LOUDインタビュー: 傳田真央
Friday, November 26th 2010
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'00年に、シングル「耳もとにいるよ...〜RING THE BELLS」でメジャー・デビュー、圧倒的な歌唱力と非凡な音楽センスで、リスナーを魅了してきたシンガー・ソングライター、傳田真央(Mao Denda)。クラシック・ミュージックの素養と、ストリート仕込みのソウルフルなグルーヴを武器に、クラブ・シーンで活躍を見せる実力派だ。
ここにご紹介する『I AM』は、そんな傳田真央が、'09年3月の活動再開から3枚のシングル・リリースを経て完成させた、ニュー・アルバム。R&Bやソウルをベースに、大人の女性が持つ強さや、豊かな表情を描いた充実作だ。ハウス・ビートの楽曲や、シンセ・サウンドを用いたエレクトロニック・チューンも盛り込まれた本作からは、彼女の意欲的挑戦もうかがえる。
現代に生きる人々のリアルな感情を切り取り、音楽を通じてポジティブなエネルギーへと変えている傳田真央。彼女がアルバムに込めた思いを探るべく、対面インタビューを行った。
いろんな要素を不器用に持ち歩いて進んでいくのが、傳田真央の“I AM”なのかなって思います。
- --- 『I AM』というアルバム・タイトルには、どんな意味を込めましたか?
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傳田真央: 今年、7年ぶりに傳田真央として音楽活動を再開したわけですが、ここまでの7年間で私は、アーティストとしての思いや、いち女子としての日常など、心の景色を一日一日積み重ねてきたんです。そういう、いろいろな自分や、様々な気持ちを乗り越えてきたからこそ、再び傳田真央として歌うことができたし、今の自分がある。そんな思いから、『I AM』というタイトルを付けました。
- --- 傳田さんの楽曲には、ツライことや悲しいことも受け入れた上で前へ進めるような、ポジティブなメッセージが詰まっていますが、それについてご自身ではどう思いますか?
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傳田真央: 私自身、仕事においても恋愛においても、みなさんと同じようにいろんな経験をしてきましたが、切ない思いや、苦しかったこと、悔しかったこと、失敗したことも含めて、一つ一つがすごく愛おしく、温かいものに思えるんです。そういう心の揺れ動きがあるからこそ、私も歌詞やメロディーをつくることができるし、このアルバムを完成させることもできたんだと思います。
- --- アルバム全体には、どんなイメージを描こうと思いましたか?
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傳田真央: 一人の女子が運命の人に巡り会うまでに通る、様々な道を描こうと思いました。「Bitter Sweet」で再会した二人が、その後すれ違ってしまったり、結婚について考えてブルーになったり、思い出に浸ったり、別れたりと...いろんなラブ・ストーリーを曲で表現しています。
- --- これまでに発表した3枚のシングルでは、Jeff Miyaharaさんがプロデュースを手がけていましたが、アルバムには様々なプロデューサーが参加しているそうですね。
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傳田真央: アルバムでは、傳田真央のパーソナルな部分も知ってもらいたいと思ったので、それを実現するために、いろんなプロデューサーさんに参加していただきました。今回は、私自身も楽曲のアレンジをやらせてもらったり、初めて自宅レコーディングをしたりと、制作のオタク度がアップしましたね(笑)。
- --- 曲づくりには、具体的にどのあたりまで携わったのですか?
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傳田真央: 「Let it go」ではアレンジを担当したし、「ONW WAY Exp.」では、セルフ・プロデュースにも挑戦しています。あとは、自宅で、一人でアカペラ・コーラスを多重録音したものもありますね(笑)。楽器に関しては、ピアノが入っているものは、大体私が弾いています。あとはシンセを弾いたり、シングルで発表した「泣きたくなるけど」では、チェロも披露していますね。普通は、トラックを先につくって、その後にメロディー、歌詞っていう流れが多いと思うんですけど、私が作曲する時って、メロディーと歌詞を同時につくっていくんです。頭の中に流れてくる音楽を聴いて、形にしているような感覚ですね。
- --- 「Zutto」ではハウス・ビートが展開されていますが、これは新しいアプローチですね。
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傳田真央: 私のルーツには、クラシック、ジャズ、オルタナティブ・ロック、R&B、ヒップホップと...いろいろなものがあって、それがミックスされているんです。この曲は、軽快な四つ打ちナンバーなんですが、コーラスを積んでいる部分は、もろR&Bだし、歌詞は一行一行韻を踏んでいてラップ調だし...と、いろんな要素が混ざったものなんですよね。シングル女子どうしで、週末にクラブに集合して遊んでいる時の、ピーク・タイムをイメージした楽曲です。
- --- 「ONE WAY Exp.」では、エレクトロニックなシンセ・サウンドを取り入れていますが、このアイディアは傳田さんが出したのですか?
