちのめされる1枚。58年録音。

ウィリー・ボボ隠れた名盤
Willie Bobo / Let's Go Bobo
新しいリズム～ビートが生まれ、かつNYやLAなどの大都市に結集した60年代。ボボはラテン・パーカッショニストとしてこれらブラック系のビートをエネルギッシュに取り入れることに長けた人物だった。3枚目となる本作では、カリプソ、チャチャチャ、ファンキー、ツイスト＆モンキーなどをエネルギッシュなアレンジで聴かせる。ブルース・ギターの使い方もお見事。ウィリー・ボボならではの大胆さが小気味よい、隠れた名盤。1964年発表。初CD化。

これぞナマの60年代ラテン・ハーレム・サウンド
Willie Bobo / Bobo's Beat
ウィリー・ボボが、周囲の大きな期待のもとに録音したのがこのアルバム（62年）。ウィリー・ボボにとって出発点ともなる本作は、アフロ・キューバンをベースとして、ジャズ、ブラジリアン・ビートを織り交ぜた意欲作。ソウル・ラテン、ラテン・ジャズのトップ・プレイヤーとして、こののち名を馳せることになる「ミスターWB」の原点！

＊発売中止＊
サルサの原点。ティト大傑作
Tito Rodriguez / Tito Tito Tito
NYラテンの立役者の一人だったティト・ロドリゲス。その甘いボーカルの魅惑と、バンド・リーダーとしての統率力を余すところなく伝えるのが本作。アフロ・キューバンのベーシストとして最高位にあるカチャーオ・ロペスの歴史的なソロ演奏「デスカルガ・カチャーオ」から幕を開ける。このアルバムは、＜サルサ＞というジャンルがまだ成立していなかった60年代半ばに、すでに次世代のために、その雛型をティト・ロドリゲスが提供していたとも言える、ある意味では鳥肌ものの作品集である。初CD化。

＊発売中止＊
E.パルミエリ参加！NYラテンの成熟を物語る秀作
Tito Rodriguez / Live At The Palladium
マンボの殿堂、パラディアム。3大マンボ・オーケストラの一つ、ティト・ロドリゲス楽団がこのダンス・ホールで残した貴重な録音がこれ（61年か62年の録音）。その後サルサの頂点に立つエディ・パルミェーリ(p)が参加した唯一のセッションとも言われ、またこれが果たしてライブ録音なのか？　と一時は疑われたほど、歌・演奏のクオリティが高い。60年代のニューヨークのラテン音楽界の成熟を物語る秀作。初CD化。

Universalからもラテン・ジャズ歴史的名盤が再発

そして、上記10作品に続いて、Universal Musicからもラテン・ジャズ最新コンピレーションと5枚のリイシュー盤がそれぞれ発売決定となりました。なんと嬉しいコトに、このシリーズでブーガルー～ラテン・アフロ～ディープ・ファンクまでこなしたLouie Ramirezの大傑作が世界初CD化されます。さらにWillie Bobo66年発表の名盤も世界初D化！

【2006ラテン・キャンペーン】
発売日：2006年6月28日 6タイトル

世界初CD化！ルイ・ラミレス大傑作
Louie Ramirez / In The Heart Of Spanish Harlem
幻の名盤遂にCD化！NYラテンの最重要人物の一人であるルイ・ラミレスがいかに時代の先端を駆けたかを伝えるマーキュリーからの伝説のファースト・アルバム（1960年オリジナル発表）。ブーガルー～ラテン・ロックからディープ・アフロまでその才能がほとばしる。世界初D化。

世界初CD化！Mr.Cool!WBダンス・アルバム秀作
Willie Bobo / Bobo Motion
ラテン～ジャズ～ソウルを股にかけた大の人気者Mr.WB！60年代ブラック・シティ・サウンドをハイブリッドに融合したのがこのパーカッショニストだった。本作は1966年発表当時、サンタナの’エヴィル・ウェイズ’や、’ラ・バンバ’ほかの名カヴァーで話題を呼んだクールなダンス･アルバム秀作。世界初D化。

サルサの夜明け...前衛ラテン・ジャズ
Eddie Palmieri / Cal Tjader / El Sonido Nuevo
ジャズ＆ラテン...その新時代の幕開け。ジェイダー＆パルミエリという両ジャンルの奇才が手を結び問いかけた意欲作が本作（1966年オリジナル発表）。アフロ系ダンス・ミュージックの可能性を追い求めた未来への試行ｇサルサの土台を成した...。歴史的作品です。

NYラテンの陰にオファリルあり。50年代初期貴重音源
Chico O'farrill / Cuban Blues Chico O'farrill Sessions
ニューヨーク・ラテン（マンボ～サルサ）の陰にオファリルあり。名アレンジャー兼作曲家として彼はマチート楽団のほかに歴史的な作品を提供してきた。この2枚組（50～52年）は、不朽の名作『アフロ・キューバン・ジャズ組曲』ほか、彼の業績を集結。名だたるジャズマン、ラテン・プレイヤーが見事な演奏を披露。

名人・名手の名演をズラリ収録
VA / Introduction To Afro-cuban Jazz
NYサルサ最高のベーシストである、アンディ・ゴンザーレスがマンボをとしたアフロ・リズムの真髄を紹介する渾身の2枚組コンピレーションが登場です。ノロ・モラーレス、マチート楽団、カル・ジェイダー、パタート＆トティーコほか名人・名手の名演をズラリ収録。全32曲、素晴らしい音源で埋め尽くされた2枚組ながらお値段￥2780はお買い得です。

ラテン・クラシックス完全網羅！4枚組で￥3000
VA / Super Beat Latin Box
黄金時代のラテン・ジャズから最近のヒットまで！マニアからビギナーまで満足のユニバーサル・ラテン・サウンドを一挙蔵出し！なんと4枚組で￥3000という超特で発売が決定となりました。ザビア・グガート、フランキー・ルイス、セリア・クルース、オスカル・デ・レオーン、ルイ・ラミレスからマーク・アンソニーやインディア、ミシェル・カミーロらも収録。