LOUDインタビュー: 多和田えみ
Monday, October 26th 2009
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沖縄出身の新世代ディーヴァ、多和田えみ。心のこもったソウルフルな歌を武器に、ポップ〜クラブ・シーンまで、多様なフィールドでリスナーを魅了している注目株だ。
そんな彼女が、ファン待望のファースト・フル・アルバム『SINGS』を、11月4日にリリースする。'07年のインディー・デビュー曲「ネガイノソラ」から、最新シングル「涙ノ音」まで、約2年に渡る音楽活動の集大成とも言える全16曲が収録されているこの作品。新曲、新録アルバム・バージョン、および新カバー曲も満載なので、これまでを知るファンも納得の充実ぶりだろう。今作で初めて彼女を知るリスナーは、圧倒的な歌唱力と豊かな表現力に、ぜひ耳を傾けてみて欲しい。
ソウル、R&B、ジャズ、ボッサ、ハウス、ポップスと、様々なサウンドを自在に歌いこなす多和田えみ。彼女が、最新シングル「涙ノ音」と、会心のファースト・アルバム『SINGS』について語ってくれた。
生きていたら、いろんな気持ちになって、いろんな出来事があって、いろんな出会いがあると思います。そういうことが、まんまこのアルバムにあると思う。
- --- デビューしてから今まで、本当に様々な場所でライブをしてきましたね。とくに夏フェスには引っ張りだこだったイメージです。
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多和田えみ: 1番最初の大きい夏フェスってフジロックだったと思うんですけど、フジロックっていう場所には...やっぱ山の神様とかっているんですかね? 最後の曲に「Desperado」を歌っている時、歌詞を日本語で言うと“雨が降っても、きっとあなたの見上げたところには虹があるから”っていうところで、雨がばぁーっと降り出したんです。“はぁぁぁぁぁ、これは、これはもう大自然のミラクルだ、こりゃあ!”と、とってもびっくりしました。風も気持ちよかったし、外で、野外で歌うってことのありがたさをフェスで実感しましたね。
- --- 頑張りすぎて、体調をくずしてしまったこともありましたね。
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多和田えみ: その節は、ほんとにご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。病気をきっかけに、かなり自分と向き合いました。おかげで、自分自身の気持ちだけじゃなく、体と向き合っていくのも歌うことの基本だし、それがあって歌を届けられるっていう、非常に大事なことに気づきましたね。暖かくずっと支えてくれた方や、暖かく迎えてくれた方には、感謝の気持ちでいっぱいでした。それに対する大きなお礼はできないかもしれませんけど、もっと良い歌を聴かせられるような人に絶対なるって、改めて決意しました。
- --- このたび満を持してリリースされるファースト・フル・アルバム『SINGS』は、多和田さんにとってどんな作品と言えますか?
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多和田えみ: 今の私にとって歌うってことが、日常の中である意味すごく自然なことになった気がして...。毎日家で歌ったり、ライブしたりすること自体がとても自然で、日常的で。顔を洗ったり、歯を磨いたりするようなことと同じような日常の感覚になってきたんです。収録されているのは、そんな生活の中から生まれた曲たちなので、このアルバムは日常集っていうか...。顔洗うこと、歯磨くこと、呼吸すること、歌うことみたいな、日々の日常感が集まって生まれた作品ですね。
- --- 「涙ノ音」をアルバムのリード・シングルに選んだわけは?
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多和田えみ: そろそろ風が冷たくなって、空気が冷たくなってくる頃なので、何か暖かいものを届けたいなと思ったんです。そういう暖かい気持ちにしてくれる、包み込んでくれる楽曲だと思ったんですよね、「涙ノ音」って。この2009年の秋冬、みんなで暖め合うモードみたいな感じがして、すごくいいんじゃないかと、はい。
- --- 「涙ノ音」は優雅なバラードといった印象ですが、どんな気持ちが込められた歌なのでしょうか?
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多和田えみ: 葛谷葉子さんが作詞作曲してくださった楽曲なんですが、最初に歌詞を読んでるときに、寂しい感じというか、離れ離れになるような情景が浮かぶんだけど、なんかとても暖かくて希望にも満ちている、ポジティブにも捉えられる曲だなぁと思いました。ちょっと落ち込んでいたりする人とか、これから旅に出たり、新しいことにチャレンジする人とか、迷ったり悩んだりする時期もあると思うんですけど、そういう時に、きっとこの曲は力になれるんだろうなって思います。
- --- 今回の『SINGS』では、普段ライブ活動を共にしているバンド、The Soul Infinityと初レコーディングした曲もありますね。
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多和田えみ: The Soul Infinityは、デビュー前からずっと一緒に活動してきたバンドなんです。彼らのおかげで、ライブごとに曲のアレンジとかもどんどんどんどん煮詰まって良くなってきました。そういう成長を、今回The Soul Infinityのスタイルとして作品に残せたと思います。これまでのみんなとの経験が、こうやって形になったのは、すごく嬉しいですね。これからも、もっともっといろんなことが出来るんじゃないかっていう、楽しみも生まれました。
- --- リスナーには『SINGS』を、どのように聴いてもらいたいですか?
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多和田えみ: 心を無にして聴いてもらえたら嬉しいなというのは、やっぱりありますね。『SINGS』は、「ネガイノソラ」から今までの活動、その全てと日常が全部詰まったようなアルバムだし、心と心で感じあえる何かっていうのがあるんじゃないかなって思っているので。生きていたら、いろんな気持ちになって、いろんな出来事があって、いろんな出会いがあると思います。そういうことが、まんまこのアルバムにあると思うので、きっと無になったほうがすごく染みるんじゃないかなっていうか...。そんな気がします。でも、全然好きなように聴いていただければ幸いでございます。
- --- アルバム発表後の全国ツアーは、どんなものにしたいですか?