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傳田真央: そうですね。これまでのシングル曲では、主人公の心情へフォーカスした曲づくりを追求していたんですけど、今回はアルバムということで、トラックのカッコ良さや新しさも重視したいな、と思ったんです。小学生の時に、初めてDX7(※編注: '80年代に人気を博した、ヤマハのデジタル・シンセサイザー)を買ってもらって以来、シンセの音が大好きなんですよ(笑)。シンセを買ってもらうために、テストを頑張ったりしていましたね。
- --- 小学生なら、普通はおもちゃやゲームを欲しがりますよね(笑)。
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傳田真央: 今思えばそうですね(笑)。
- --- でもそんな風に、様々な音楽的要素を取り入れられるのは、傳田さんならではだと思いました。
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傳田真央: いろんな要素を不器用に持ち歩いて進んでいくのが、傳田真央の“I AM”なのかなって思いますね。自分の“I AM”が見えたからこそ、遊べる勇気も出てきたし。どんなジャンルの音で歌っても傳田真央です、っていうスタイルをつかめたので、アルバムではいろんなことに挑戦できました。
- --- 「My Style」は、アルバムに先駆けて11月25日にシングル・リリースされましたね。
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傳田真央: この曲は、米倉涼子さん主演ドラマ、『交渉人』の主題歌として書き下ろしたものなんですけど、私にとっては試練の曲となりました。切ない気持ちや、内に秘めた涙をテーマにした曲を書くことでは、誰にも負けないという自信があったんですけど、ここでいただいたテーマは、“心が折れそうになりながら毎日戦っている人が、明日も頑張ろうって思えるような力強い歌”だったんです。力強い女性像を描いた曲って、実はあんまり書いたことがなくて...。「My Style」の制作を通じて、私もまた一つたくましくなれましたね。
- --- その一方、アルバムには繊細なピアノ・バラード曲、「Breathe in love」も収録されていますね。
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傳田真央: この曲は、温かい歌力を感じてもらえるような、壮大なバラードですね。ボーカリストとしての傳田真央を堪能できると思います。本物の愛に触れた瞬間を歌った、思いっきり幸せな気持ちの曲ですね。
- --- リスナーには、このアルバムから、どんなことを感じ取ってほしいですか?
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傳田真央: みなさんそれぞれ、自分の“I AM”を持っていると思うんですけど、その色を認識できていなかったり、自分が輝いている部分とは違うところばかりを見てしまっているかもしれない。そんな人達が、このアルバムを聴いて、自分自身の素敵な“I AM”を見つけてくれたら良いですね。
- 新譜I AM / 傳田真央
- 奇跡のクリスタルボイス傳田真央、9年ぶりとなる待望のニューアルバムが遂にリリース! ドラマ『交渉人』の主題歌「My Style」をはじめシングル3曲を含む、アップテンポ〜バラードまで彼女の様々な思いと大きな成長が刻まれたバラエティ豊かな全13曲を収録。初回限定盤には、配信限定だった「耳もとにいるよ...〜Ring the bells REPRISE〜」もボーナス収録!
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- I AM
傳田真央 - 2009年12月9日発売

クラシック音楽一家に育ち、幼少の頃からピアノ、チェロを学ぶ。
1999年「あなたとふたりで〜Be with me all day long〜」でクラブシーンに鮮明なデビューを果たし、翌年リリースされたsg「耳もとにいるよ…〜Ring the bells」、続く1st full al「Eternal Voice」でその存在を不動のものとする。
沈黙を破り2009年1月にリリースされた盟友SPHEREとの楽曲「君といたい feat. 傳田真央」が着うたフル(R)ウィークリーチャートで1位を獲得したことを皮切りに、傳田真央名義として実に7年振りとなる。
sg「Bitter Sweet」では、Jeff Miyaharaをプロデューサーに迎え、配信で異例のロングセールスを記録(着うた(R)クラブチャート上半期1位)。楽曲制作においては、ピアノやアレンジにも加わり新たな才能を発揮している。
続くsg「泣きたくなるけど」では、結婚を目前に控えた女性のリアルな心境を綴った詞が話題を呼び、歌詞ランキングでも軒並み1位を獲得。
多くのファンからのリクエストにより実現した10年振りのセルフリメイク楽曲「耳もとにいるよ…〜Ring the bells REPRISE〜」でも、配信がスタートしたと同時に10万DLを突破、日本のR&Bの過去と現在を繋ぐ名曲として、シーンに改めてその存在を示した。
2009年11月25日リリースの最新sg「My Style」(テレビ朝日系木曜ドラマ「交渉人〜THE NEGOTIATOR〜」主題歌)では、自身初のドラマ書き下ろし楽曲に挑戦し、早くも注目を集めている。
切なさや強さをリアルに切り取ったリリックは20代の女性を中心に幅広く愛され、表情豊かな声と自由自在のフェイク、ソングライティングセンスでファンのみならず、多くのアーティスト達にも影響を与え続けている。
<オフィシャル・サイト プロフィールより>
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