【HMV インタビュー】 Meiso

2009年12月4日 (金)

「都市に生きる人の苦悩」や、「自らの内面と対峙」したリリックが特徴的な極度に心に訴えかけてくる!


『夜の盗賊』 / Meiso
2003年のB-Boy Parkに外人21瞑想として突如現れ、猛者揃いのMC Battleの優勝を一気に掻っ攫った男...Meiso(メイソー)。MCとしての卓越したスキル、詩世界が最大限に詰め込まれた待望のフルアルバムがMary Joyから遂に発売決定!!!Michitaの『TWO』『THREE』でも圧倒的な存在感を示したMC: Meiso. Shing02, CHIYORI, Hisomi-TNP等を迎えたフルアルバム!ファーストアルバムとなる『夜の盗賊』には現在生活を送るハワイの自由な空気と都会の不自由な生活、また日米の文化が共に受け継がれている。プロデューサーやゲスト参加MC陣は、これまでMeisoがコラボレイションしたアーティストや、地元ハワイと出身地日本の馴染みのアーティスト達が貢献している。バラエティに富んだ楽曲を編んだ全18曲。長らく楽しんで聞いて貰えたらと思ってます。


Meisoに音楽的影響を与えた4作品! select & text by Meiso

Black Starのアルバムはヒップホップをやり始めたきっかけの一つで、聞くと当時の熱い初期衝動がよみがえってくる一枚です。『Thieves in the Night』/『夜の盗賊』は自分にとっては人生/夢と向き合う事の大切さをテーマにしている曲。夢から逃げだしたくなるとき、簡単な道を選びたくなったときにこの曲を聴いて、「これではいけない」、と何度も軌道修正してきました。モチベーションのソースとなったこの曲を日本語で、自分の言葉で表現できないかと思い実験的に韻訳にかかった所、眠らしておくにはもったいない出来だったので発表する事にしました。


『dirty aloha』取扱なし
hunger pains
ハワイのシーンには先輩後輩はありませんが、僕の先輩にあたるラップグループ、ハンガーペインズのファーストアルバムです。MCのseph oneは自分の中では世界一ユニークでスキルフルでブッ飛んだラッパーの一人。彼が世界中で知られていないのが不思議です。彼らとのフリースタイル・サイファーで学ぶ事は多かったです。








詩の世界観、ストーリー性、パンチライン、遊び心、知的でありながら楽しいリリックのスタイルに衝撃を受けました。ラップの可能性が自分の中で拡張できた一枚。













ラップのスキルとスタイルの革命。『夜の盗賊』収録曲”Axis Dimensions”に参加しているNoah23とStapleMouthの超絶ラップも是非聞いてください。












Meiso次回作は1月13日リリース!


『音故致新』 / Kaigen21meiso
kaigenとのプロジェクトKaigen21meiso、アルバム『温故知針』をTakaba Recordsから発売します。Producer陣にはSole(of anticon), K-the-i?, Omid, Michita, Masashi(of 8th wonder), Miharaなど、ゲストMCにはCeschi Ramos, Masahi, wormholeなどかなり国際アンダーグラウンドなメンバーに参加していただき、相当おもしろい仕上がりになってます。--- Meiso


共演アーティスト & 関連作品!



Meisoがインタビュー中、『師匠、またはヒップホップ界の兄のように勝手に思っています。』という通り、Shing02なしで、『夜の盗賊』は完成し得なかったはずだ。そんな、Shing02のライブ映像を中心にインタビューやオフショットなども収録されたドキュメンタリーDVD。Shing02が何を思い、何を語るのか?興味は尽きないはず。


Meiso参加のMichitaの作品。『two』での「ソラニシラレヌ」しかり、Meiso×Michitaの化学反応はただ事ではない!強さと儚さ、洗練と透明が際立つサウンドスケープが静かに感情を高ぶらせる。


「雨の根(雨乞編)」で共演したラップアクト。Meisoが共鳴するラッパー。たたみかけるように吐き出す驚異的な滑舌とスキル、一度聴くとクセになるドープで耳触りの良い声質、豊富なボキャブラリー、そして変幻自在のフロウがキく。


Meisoとは今の所、直接の関わりは無いが、同様に自己の内面と深く向き合ったリリックが特徴的なので、ここで推薦する。日常的な物事の捉え方が深く、それを言葉にする事が出来る稀有な才能。


民族音楽や民謡までも消化したCHIYORIの独特なスタイルが特徴的なシンガーCHIYORI。Meisoの「雨の根(雨乞編)」での"雨乞い"は彼女の独特の声質と呪術的なフローがあってこそ。コーラス一つで楽曲の雰囲気を変えてしまうすごいシンガーだ。


「ソラニシラレヌ(Remix)」でプロデュースを担当したYoung-Gが所属する山梨のHIP HOPグループ、Stillichimiya。日本らしさが全て詰まっていて、今の日本に足りない元気があるという、「祭り」にとことんこだわる作品。さぁ、皆用意はいいか!?お祭の始まりだ!