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『TOCHKA』 公開記念! 「TAO」 第5回 :ゲスト→松村浩行

Wednesday, December 16th 2009

松村浩行


INTERVIEW and TEXT and PHOTO: 長澤玲美

映像担当故、映像に絡めてのインタビューまたは記事を展開していくことが”仕事”なのだと思うのだが、心惹かれるものは映像だけではなく、音楽も本も、絵も・・・なのである。でもそれは、どんな方にでも起こりうる、普通の状況だと思う。音楽家、作家、美術家、写真家・・・といろいろな肩書きをお持ちの方に、新作のプロモーションを兼ねてのものだけで終わるのではなく、今まで歩んで来られたそれぞれの”道”についてのお話をお伺いしたい・・・という気持ちを込め、「TAO」とした企画。

第5回目のゲストとしてお迎えしたのは、第22回 東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門公式出品作品でもあった初の長編作品『TOCHKA』を完成させた松村浩行監督。松村監督とは実は、当「TAO」の第3回目のゲストでもある、『へばの』の木村文洋監督からつながったご縁。当日は弊社にお越し頂き、2時間を超えるインタビューをさせて頂いた。アメリカの作家 フォークナーの作品などを愛し、「言葉の雑多な広がりみたいなものに加われたらな」という想いを持ちながらも表現手段を模索する中、「フィルムセンターでジャン・ルノワールの特集を観て、「あ、映画やろう」と思った」・・・などとお話して下さった松村監督。そんなご自身の原体験から、『TOCHKA』へと、お話はつながっていきました。

松村浩行監督 『TOCHKA』 現在公開中!


松村浩行監督からのメッセージ


今回「TAO」のために長いインタビューを受けさせていただいた。ほとんど人生はじめてである。ぼくの個人的な話がどれだけ人の興味をひくものかはわからないが、そこでふれられている(はずの)ことたち、自分がやりたいことに気づくことだったり、なにかものをつくるうえでの感覚だったり、なにかとの距離だったり、あるいは周りの人とのかかわりだったりという話は、案外おおくの人にも関係している話なのではないか。とりわけ、ものを表現することに関心のある人にとって。ぼくの人生はぼく固有のものだがそれは特別でもめずらしくもない。僕はこの記事がぼくよりもっと若い人に、いまなにをやりたいのかわからないけれどなにかをやりたい、つくりたいという無謀な若者に、なにかのまちがいのようにして読まれるといいなと思う。なぜなら、もしぼくが若いときにこの話を読んだら、たぶん自分にもなにかできるんじゃないかと寝っころがりながら思ったはずだから。最後に、話を聞いてくれた長澤さんに感謝する。長澤さんもまた、自分にできるなにかをひたむきに、ずっとやりつづけていきたいと願う、永遠の若者のひとりである。


公開&インタビューを記念して、松村浩行監督のサイン入り『TOCHKA』パンフレットを5名様にプレゼント!


【応募方法】「コメント欄」には、松村監督への、『TOCHKA』への想いを・・・また、当「TAO」への叱咤激励など・・・ご記入下さい。シタタメテ頂いたその文章から、独断と偏見いっぱいに選ばせて頂きます。続いて、ご希望の賞品を選択後、必要項目をオンラインにてご登録下さい。みなさまよりのご応募、心よりお待ちしております。

※応募締切 2009年12月18日(金)

※1. 応募には会員登録が必要になります。(新規会員登録は⇒コチラ
※2. 会員登録のお済みの方は、詳細と応募フォームへ






TOCHKA』 劇場公開情報


CREAM ヨコハマ国際映像祭2009 日本の若手監督作品プログラム
11/28(土)15:00〜(上映後トーク予定) 場所:東京藝術大学横浜キャンパス 馬車道校舎

大阪PLANET+1
12/19(土)〜12月25日(金) レイトショー

シネ・ヌーヴォX
12/26(土)〜12/30(水) 毎日3回上映
1/2(金)〜1/8(金) 毎日1回上映

神戸映画資料館
12/25日〜12/29(火) 毎日1回上映

名古屋シネマテーク
12/19(土)16:00〜、12/20(日)12:00〜、12/21(月)14:20〜

『TOCHKA』 Official サイト


松村浩行 プロフィール


映画監督。1974年 北海道札幌市出身。

現ロシア領・国後島出身の母親を持つ監督にとって、四島からの引揚者の多い根室は縁のある土地であり、少年期には夏休みに親戚を訪ね、撮影地に近い漁港で釣りをしたこともある。しかし実際に根室のトーチカについて知ったのは企画準備のため調べものをしていた段階であり、その後、約20年ぶりに当地を再訪することとなった。

地元の高校を卒業後、早稲田大学第一文学部に入学、演劇専修に進む。大学卒業後に入った映画美学校第二期フィクション科で映画制作を学び始める。初監督作品『よろこび』(1999年 / 16mm / 32分)が映画美学校製作短編集『Four Fresh! 99』のひとつとしてユーロスペースにてレイトショー公開された後、2000年フランス・エクサンプロヴァンス短編映画祭、2001年ドイツ・オーバーハウゼン国際短編映画祭など、海外映画祭コンペティション部門に招待され、オーバーハウゼン国際短編映画祭では国際批評家連盟賞を受賞する。その後ブレヒトの教育劇に基づく実験作『YESMAN NOMAN MORE YESMAN』(2002年 / DV / 70分)を発表、2003年京都国際学生映画祭で準グランプリを受賞する。

また、出演作に高橋洋監督『ソドムの市』『狂気の海』などがあり、『ソドムの市』では精神科医「ドクトル松村」を演じている。



松村浩行監督がリスペクトする作品



ジャン ルノワールの小劇場
大西巨人: 『未完結の問い』
松田聖子: 『ユートピア』

  
左:『ジャン ルノワールの小劇場』 ルノワールは今から数十年前のインタビューで、これから映画はどんどん閉じていくものになるだろう、という意味の発言をしていました。この言葉には、現在こそ考えるべき内容がある。そのためにも、何度でも何度でも作品を見直そうと思います。真ん中:大西巨人: 『未完結の問い』 後記で聞き手の鎌田哲哉氏が書いているように、永年「論争」や「外気」を肯定し続けてきた作家の仕事に触れることは、あらゆるジャンルの表現者にとって有益に違いない。個人的には「論争」や「外気」こそが、「閉じていく映画」にとって欠かせない条件になると思う。右:松田聖子: 『ユートピア』 大好きな「天国のキッス」が入っているから選びました。彼女の歌が毎日テレビやラジオから流れていた80年代前半、僕は小学生だったのですが、正直、松田聖子のファンではなかった(気がしていた)。でも大人になって聞き直すたび、ここまで自分の身体に深く食い込んでいる音楽は他にない、と痛感しました。ブルースペックよりもアナログで聞きたい。(談)



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