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多和田えみ: まさに日常を、日々を歌っていく感じっていうか、ありのまま、自然体で、だけどすごくなんか笑えて、切ない気持ちにもなって、日々のドラマがあるような、そういうライブにしたいなと思います。すごく感情豊かになれるライブっていうか、そういうのにしたいなと、はい。叫んだり、ささやいたり、いろんな歌をお届けできるんじゃないかと思います。あと、アルバム出したけど、アルバムのまんまじゃないライブ。みなさんがちょっと驚くような何かしらを、チェケラッチョしていきたいなっていうのもありますね。中身はシー! 今から考えます(笑)。
ツアー情報!
多和田えみ & The Soul Infinity
「SINGS OF SOULS live 2010」
● 東京・渋谷O-EAST
2010年1月15日(金)
OPEN:19:00 START:19:30
問)キョードー東京 TEL:03-3498-9999
● 大阪・アメ村BIGCAT
2010年1月21日(木)
OPEN:19:00 START:19:30
問)夢番地 大阪 TEL:06-6341-3525
● 仙台・darwin
2010年1月29日(金)
OPEN:19:00 START:19:30
問)G.I.P. TEL:022-222-9999
● 名古屋・アポロシアター
2010年2月5日(金)
OPEN:19:00 START:19:30
問)サンデーフォーク TEL:052-320-9100
● 福岡・DRUM Be-1
2010年2月14日(日)
OPEN:17:30 START:18:00
問)BEA TEL:092-712-4221
● 沖縄・桜坂セントラル
2010年2月20日(土)
OPEN:19:00 START:19:30
問)ピーエムエージェンシー TEL:098-898-1331
チケット料金:4200円(税込・ドリンク代別)
尚、プレイガイドでの一般発売は11月21日(土)です。
Total Information:www.techesko.com
- 新譜SINGS / 多和田えみ
- ”沖縄が生んだ新世代のソウルディーヴァ”多和田えみの記念すべき1stフルアルバム『SINGS』が遂に登場!代表曲である"Naturally""INTO YOU"、さらにはSUZUKI SPLASHのCMソング"Joy To The World"(スライ&ザ・ファミリーストーンの名曲"Dance To The Music"とマッシュアップしたヴァージョン)の3曲と、処女作"CAN'T REACH"はヴォーカルを新録!07年〜09年までの多和田えみの活動を総括する初期集大成的な作品となっています。
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- SINGS
多和田えみ - 2009年11月4日発売

84年6月沖縄県宜野湾市に生まれる。小学生時代はブラスバンド、中学生時代はマーチングバンドに所属。05年、高校卒業後カナダ留学中ストリートジャズバンドにヴォーカル参加。帰国後06年2月よりナンクル沖縄で活動開始。07年5月16日、県内限定発売のシングル“ネガイノソラ”が見事沖縄インディーズチャートNo.1に輝く。8月、新会社AZEALと専属契約し次々とコンピに参加。10月、A.C.ジョビンのカヴァー曲“This Happy Madness”発表。11月、活動の拠点を沖縄から東京へ移し、自身のバンド<多和田えみ&The Soul Infinity>結成、ライヴ活動を展開。08年1月、風味堂のカヴァー曲“ゆらゆら”発表。続く2月、多和田えみの処女作“CAN’T REACH”発表。さらに3月、DJ KAWASAKIのfeat.ヴォーカルで発表された“INTO YOU”がフロアヒット。i-Tunesトップソングを獲得。そして08年4月23日、自身のレーベル<techesko>から全国デビューミニアルバム『∞infinity∞』を発売!リードトラック“Naturally”は、CDTVオープニングテーマや全国FM23局のパワープレイに選ばれ、スマッシュヒットを記録。続く7月23日、大沢伸一がプロデュースを手掛けた名曲“FLOWERS”をリードトラックに、傑作2ndミニアルバム『LOVE&PEACE』を発売!! FUJI ROCK FESTINALはじめとした全国各地のライヴイヴェントに多数出演し話題沸騰。秋からスズキ<SPLASH>のTVCMソングとして名曲“Joy To The World”のカヴァー音源が全国TV局で大量ONAIR。12月10日には、ファンのために極上のクリスマス・スタンダード“The Christmas Song”を配信限定シングルとして発表。09年3月18日、USENトップ10ヒットとなったスィートソウルの名曲“Baby Come Close To Me”をリードトラックに、3rdミニアルバム『Sweet Soul Love』発売!!!同時に東京・大阪・沖縄にてワンマンライヴ「Sweet Soul Tour 2009」を敢行。5月、Jazzin'parkのfeat.ヴォーカルを務めた“Brand New Day”発表、全国各地のDJクラブイベントでゲストパフォーマンス。さらに6月24日、Saigenjiとのコラボセッションから生まれ、映画『築城せよ!』の主題歌として完成させた名曲“時の空”を、多和田えみ初のシングル曲として発売。6〜8月、TBS系全国ネット番組「世界・ふしぎ発見!」のEDテーマ曲に選ばれた。発売直後には、沖縄・西原キャンプ場でのBEGIN主宰「うたの日カーニバル2009」に出演、5万人の大観衆を前に熱演。7月、RYUKYUDISKOでfeat.ヴォーカルを務めた“Starlight Waltz”“てぃんさぐぬ花”発表、彼らと大規模な夏フェスにも参戦。8月、Saigenjiをゲストに迎えた夏のワンマンライヴを大阪・横浜で敢行、地元沖縄では初ワンマンディナーライヴも開催。そして遂に11月4日、珠玉のバラード“涙ノ音”をリードシングルに、全16曲を収録した1stフルアルバム『SINGS』を発売!
<オフィシャル・サイト プロフィールより>

